渡島吉岡駅(おしまよしおかえき)は、かつて北海道松前郡福島町字吉岡に設置されていた、北海道旅客鉄道(JR北海道)松前線の駅(廃駅)である。電報略号はヨオ。事務管理コードは▲141507[2]。
1980年(昭和55年)まで運行されていた、急行「松前」の停車駅だった。
歴史
年表
駅名の由来
もともとは当地は現在の吉岡川のアイヌ語名から「オムナイ(o-mu-nay)」(川尻・塞がる・川)と呼ばれていた[5][6]。
江戸期に和人が当地に入って以降、当初は「穏内(おおむない・おむない)」の当て字がされていたが、「穏やかでない」に通じることから、寛永期に付近に群生するヨシから「葭岡(よしおか)」の和名がつけられ、後年「吉岡」に字が変化した[5][6]。
開業にあたっては、既存の吉岡駅(仙台鉄道→宮城交通)と区別するため、旧国名の「渡島」を付した[5][6]。
駅構造
廃止時点で、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、列車交換が可能な駅であった。その他に、上下線に副本線(側線扱い)を有していた[7]。
最終営業日時点では、乗車券類の販売は簡易委託化されていた。駅舎はホームの南側に位置し、ホームとは構内踏切で連絡した[7]。
利用状況
- 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は224人[7]。
駅周辺
駅跡
駅舎及び駅構内施設は撤去され、1999年(平成11年)時点では、駅跡地は採石会社の作業場となっている[8]。2010年(平成22年)時点でも同様であった[9]。駅跡付近の線路跡は、道路に沿った築堤となって残存している[10]。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 松前線
- 白符駅 - 渡島吉岡駅 - 渡島大沢駅
脚注
出典
関連項目
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