東京ミートレア(とうきょうミートレア、英語表記:Tokyo Meatrea[1])は、東京都八王子市の京王相模原線南大沢駅の駅ビル「フレンテ南大沢」新館5階にある肉のフードテーマパークである[4]。
2009年12月3日、「フレンテ南大沢」新館開業と同時に「東京ミートレア」としてオープン[3][2]。2018年12月13日のリニューアルで「南大沢駅まえダイニング 東京ミートレア」と改称した[5]。
東京ミートレアは「フレンテ南大沢」新館の集客核施設として位置づけられるとともに、日本初となる肉のフードテーマパークとして開業した[6][1][3][2]。
概要
開業まで
2009年9月10日、京王電鉄と株式会社ナムコ(当時)の協力により、南大沢駅前に新規建設される「フレンテ南大沢」新館に、日本初となる肉のフードテーマパーク「東京ミートレア(仮称)」をオープンすることが、両社のニュースリリースにより発表された[1][2][7]。初年度の来場客は130万人を見込んだ[1][2][7]。
ナムコ(現:バンダイナムコアミューズメント)は、同社のテーマパーク「ナムコ・ナンジャタウン」を運営する「チームナンジャ」により、日本全国各地にフードテーマパークを開設していた。その実績を買われ、東京ミートレアのプロデュースを手掛けることとなった[6][1][3][2]。実際の施設運営は、駅ビルを保有・運営する京王電鉄が担当している[1][2][7]。
同年10月21日のニュースリリースでは「東京ミートレア」を正式な施設名とすること、開業日や施設のロゴマーク、出店予定の店舗など、施設の詳細が発表された[3][2]。また、企画協力には「肉食女子」を造語したコラムニストの深澤真紀が起用された[2]。
同年12月3日、「フレンテ南大沢」新館開業と同時にオープン[3][2]。館内装飾は、肉料理の種類が豊富なスペインをモチーフとして、活気ある賑やかな「街エリア」と緑豊かで安らげる「村エリア」に分けて店舗を配置した[1][2]。また、肉料理の発祥や知識が学べる「ミュージアムエリア」を併設した[1][2]。
開業時点での施設概要は以下のとおり[1][2]。
- 施設名称:東京ミートレア(英語表記「Tokyo Meatrea」)
- 施設業態:お肉料理のテーマパーク
- 開業日:2009年12月3日(フレンテ南大沢新館開業と同日)
- 開設場所:東京都八王子市南大沢2丁目1-6 フレンテ南大沢 新館5階
- 施設面積:約1,130m2(約342坪)
- 店舗数:7店舗
- 入場料:無料
- 営業時間:11:00 - 22:00
- 営業日:年中無休
- 事業主体(運営):京王電鉄株式会社
- 企画開発(プロデュース):株式会社ナムコ
- 来場客数:130万人(初年度見込み)
開業後
| この節の 加筆が望まれています。 (2022年8月) |
2010年12月3日から「開業1周年キャンペーン」を行い、12月4日に舞の海秀平が一日館長、黒部幸英が副館長に就任、舞の海秀平が各店舗の人気メニューをランキング付けした「舞の海イチオシ!肉番付」を発表した[8]。
2012年夏からは飲み放題プランを開始し、館内の飲食店から料理を一品以上注文した客に対し「飲みホーダイ」プランとして、1人あたりアルコールは1,000円、ソフトドリンクは500円で、時間無制限での提供を始めた[9]。当初は同年9月30日までの期間限定イベントとして試行的に開催されたが、同年10月1日よりリニューアルして継続されていた[10]。その後、新型コロナウイルス感染症流行の影響により「飲みホーダイ」プランを一時中止していたが、2022年6月1日より再開した[11]。
東京ミートレアではオープン以来、出店店舗の入れ替わりが非常に激しく、2009年の開業時から営業を続けているテナントはハンバーグ店「ゴールドラッシュ」1店のみである[2][12]。また店舗コンセプトも次第に「お肉料理のテーマパーク」から離れ、肉料理がメインではない中華料理店なども出店するようになる。2016年3月1日にはついに、肉料理を提供しないスイーツ専門店としてパンケーキ店「VERY FANCY bits」[13]が出店するに至った[14]。しかし短期間で撤退し翌年には閉店している。
