浅田 稔 (あさだ みのる、1953年 〈昭和 28年〉10月1日 [ 1] - )は、日本 のロボット研究者 。大阪大学 工学博士 、同大学名誉教授 [ 23] 。認知発達ロボティクスを推進し、北野宏明 や松原仁 らとともにロボカップ を創立。赤ちゃんロボットやレオナルド・ダ・ヴィンチ を模したアンドロイド でも知られる[ 24] [ 25] [ 26] 。IEEE フェロー 、第5回立石賞受賞者[ 28] 。大阪大学大学院工学研究科 知能・機能創成工学専攻教授 、同大学先導的学際研究機構システム知能学部門長を経て、同大学特任教授 、大阪国際工科専門職大学 副学長。JST ERATO浅田共創知能システムプロジェクト総括、ロボカップ国際委員会プレジデント、日本ロボット学会 会長、日本赤ちゃん学会理事なども歴任した。
来歴・人物
1953年 [ 1] 、滋賀県 出身[ 2] 。手塚治虫 の『火の鳥 』を読み、影響を受ける[ 25] 。
大阪大学基礎工学部 制御工学科を1977年 3月に卒業。大学院に進学し、1979年に修士課程を修了、1982年に博士後期課程修了、工学博士 [ 28] 。この時点で既婚、2児の父。同年4月、基礎工学部制御工学科助手 に着任。この間、辻三郎 のもとでコンピュータビジョン の研究に取り組み、線画や3次元運動の解釈、運動の表現などを実現させる[ 30] 。
1986年 8月から翌年10月まで、メリーランド大学 客員研究員 。1988年 3月、大阪大学工学部 電子制御機械工学科の講師 に就任し、翌年に助教授 。ここでは教授 の白井良明 のもとでコンピュータビジョン、ロボット研究に従事[ 1] 。1995年 には教授に昇進[ 28] 。1997年 には大学院重点化 により、同大学院工学研究科 知能・機能創成工学専攻教授。
この間、1994年 に石黒浩 や國吉康夫 らと「けいはんな社会的知能発生学研究会」を設立[ 25] 。また、北野宏明 や松原仁 らとロボカップ を構想し、1996年 にプレ大会、1997年 に第1回大会を開催(#解説 のロボカップ関係の文献参照)。浅田の研究室からも、チーム「Trakies」が出場した。
2005年 から科学技術振興機構 (JST)ERATO「浅田共創知能システムプロジェクト」研究総括[ 32] 。歩行を学習する子供のヒューマノイドロボット「CB2」を開発[ 25] 。人間とロボットとの共創都市「ロボシティ」も提唱した。赤ちゃんロボットも開発し、認知発達ロボティクスの第一人者として活動する[ 2] [ 4] 。2011年 に情報通信研究機構 と大阪大学が設立した「脳情報通信融合研究センター」にも籍を置く[ 34] [ 35] 。
2013年 には浅田が指導する大阪大学と大阪工業大学 の合同チームがロボカップヒューマノイドリーグアダルトサイズで優勝[ 36] 。2015年 にはレオナルド・ダ・ヴィンチ 型のアンドロイド を開発し、イタリア にも出展した[ 2] 。2017年 4月より、大阪大学先導的学際研究機構システム知能学部門で部門長を務める[ 37] [ 28] 。
2019年 3月で定年退職 。同年4月からは同大学先導的学際研究機構附属共生知能システム研究センターにおいて、特任教授として研究を継続[ 38] [ 23] 。また、同時に日本ロボット学会 の会長にも就任[ 39] [ 23] (任期は2019-2020年度[ 40] 。大阪大学名誉教授 [ 23] 。さらに2021年4月に開学する大阪国際工科専門職大学 では副学長に就任[ 41] 、2021年6月現在は大阪大学の特任教授も兼任[ 42] 。
主な受賞歴
社会的活動
ロボカップサッカー中型リーグの様子(RoboCup German Open2009)
(学術団体)
主な著作
学位論文
解説
(認知発達ロボティクス・ロボット学関係)
(視覚・学習・知能関係)
(ロボカップ 関係)
著書
(単著)
(共著)
(編著)
(分担執筆)
脚注
注釈
^ 受賞論文 - 浅田稔、野田彰一、俵積田健、細田耕 「視覚に基づく強化学習によるロボットの行動獲得 」、『日本ロボット学会誌』第13巻第1号、1995年、68-74頁[ 43] 。
^ 川崎和男や細田耕らの研究室との共同受賞。浅田はプロデューサー、川崎がディレクター、各研究室がデザイナーという扱い[ 49] 。
^ 受賞論文 - 菊池匡晃、荻野正樹、浅田稔「顕著性に基づくロボットの能動的語彙獲得 」、『日本ロボット学会誌』第26巻第3号、2008年、261-270頁[ 50] 。
^ c1999 Lecture notes in computer science 1604 . Lecture notes in artificial intelligence
^ c2008 Lecture notes in computer science 5040 . Lecture notes in artificial intelligence
^ 8-44頁、57-81頁、91-109頁。
出典
外部リンク
(関連動画)