柳 憂怜(やなぎ ゆうれい、1963年4月8日 - )は、日本の俳優、元お笑い芸人。旧芸名、柳 ユーレイ。
広島県府中市出身。株式会社TAP所属。妻は女優の川田あつ子。
来歴・人物
広島県立至誠高等学校卒業。
学生時代の1982年2月、『ビートたけしのオールナイトニッポン』の出待ちをしてビートたけし(北野武)に「ウチは弟子取ってないけど、毎週ここでラジオをやっているから、遊びにくるんだったらいいよ」と声をかけられたのが縁でビートたけしに弟子入り[1]。当時はまだ出待ちをしてる人はそれほどいなかったという[1]。弟子入りの順番としては、そのまんま東(現:東国原英夫)、大森うたえもん・「オールナイトニッポン」の出待ちの先輩・松尾伴内・ダンカンに続く5番目[2]。芸名の由来は、たけしが小野を「あいつ幽霊みたいだよな」と言っていたことから、そのまま「ユーレイ」と呼ばれるようになった[1]。テレビ朝日『アイドルパンチ』のたけし軍団コーナーが1983年から始まる時、「小野の芸名どうする?」となって「じゃあ"柳ユーレイ"でいいんじゃないの」となって芸名が決まった[1]。「たけし軍団」の面白い芸名は"柳ユーレイ"から始まったもの[1]。
1986年12月、たけし及びたけし軍団団員と共に講談社本館のフライデー編集部への襲撃に参加し、住居侵入罪・器物損壊罪・暴行罪で大塚警察署に現行犯逮捕される(フライデー襲撃事件を参照)。1988年、たけし・たけし軍団の太田プロダクションからの独立により、オフィス北野(現:TAP)へ移籍。
映画『3-4X10月』(1990年、監督:北野武)に、本名の小野昌彦名義で主演、映画デビュー。「ユーレイは演技力に非凡なものを持っている」と見たたけしが、いきなり主演に抜擢した[1][3]。以降、北野作品の常連に。また、俳優に専念するため、たけし軍団より離脱(事務所はオフィス北野にとどまる)。
北野作品以外にも『女優霊』での恐怖感あふれる演技でホラーファンを獲得。以降、中田秀夫が携わった作品にも頻繁に登場。『呪怨』シリーズに出演したことでも知られる。
一時期、家から通った方が生活費がかからないという理由で、広島にある実家から仕事の度に東京に通っていた事がある。
2008年、たけしが監督の新作『アキレスと亀』に久しぶりに起用され、その際にたけしの提案から“柳ユーレイ”より“柳憂怜”に改名。
2018年のオフィス北野騒動に際して、内外からたけし軍団1軍のひとりとして数えられていることから、芸人ではないながらもこの年までにたけし軍団に復帰している[4][5]。
出演
映画
OV
- 18歳のホテトル嬢(1996年、浅尾政行監督)
- 狙われたアイドル 実録ストーカー(1997年)
- 呪怨(2000年、清水崇監督) - 主演・小林俊介
- 呪怨2(2000年、清水崇監督) - 小林俊介
テレビドラマ
舞台
- 零れる果実(蜷川幸雄演出)
- 歴史はこうしてつくられる 第1回(柳ユーレイ(柳憂怜)脚本・演出・音楽・出演)
- KAGAMI(鈴木光司原案 / 山崎哲演出)
- 真情あふるる軽薄さ2001(蜷川幸雄演出)
- 十二人の怒れる男(蜷川幸雄演出)
- あゝ、荒野(蜷川幸雄演出)
- 下谷万年町物語(蜷川幸雄演出)
- BANANA FISH(2012年10月4日 - 11月4日、六行会ホール)
バラエティ番組
CM
- KDDI「警官・止まらんと撃つぞ・伝わってる? 追跡 」篇 (2000年)
- ロッテ アーモンドチョコレート クリスプ「赤ちゃんに聞く」「サルに聞く」篇 (2003年)
- カゴメ 野菜生活100「パン屋の夫婦」篇 (2012年)
脚注
外部リンク