本林 徹(もとばやし とおる、1938年1月5日[1] - )は、日本の弁護士。日本弁護士連合会元会長。現在、井原・本林法律事務所のパートナーである[2]。森綜合法律事務所(森・濱田松本法律事務所の前身事務所)の創設メンバー[3]。
経歴
人物
森綜合法律事務所時代の特徴の1つとして、「弁護士一人ひとりの個性や自由を大切にし、楽しく仕事をすることをモットーにしました」という点を挙げている。「雰囲気が楽しいと、仕事がきつくても精神的ストレスが意外とありません。例えば、裁判に勝ったとか、大きな案件が落着したときは、担当弁護士が事務所の全員にケーキをおごることが慣例でした」[5]
得意分野は、企業法務全般、国内・国際商取引および各種紛争解決。本林弁護士が、米国ハーバード・ロースクールに留学して得たことは、アメリカでは市民が裁判を起こしやすいこと、事件に関連のある証拠を、裁判所が強制的に命令して出させる制度があることであった。日本では裁判に関わる制度が、非常に使いにくい。先進国の中で裁判に国民が参加する仕組みがないのは日本だけのため、労働審判や裁判員制度を創設した裁判員制度には、お上依存意識から脱却して、日本社会を根底から変える力がある、と語る[6]。
兼職等
脚注
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.199
- ^ “井原・本林法律事務所”. 井原・本林法律事務所. 2017年4月3日閲覧。
- ^ “フロンティア精神で道をひらく”. 株式会社TKC (2016年4月20日). 2017年4月2日閲覧。
- ^ “重光章受章者の顔触れ”. 四国新聞社 (2008年11月3日). 2023年6月15日閲覧。
- ^ (日本語) 本林塾講演録 新時代を切り拓く弁護士. 商事法務. (2016). p. 384. ISBN 4785723866
- ^ “「明日の法律家講座」これからの弁護士” (2013年3月9日). 2017年4月3日閲覧。
関連項目