岡本 貴也(おかもと たかや、1972年6月18日 - )は、兵庫県神戸市出身の脚本家・舞台演出家。ドリームプラス株式会社所属。劇団ミュ主宰。
略歴
甲陽学院中学校・高等学校を卒業。
1995年、早稲田大学理工学部・応用物理学科を卒業。
1997年、早稲田大学院・生物物理学修了、理学修士号取得。後、出版社に勤務。
1999年、劇団「タコあし電源」を旗揚げ。執筆及び演劇活動を開始。
2000年、久世塾一期生。糸井重里賞受賞作で映像デビュー。ほぼ日刊イトイ新聞にて「21世紀の向田邦子をつくる」コーナー担当。
2001年、BS-iドラマ「ジャッジカフェ」にてテレビ脚本家デビュー。その後続けざまに『A side B』(長塚京三、阿部サダヲら)、『the Apartment』(西村雅彦、井上晴美)、『アイノウタ』(池内博之、つぐみら)、『ケータイ刑事_銭形愛』(宮崎あおいら)とBS-iにて連ドラを執筆。
2002年、TBS東芝日曜劇場『太陽の季節』(原作:石原慎太郎)で地上波ドラマの脚本家デビュー。
2003年、初の商業演劇『再起動ロッケンロー』を作・演出。
2004年、『阪神淡路大震災〜1.17、衝撃の事実。』を作・演出。現在これが劇団タコあし電源での最後の作品である。
2005年 - 2006年、【舞台|阪神淡路大震災】と改題して初演台本をリニューアル、自主公演として全国巡演。8000人を動員し、全国各地のマスコミ各社より高い評価を受ける。戯曲全文と公演プロデュースやツアーの様子は『舞台 阪神淡路大震災 全記録』として三修社より出版された。
2007年より、デジタルハリウッド大学客員教授。
2010年2月、毎日放送テレビ『あり得ない!』第7話でテレビドラマ監督デビュー。
同年5月、初の本格小説『彼女との上手な別れ方』(小学館)で小説家デビュー。同9月に重版。のちに「想いのこし」として映画化。
同年5月、「朗読劇 私の頭の中の消しゴム」を脚本・演出し、以来、毎年公演している(2024年7月時点)。
2015年、朝劇「恋の遠心力」を作・演出し、以降ロングラン公演中(2024年7月現在)
2019年、短編映画を3本監督し、さぬき映画祭、立川名画座通り映画祭などで、多数の賞を獲得。
2023年、ミュージカル劇団【ミュ】旗揚げ。
人物
- 理系出身の脚本・演出家。
- 執筆が異様に早く、稽古開始日や締め切りに遅れたことはほとんどない。
- 防災士資格、上級救命講習、小型船舶一級免許、大型自動車免許、DTPエキスパート資格などを所持。
- 中学より写真と音楽を始め、出版社経験などもあり、劇団や自主公演のチラシなどはすべて本人の撮影、デザイン。
- 1995年に起きた兵庫県南部地震で実家が全壊判定。その時のショックと神戸にいなかったことへの自責の念が後の人生への原動力となる。
- 関西弁での軽妙なトークで知られ、舞台作品のDVD発売イベント等ではよくMCを担当。ピンボール・ドライブのライブでも「お葉書来てます」というMCが好評を博していた。
音楽家としては、バンド ピンボール・ドライブで、ギターとパーカッションを担当し(2006年8月まではこのバンドではドラムだった)、ライブハウスやイベント等で活動していた(2005年、MS Recordよりデビュー。2008年11月活動休止)。また自身が作・演出するミュージカルその他の舞台で使われる音楽も作詞を手がけている。
2010年11月、劇場型バンドKnot 4 saiLで作詞とギターを担当。全曲を著作権放棄し、全曲を無料ダウンロードできた。
主な作品
舞台(脚本・演出)
2024年
2023年
2022年
2021年
- 4月「WELL 井戸の底から見た景色」新宿村LIVE(出演:藤原祐規、上西恵、松岡里英、ほか)
- 5月「私の頭の中の消しゴム 12th Letter」(無観客・生配信)
- 11月「朗読活劇 信長を殺した男」神田明神ホール
- 12月「アウフヘーベンの牢獄」オンライン
2020年
2019年
- 4月「森口瑤子 朗読劇」新宿角座
- 6月「LIVE×舞台 プリラジ」(脚本)築地本願寺ブディストホール
- 6月「朗読劇 私の頭の中の消しゴム 11th letter」大手町よみうりホール
- 9月「暗転セクロス」新宿村LIVE、インディペンデントシアター2nd
- 9月「音楽朗読劇 ヘブンズ・レコード 〜青空篇」有楽町よみうりホール、神戸松方ホール
2018年
- 5月「朗読劇 私の頭の中の消しゴム 10th letter」大手町よみうりホール
