弘法口駅(こうぼうぐちえき)は、岐阜県岐阜市鏡島にあった、名古屋鉄道鏡島線の駅。
乙津寺(鏡島弘法)の最寄り駅であり[2]、毎月21日の命日は鏡島弘法の参拝客で賑わったという。また、長良川の渡船である小紅の渡しの最寄駅であった。
歴史
1924年(大正13年)に鏡島線が美濃電気軌道の手により開通した際に開業。当時の駅名は弘法西口駅(こうぼうにしぐちえき)であった[4]。その後、当駅を含む鏡島線の森屋駅 - 鏡島駅間は戦時下の1944年(昭和19年)に不要不急線に指定、休止される[5]。戦後の1953年には森屋駅から当駅までが休止状態を解かれ、弘法口駅と改称のうえ営業を再開。翌年には鏡島駅までの区間も復活した。しかしすでに沿線地域ではモータリゼーションが進行、その影響を受けて1964年(昭和39年)に鏡島線は全線が廃止され[6]、当駅も廃駅となった。改称から10年余りのことである。
駅構造
- 相対式2面2線の乗り場があり、交換施設を有していた[10]。駅舎はなかったという。
隣の駅
- 名古屋鉄道
- 鏡島線
- 東鏡島駅 - 弘法口駅 - 鏡島駅
- 1944年(昭和19年)までは、隣の鏡島駅との間に川原畑駅が存在した。
脚注
参考文献
関連項目