多良間空港
多良間空港(たらまくうこう、英: Tarama Airport)は、沖縄県宮古郡多良間村(多良間島)にある地方管理空港である。愛称はかりゆす多良間空港。 概要多良間島は宮古列島の南西端で、宮古島から西南西約67 kmに位置しており、多良間空港はその西端に所在する。 2003年10月10日に、旧空港から移転し、1,500mの滑走路を備える新空港の供用が開始された[3]。 年間利用客数は、合計46,330人(2019年度)[2]。
沿革
施設ターミナルには売店、コーヒースタンドがある[7]。屋上には無料の展望デッキがある[8]。 旧多良間空港旧空港は、島の南端に位置していた(北緯24度38分34.49秒 東経124度42分21.88秒 / 北緯24.6429139度 東経124.7060778度)。琉球政府時代の1971年に主に急病人搬送のために建設されたが、滑走路が短く大型の機材が就航できず、増加する航空需要を満たすことができなかった上、天候の影響を受けやすかったため、移転することとなった[3]。 旧空港跡地では、多良間村が中心となって太陽光発電を軸とした跡地利用計画が進められ、2010年に沖縄電力によって太陽光発電設備が完成している[9]。
路線
2022年現在、琉球エアーコミューターにより宮古空港との間に1日2往復の定期便が運航している。なお、同区間はJALマイレージバンクのマイル積算対象外となっていたが、2012年7月18日搭乗分からマイル積算の対象となり、同区間は40マイルとなる[10]。 第一航空による石垣空港線開設の経緯かつては石垣空港との間にもRACが就航していたが、2006年3月に廃止。RAC撤退後にはエアードルフィンが不定期便として夏期季節運航していたが、2009年11月に自己破産を申請し経営破綻した[11]。 2013年10月には第一航空が多良間 - 石垣線の運行を2015年10月を目途に開始する計画を表明[5]。しかし、2015年8月18日には台風の影響等で運航乗務員の訓練が遅れたため運航再開を12月1日に延期することが決定され[12]、さらに8月28日には同社の同型機が粟国空港でフェンスに衝突する事故を起こし、原因究明まで同型機の飛行ができない可能性があることから、就航時期は未定となった[13][14]。2016年8月には、第一航空が、2018年7月の那覇 - 粟国線再開を県等に打診し、石垣-多良間線についても2年後以降に就航見通しがあるとの見解を示した[15]。しかし、第一航空の那覇 - 粟国線は2018年1月15日に運航を再開したものの、補助金等の問題から同年4月から再運休。第一航空は同年4月27日に沖縄からの撤退を表明し、石垣-多良間線の就航にも否定的見解を示した[16]。 2020年10月、経営体制の変わった第一航空が粟国・波照間・多良間線再開の意向を示し[17]、2021年7月に那覇-粟国線の運航を再開。2022年4月30日には石垣-多良間線の再開を予定し、使用機材はDHC-6-400型で、週2回程度の運航となる見込みとされた[18][19]。しかし、2022年4月18日に本空港で離着陸訓練中に使用予定機材が滑走路を逸脱する事故を起こした[20]ため、4月22日に石垣-多良間線の就航延期が発表された[21]。その後、12月に就航し、月・土曜の週2日各1往復が運航されると報道されたが[22]、使用予定機材を機長の定期審査に使用することになったため、就航はまたも延期された[23][24]。 2023年12月8日、第一航空は石垣空港と波照間空港・多良間空港を結ぶ路線の運航のための飛行訓練を開始[25][26]。そして同月26日、2024年1月22日から、多良間空港-石垣空港間に月・土曜の週2日各1往復のチャーター便を就航させることを発表した。なお、運航機材は約60日毎に点検整備が必要と決められており、その都度約2週間程度の運休期間が設けられている[27]。 アクセス
脚注注釈出典
外部リンク
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