- 10月「音楽朗読劇 ヘブンズ・レコード 〜青空篇」有楽町よみうりホール、神戸松方ホール
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年
- 11月 DIAMOND★DOGS「COLLECtions」(ミュージカル)銀座博品館劇場
- 7月 「スイッチを押すとき」(永山たかし、肘井美佳、相葉弘樹、菅原卓磨、MITSU、田上ひろし)青山円形劇場
- 5月 DIAMOND★DOGS「MIRACLEs(コント分)」 銀座博品館劇場
- 2月 S→←NプロデュースVol.1「プロモーターズ!」 天王洲スフィアメックス
2005年
- 10月~2006年6月 【舞台|阪神淡路大震災】東京芸術劇場ほか全国巡演
- 11月 DIAMOND★DOGS「OPERAtions」(ミュージカル)銀座博品館劇場
- 4月 DIAMOND★DOGS「JEALOUSY(コント分)」銀座博品館劇場
- 9月 「日ノ丸レストラン舞台版」(再演) 演出=森田空海(三津谷葉子ほか)東京芸術劇場 小ホール1
2004年
- 7月 「阪神淡路大震災 〜1.17、衝撃の事実。」東京・中野劇場MOMO(劇団タコあし電源第11回本公演として)
- 5月 ZASH公演「再起動ロッケンロー」(再々演) 銀座博品館劇場
- 5月 劇団SET・野崎数馬 Prd.公演「司会者」演出=野崎数馬 目黒ウッディシアター
- 2月 「日ノ丸レストラン舞台版」演出=森田空海(チューヤン、すほうれいこ、新谷真弓、弓削智久、野崎数馬、各務立基、松井和美ら)
2003年以前
- 2003年10月 ZASH公演「再起動ロッケンロー」(Consoleの再演) シアターVアカサカ 共同演出 須賀大観
- 2003年5月 CREW公演「Console」(初演)演出=渡辺健 シアターVアカサカ
- 2003年夏 「おとつれせん「校庭2万メートル」」(野崎数馬、荻野美佳、志田健治)下北沢空間リバティ
- 1999〜2004年 劇団タコあし電源 全11作品
舞台(プロデュース)
- 2008年1月 「キスしてほしい。」東京・笹塚ファクトリー
- 2005年1月 「面接の人達2006」(岩下貴子、桜井聖、荻原政樹、SET川口直人、SET住吉玲奈、大木凡人(映像出演)ら)東京・中野劇場MOMO
テレビドラマ(脚本)
テレビドラマ・ネットドラマ(監督)
映画(脚本のみ)
映画(監督・脚本)
小説・戯曲本・書籍
- 2024年「浄るり心中 竹本義太夫伝」(幻冬舎)文庫。
- 2022年「竹本義太夫伝 ハル、色」(幻冬舎)単行本。
- 2020年「運命の人を見つけた、ら」(小学館)単行本。
- 2016年「世界が記憶であふれる前に」(小学館)単行本。のちに文庫化。
- 2014年「神様の休日 僕らはまためぐり逢う」(幻冬舎)単行本。
- 2013年「天使と魔物のラストディナー(文庫版)」解説(幻冬舎)
- 2010年「朗読劇 私の頭の中の消しゴム」(主婦の友社)
- 2010年「彼女との上手な別れ方」(小学館)単行本。のちに文庫化、映画化。
- 2008年「スイッチを押すとき(文庫版)」解説(角川書店)
- 2006年「舞台 阪神淡路大震災 全記録」(三修社)
- 2005年「婿に行きたい」共著(講談社)
CD
作詞
- 2017年3月「花・虞美人」(ミュージカル)
- 2009年3月「ずっと言いたかったこと」(歌:金子麻美)
- 2009年1月 アコースティックミュージカル「DUST」オリジナル全楽曲
- 2008年6月 ピンボール・ドライブオリジナルアルバム「Triday」3曲
- 2008年1月「夕暮れの向こう」(歌;近藤陽一郎 舞台「キスしてほしい。」オリジナル楽曲)
- 2007年11月「東京行き」(歌:金子麻美)
- 2007年5月「研修医魂」(ミュージカル「研修医魂」オリジナル楽曲20曲)
- 2007年6月「ポストウーマン」(落合祐里香 アルバム「羽化-UKA-」9曲目収録、プラナ)
- 2007年8月「ディッキーエックスのテーマ」(Web Movie 「I am a HERO.」主題歌)
ラジオ
- 2007年4月 - 2008年4月 FMながおか「ピンボール・ドライブのPAPATTO Radio!?」(隔週金曜日19:30 - )レギュラー出演、放送作家、ディレクター
- 2015年〜 レインボータウンFM大江戸放送局「クリスタル ズーランド」第二月曜レギュラー
脚注
外部リンク