山形県立上山明新館高等学校(やまがたけんりつ かみのやまめいしんかんこうとうがっこう、Yamagata Prefectural Kaminoyama-Meishinkan High School)は、山形県上山市仙石にある県立高等学校。
略称は「明新館」、「明新」(めいしん)。
概要
「山形県立上山高等学校」と「山形県立上山農業高等学校」を前身とする。
蔵王連峰を仰ぐ環境に位置する。「知・徳・体の調和のとれた人間の育成」を目指しており、「飛び出せ明新館、花咲け明新館、レベルアップの明新館」をスローガンとしている。校地面積は98,126m2と県内有数の広さである[1]。
校名の「明新館」は、上山藩の藩校に由来する。
- 設置学科
- 全日制過程3学科
- 校訓
- 「日日新、又日新」[2][3]
- (日日新たに 又日に新たなれ)
- 2002年(平成14年)に制定。『大学章句』「伝二章」より。
- 目指す学校像
-
- 校訓「日々新たに、また日に新たなれ」のもと、学習活動や特別活動、地域連携ボランティア活動などから、主体的に行動できる「人間力」のある生徒を育てる。
- 専門学科で学ぶ知識や資格を活かして社会に貢献できる、意欲あふれる生徒を育てる。
- 特別活動や地域活動に積極的に参加し、人と人とのつながりを大切にする、たくましい生徒を育てる[4]。
- 校章
- 一般から公募され[5]、1993年(平成5年)に制定。矢作美枝子によってデザインされた。
- 生徒ひとりひとりが協力しつつ個性を伸張させてゆくさまを、上山から仰ぎ見る蔵王の樹氷のイメージに重ねて表現したもの[3][6]。
- 校歌
- 1993年(平成5年)に制定。
- 蔵王の麓を拓きたる わがふるさとの強き祖たち 若人われら 受け継ぎて 生命住む星 守り行かん 未来を預かる賢さ 学ぶ 上山明新館 われらわれら
- あまたの心を温むる わがふるさとの床しき出湯 若人われら 見習いて 生命住む星 支え行かん 未来を預かる優しさ 学ぶ 上山明新館 われらわれら
沿革
部活動
- 運動部
- バレーボール(男・女)、バスケットボール(男・女)、卓球、レスリング、新体操、弓道、硬式野球、サッカー、ソフトテニス、ソフトボール(女)、陸上競技、ハンドボール、バドミントン[18]
- 文化部
- 美術・イラスト、書道、吹奏楽、囲碁・将棋、英会話、家政・茶道、邦楽、科学、情報処理、演劇[18]
交通アクセス
上山高等学校
山形県立上山高等学校(やまがたけんりつ かみのやまこうとうがっこう、Yamagata Prefectural Kaminoyama High School)はかつて山形県上山市にあった県立高等学校。現在は校舎の一部が取り壊され、上山市生涯学習センターとなっている。
略称は「上山高校」、「上高」(かみこう)。1905年(明治38年)創立の「上山町立女子実業補習学校」を前身とする[19]。
- 教育目標
-
- 真理を愛し、豊かな情操と体力の向上につとめ、調和のとれた創造性に富む人間を育成する。
- 望ましい勤労観を培い、個性に応じた能力の伸長につとめ、社会人としての資質を育成する
- 自主の精神と相互信頼の態度を養い、旺盛な責任感を涵養し、将来進んで社会に貢献できる人間を育成する。
- 校歌
- 1954年(昭和29年)11月に制定された。作詞は真壁仁、作曲は福井文彦による。3番まである[20]。
- 1947年(昭和22年)にも県立上山高等女学校の校歌が制定されていたが、1年程度しか歌われていなかったという[21]。
- 校章
- 1952年(昭和27年)3月に制定された。当時の生徒による。デワノハゴロモナナカマド[注釈 2]の三葉を組み合わせてデザイン化したもの。ひたむきに心理を追求する純粋無垢さを感じられる点を採られシンボルとされた[22]。
歴史
上山町では小学校に「裁縫専修科」を設置し、義務教育卒業女子に対して事実上の補修教育を実施していた[23]。1904年(明治37年)3月に実業補習学校規程に基づき「補習科」と改名し、裁縫のほか国語・修身・算術・図画の4科目を課した[23]。さらに1905年(明治38年)3月に「上山町立上山女子実業補習学校」が創立した[23]。
1908年(明治41年)には上山町立実業補習学校を併合し「上山町立上山尋常高等小学校付設実業補習学校」と改称[23][24]。男子部と女子部が置かれ、女子部は通年であったが、男子部は主に農閑散期の11月から翌年3月までの授業であった。
青年学校令が公布され、1935年(昭和10年)4月に上山町立上山農商補修学校も廃校することとなった[25]。しかし明治初年からの上山の女子教育の伝統を何らかの形で継承しようと山形県側と交渉し、1935年(昭和10年)3月27日に「山形県上山実科女学校」の設置認可が下り、4月に上山尋常高等小学校に併設された[24][25]。
年表
上山農業高等学校
山形県立上山農業高等学校(やまがたけんりつ かみのやまのうぎょうこうとうがっこう、Yamagata Prefectural Kaminoyama Agricultural High School)はかつて山形県上山市にあった県立の農業高等学校。
沿革
著名な出身者
- 上山高等学校
- 武田幸男(東京大学教授)
- 石井巌(第十四時南極越冬隊員)
- 上山農業高等学校
脚注
注釈
- ^ 山交バス千歳公園(表蔵王口・金谷)上山・高松葉山線(Z83・C9)だけでなく、上山市市営バス 市内循環線も停車する。なおこの路線はかみのやま温泉方面しか運行されていない。
- ^ 標準和名は「リクチュウナナカマド」。
- ^ 上山第一高等学校は県立上山農業高校
出典
関連項目
外部リンク