こうしたコンセプトの変化を受け、京王電鉄は東京ミートレアの大規模リニューアルを行い、2018年12月13日に「南大沢駅まえダイニング 東京ミートレア」と改称してリニューアルオープンした[5]。その際に「焼肉BAR さんたま」「清勝丸」「大分からあげ 福唐屋台」の3店舗が新規出店し、既存の「ゴールドラッシュ」「BBQ KITCHEN」「CLASSIC」の3店舗も改装した[5]。また家族連れや女性客にもアピールするため、女性や子供向けメニューを充実させてキッズスペースを新設するとともに、エレベーターでスムーズにアクセスできるよう動線を改善した[5]。改装工事に伴い、同年11月28日から12月12日まで休業した[5]。なお京王電鉄の駅ビルでは、最上階のレストラン街に「駅うえレストラン」の名称を用いており、京王八王子ショッピングセンターや京王府中ショッピングセンター(当時)で採用された。「駅まえダイニング」の名称はこれに倣ったものであり、この2018年のリニューアルでフードテーマパーク色が薄れ、京王電鉄の通常の駅ビルのレストラン街の扱いに近づいている。
店舗
開業時の店舗
- ゴールドラッシュ(ハンバーグ)- 本店:東京都渋谷区。1980年創業[2]。
- Hot Stuff(バーベキューリブ)- 本店:愛知県豊橋市、東京都初出店。アメリカ風ポークバックリブ専門店[2]。
- 清まる(とんかつ)- 本店:愛媛県松山市、東京都初出店。テイクアウト専門店。「とんかつパフェ」などを提供[2]。
- 近江牛卸問屋 激~GEKI~(焼肉)- 本店:兵庫県尼崎市、東京都初出店。ブランド牛「近江牛」卸問屋直営の焼肉店[2]。
- 鳥開 総本家(鶏料理)- 本店:愛知県名古屋市。名古屋コーチンや三河鶏を使った親子丼や手羽先唐揚げ、味噌串カツなどを提供[2]。
- 元祖にくまき本舗(にくまきおにぎり)- 本店:宮崎県宮崎市。テイクアウト専門店。宮崎のご当地グルメ「肉巻きおにぎり」発祥店[2]。
- 東京トンテキ(トンテキ)- 本店:東京都渋谷区。四日市のご当地グルメ「四日市とんてき」専門店[2]。
出店中の店舗
2022年8月現在[12]。営業時間は11:00 - 22:00(年中無休)。「焼肉BAR さんたま」のみ23:00まで営業。
- ゴールドラッシュ(ハンバーグ)- 東京ミートレア開業時より出店する唯一の店舗[2]。
- BBQ KITCHEN(ステーキ・グリル料理)
- CLASSIC(インドカレー)
- 焼肉BAR さんたま(焼肉)- 2018年12月13日のリニューアルで出店[5]。
- 清勝丸(つけ麺・中華そば)- 2018年12月13日のリニューアルで出店[5]。
- 大分からあげ 福唐屋台(唐揚げ)- 2018年12月13日のリニューアルで出店[5]。
撤退した店舗
- Hot Stuff(バーベキューリブ)- 2010年8月31日閉店[15]。東京ミートレア開業時の出店店舗では初の閉店。
- 清まる(とんかつ)- 2010年10月31日閉店。東京ミートレア開業時の出店店舗で2番目に閉店。
- 近江牛卸問屋 激~GEKI~(焼肉)- 2011年8月31日閉店。東京ミートレア開業時の出店店舗が3店同時閉店。
- 鳥開 総本家(鶏料理)- 2011年8月31日閉店。東京ミートレア開業時の出店店舗が3店同時閉店。
- 元祖にくまき本舗(にくまきおにぎり)- 2011年8月31日閉店。東京ミートレア開業時の出店店舗が3店同時閉店。
- Bacana Grill(ブラジル料理)[16] - 最初に閉店した「Hot Stuff」の跡地に出店[15]。2012年1月9日閉店。
- 東京トンテキ(トンテキ)- 2012年1月31日閉店。これにより東京ミートレア開業時の店舗が「ゴールドラッシュ」のみとなる。
- 近江伝(肉そば・餃子)[17] - 2012年1月31日閉店。
- Stand 4(ハンバーガー)[18] - 2012年9月30日閉店。
- 鉄板 池田屋(鉄板焼、焼きそば)[19] - 2013年9月30日閉店。
- 豚平(豚丼、つけ麺)[20] - 2014年9月30日閉店。2店同時閉店。
- もりもり屋(牛丼)[21] - 2014年9月30日閉店。2店同時閉店。
- こよこよ(シンガポール料理)[22] - 2015年2月28日閉店。
- スタミナ食堂 極丼亭(焼きとん)[23] - 2015年4月30日閉店。
- 李さんの台湾名物屋台(台湾料理・唐揚げ)[24] - 2015年9月30日閉店。
- 満珍茶房(中華料理)[25] - 2016年2月29日閉店。
- VERY FANCY bits(パンケーキ)[14][13] - 2017年2月?閉店。東京ミートレアでは唯一の肉料理を提供しない店舗だった。
- にひゃくてん(焼肉食べ放題)[26] - 2018年6月28日閉店。
- NEW OLD STYLE 肉そばけいすけ(肉そば)[27] - 2018年11月27日閉店[28]。
脚注
関連項目
外部リンク