横浜エクセレンス (よこはまエクセレンス、英 : Yokohama Excellence [ 1] )は、神奈川県 横浜市 をホームタウン とするプロ バスケットボール チーム。運営法人は株式会社横浜エクセレンス。2012年に東京エクセレンス として創設され、現在はB3リーグ に所属している。
概要
チーム名は、「Strive for Excellence」という意思のもと、常に自己向上の努力を惜しまない思いを込めている[ 2] 。チームカラーは、グリーンとオレンジ[ 2] 。グリーンは元気で自然なイメージ、オレンジは情熱を表現[ 2] 。またチームロゴは、人と人がクロスする、笑顔が“交わる”といった“クロス”をイメージ。ホームタウンである「TOKYO」と 「EXCELLENCE」が立体的に交わるようなデザインになっている。また、右上にあるボールは、エクセレンスの魂をイメージしている[ 2] 。
2021-22シーズンより、ホームタウン移転(後述 )に合わせてクラブロゴを、横浜発祥の「ガス灯 」をモチーフとしたものに変更[ 4] 。合わせてクラブスローガン「LIGHT UP FOR EXCELLENCE! 」を新たに制定した[ 5] 。
ユニフォームスポンサー (2024-25シーズン)
歴代ユニフォーム
マスコット
2人組。ピックが背番号45、ロールが背番号80。2023年1月から活動開始。[ 6]
2017年2月18日にお披露目された。愛称は、ユニフォーム背面の東京エクセレンスの略称「TEX」を、ホームゲームMCが「テックス」と勘違いしたことがきっかけで命名された[ 7] 。2019年9月に活動停止。[ 8]
開催アリーナ
東京エクセレンス
年度
参加 クラス
ホーム ゲーム数
小豆沢
その他
2016-17
B2
30
24
立川泉4 墨田2
2017-18
B3
32
20
東板橋8 石神井体2 水戸2
2018-19
B3
30
22
東板橋2 石神井SC2 北本2 東村山2
2019-20
B2
23(30)
21(28)
立川立飛2
2020-21
B3
20
18
八王子2
横浜エクセレンス
年度
参加 クラス
ホーム ゲーム数
横浜 武道館
小豆沢
その他
プレーオフ
2021-22
B3
24(28)
12(16)
8
平塚2 横須賀2
2022-23
B3
26
18
4
座間2 平塚2
横浜武道館3
2023-24
B3
26
24
2
凡例
小豆沢-板橋区立小豆沢体育館 :東京都板橋区
横浜武道館 :横浜市中区
東板橋-板橋区立東板橋体育館:東京都板橋区
墨田-墨田区総合体育館 :東京都墨田区
石神井-東京海上日動石神井体育館:東京都練馬区
石神井SC-東京海上日動石神井スポーツセンター:東京都練馬区
立川泉-立川市泉市民体育館:立川市
立川立飛-アリーナ立川立飛 :立川市
八王子-エスフォルタアリーナ八王子 (メイン):八王子市
東村山-東村山市民スポーツセンター:東村山市
平塚-トッケイセキュリティ平塚総合体育館 :平塚市
横須賀-横須賀アリーナ :横須賀市
座間-スカイアリーナ座間 :座間市
水戸-青柳公園市民体育館 :水戸市
北本-北本市体育センター:北本市
括弧内は開催予定だった試合数
歴史
母体はスポーツドクターであり北海道大学 時代にインカレ 出場経験を有す辻秀一 の手で2002年 に創設されたクラブチーム「エクセレンス」。最高成績は2004年の全日本クラブ選手権 3位[ 9] 。エクセレンスの運営は2004年より特定非営利活動法人エミネクロス・スポーツワールド、2006年からは株式会社東京エミネクロスクラッシャーが担っている。2007年より始動した新生JBL に参入申請したが、内定に至らなかった。
2013年 6月23日、ナショナル・バスケットボール・リーグ (NBL)の下部として発足されるナショナル・バスケットボール・デベロップメント・リーグ (NBDL)にNBL参入の権利が得られる準会員としての参入が決まる[ 10] [ 11] 。
8月3日、チームの運営に当たる一般社団法人カルティベイティブ・スポーツクラブを登記完了。
東京エクセレンスは辻がゼネラルマネージャー に就任してプロチームとして活動し、エクセレンスは東京エクセレンスの下部チームとして存続する。
初代ヘッドコーチには過去にレノヴァ鹿児島 を率いたマイケル・デイビッド・オルソンが就任。
ライセンス不交付による降格
2016-17年度はB2に配置された[ 10] 。これは「将来的に板橋区内にB2の開催基準を充足する3000人程度規模収容のホームコート建設に向けて調査を行う」として、B2ライセンス を交付されたものだった。
しかし、2016年10月、板橋区から「短期間で調査・調整することは困難となった」として、今後のB2基準を充足する体育館の調達・調整を目指したが、そのめどが立たず、かつ、現在使用している小豆沢体育館 はB2ライセンスを充足出来てないことから、2017年4月、2017-18年度のB2ライセンス不交付となることが正式に決定した。これにより2016-17シーズンの結果を待たず、翌年度からはセミプロによる3部リーグ・B3 、またはそれ以下のクラスに降格することが決まった(正式には2017年6月8日の理事会において、B3降格が決定)。[ 12]
同クラブの後援会は、2017年4月29日、将来的にB1昇格が可能な5000人以上収容が可能な体育館の建設を求めて署名活動を実施した。後援会長の山沢尚士は「今季(2016-17年度)のエクセレンスの主催試合はほぼ満員で、板橋区に根付いている。板橋のスポーツ文化を発展させるためにも建設に望みをつなげたい」としている[ 13] 。一方で板橋区は当初「将来的に3000人収容のアリーナ建設に向けて調査・調整を開始する」を掲げていたが、後に撤回された[ 14] 。
新体制の発足
2018年 7月に建設機械・特装車の大手メーカーである加藤製作所 が運営会社の「株式会社TE・S」の株式を全取得し、同社の子会社になる事を発表した[ 15] 。
2018年 12月 に同社の本社に専用練習場として「KATO FACTORY ARENA」が完成した。元々は工場だったが県外に大型工場を建設したことにより物置になっていた場所をバスケ専用の練習場に改築した[ 16] 。
B2昇格
2019年4月9日、2023-24シーズンより東京23区内に計画されている新設アリーナを利用予定を条件にBリーグからB2ライセンスが交付された[ 17] 。そして4月27日にファイナルステージ1位が確定。年間1位も確定して、2019-20シーズンのB2リーグの自動昇格が確定した[ 18] 。
2度目のライセンス不交付による降格
ところが、新設される予定のアリーナが建設計画見直しとなって計画自体が白紙撤回され、B2ライセンス基準を充足するホームアリーナ確保が困難となったため、2020年3月27日、2019-20シーズンに関する分配金の停止。さらに、来季のB2への参加資格を得られなかったと発表した[ 19] 。
横浜へ移転
2021–22シーズンからホームタウンを横浜市に移転し、B2ライセンス基準を充足する中区 の横浜武道館 をホームアリーナとすると発表した[ 20] 。チーム名も横浜エクセレンス に改称されることになった[ 21] 。なお、横浜市内にはBリーグクラブとして横浜ビー・コルセアーズ が既に存在するが、横浜ビー・コルセアーズは(ホームアリーナの横浜国際プール が所在する)都筑区 、港北区 、青葉区 の北部エリアをホームタウンとして活動するのに対し、エクセレンスは中区、西区 を中心とする南部エリアで主に活動するという形での棲み分けを考えているとのこと[ 22] 。将来的にはB1ライセンス基準を充足するアリーナとして2024年4月に開業した横浜BUNTAI (新・横浜文化体育館)への移転も構想にいれている[ 22] 。
2021年4月、2021-22シーズンのB2ライセンスが交付された[ 23] 。
2023-24シーズンは、新社長として元サッカー選手の桜井直哉 が就任した。
成績
B.LEAGUE
レギュラーシーズン
プレーオフ
天皇杯
#
シーズン
リーグ
地区
順位
勝
敗
勝率
ゲーム差
ホーム
アウェイ
自地区
他地区
得点
失点
点差
総合
結果
備考
HC
ref.
結果
1
2016-17
B2
中
4
22
38
(.367)
29(-)
14-16(.467)
8-22(.267)
13-23(.361)
9-15(.375)
4511
4774
-263
14
ライセンス不交付によりB3降格
早水将希
2
2017-18
B3
3
21
11
(.656)
5.0
10-6(.625)
11-5(.688)
21-11(.656)
0-0(–)
2514
2323
191
2
石田剛規
[ 24]
3
2018-19
B3
1
32
4
(.889)
-
18-0(1.000)
14-4(.778)
32-4(.889)
0-0(–)
3199
2732
467
1
B3優勝 B2昇格
石田剛規
[ 25]
3
2019-20
B2
中
4
21
26
(.447)
18(4)
11-12(.478)
10-14(.417)
7-10(.412)
14-16(.467)
3892
3897
-5
10
ライセンス不交付によりB3降格
石田剛規
5
2020-21
B3
28
10
(.737)
3.0
14-6(.700)
14-4(.778)
28-10(.737)
0-0(–)
3446
3025
421
3
石田剛規
[ 26]
6
2021-22
B3
19
29
(.396)
26.0
9-15(.375)
10-14(.417)
19-29(.396)
0-0(–)
3679
3806
-127
11
石田剛規
[ 27]
7
2022-23
B3
40
12
(.769)
5(-)
21-5(.808)
19-7(.731)
40-12(.769)
0-0(–)
4744
4293
451
5
3決 勝利、3位
石田剛規
[ 28]
8
2023-24
B3
30
22
(.577)
17(-)
17-9(.654)
13-13(.500)
30-22(.577)
0-0(–)
4272
4045
227
6
QF 敗退
石田剛規
[ 29]
ゲーム差:1位との差(PO圏との差) 地区1 # :ワイルドカード QF :準々決勝 3決 :3位決定戦 SF :準決勝 FINAL :決勝 B1:9~14位はPOなし チャンピオン B2優勝 昇格 降格 残留 2024年09月30日更新
過去のリーグ戦
NBDL
年度
レギュラーシーズン
最終結果
HC
備考
勝
敗
勝率
ゲーム差
得点
失点
得失点差
順位
2013-14
29
3
.906
1.0
88.3
62.3
+26.7
2位
優勝
マイケル・デイビッド・オルソン
2014-15
27
5
.844
3.0
83.0
65.4
+17.6
2位
優勝
田方慎哉
2015-16
25
11
.694
7.0
78.6
69.6
+9.0
3位
優勝
選手とスタッフ
現行ロースター
選 手
スタッフ
Pos
#
名前
年齢
身長
体重
国
出身
1.0 PG
0
板橋真平
25歳 (1998/12/28)
1.68 m (5 ft 6 in)
70 kg (154 lb)
JPN
白鷗大学
2.0 SG
1
トレイ・ボイドⅢ
25歳 (1998/12/28)
1.93 m (6 ft 4 in)
84 kg (185 lb)
USA
イーストテネシー州立大学
3.0 SF
6
小林大祐
37歳 (1987/6/24)
1.90 m (6 ft 3 in)
91 kg (201 lb)
JPN
慶應義塾大学
1.0 PG
8
西山達哉
36歳 (1988/7/20)
1.72 m (5 ft 8 in)
68 kg (150 lb)
JPN
駒澤大学
1.0 PG
13
大橋大空
25歳 (1999/4/5)
1.65 m (5 ft 5 in)
65 kg (143 lb)
JPN
ブルーフィールド州立大学
3.0 SF
15
谷口淳
32歳 (1992/7/31)
1.94 m (6 ft 4 in)
90 kg (198 lb)
JPN
同志社大学
4.0 PF
16
ソウシェリフ (帰)
32歳 (1992/12/15)
2.01 m (6 ft 7 in)
90 kg (198 lb)
JPN
近畿大学
2.0 SG
21
増子匠
33歳 (1991/1/9)
1.87 m (6 ft 2 in)
89 kg (196 lb)
JPN
神奈川大学
4.0 PF
22
エライジャ・ウィリアムス
26歳 (1998/9/22)
2.01 m (6 ft 7 in)
100 kg (220 lb)
USA
ノースウェスタン大学
5.0 C
31
ローガン・ロート
28歳 (1996/12/6)
2.11 m (6 ft 11 in)
113 kg (249 lb)
USA
ウェストバージニア大学
2.0 SG
33
杉山裕介
24歳 (2000/10/11)
1.83 m (6 ft 0 in)
85 kg (187 lb)
JPN
白鷗大学
1.0 PG
88
木村啓太郎
31歳 (1993/6/12)
1.76 m (5 ft 9 in)
75 kg (165 lb)
JPN
新潟医療福祉大学
ヘッドコーチ
河合竜児
アシスタントコーチ
玉城理規
ストレングス&コンディショニングコーチ
冨樫司
トレーナー
大野夢実
マネージャー兼通訳
安喰淳平
アシスタントマネージャー兼アナリスト
川本貴和子
主な過去の所属選手
エクセレンス
東京エクセレンス
脚注
関連項目
外部リンク
☆ はB1ライセンス取得クラブ、★ はB2ライセンス取得クラブ B1
B2
準加盟(B3) 関連項目