国鉄セム4500形貨車
国鉄セム4500形貨車(こくてつセム4500がたかしゃ)は、かつて、日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した15 t積の石炭車である。 概要セム4500形は1937年(昭和12年)9月28日から1939年(昭和14年)3月30日にかけて904両(セム4500 - セム5229、セム5250 - セム5424)が製造された15 t積み石炭車である。なぜかセム5230 - セム5249は空番である。製作は汽車製造、日本車輌製造、日立製作所、小倉工場、若松工場の5か所にて行われ、落成後全車門司鉄道局へ配置された。(後にセム4688が四国へ移動した)製作期間は落成ベースで約18か月と短く、1939年(昭和14年)7月27日には早くも本形式の改良型(底扉開閉機構の簡素化、自重の軽量化)であるセム6000形が完成した。近代的な石炭車として開発され全鋼式、底開き式である。前級であるセム4000形に対して炭箱容積の拡大(18.3 m3→18.5 m3)が図られ、ホッパ補強材の位置をホッパ内壁に移動した。 1941年(昭和16年)9月上旬に本形式より1両(セム5264)がセム6000形(セム7035)へ改造された。 昭和34年度貨車整備工事によりセム4000形の車両と合わせて300両の車両が、また昭和36年度貨車整備工事では本形式より300両がそれぞれセラ1形に改造され本形式を離れた。 車体塗色は黒一色であったが、1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正では高速化不適格車とされて最高速度65 km/hの指定車となり、識別のため記号に「ロ」が追加され「ロセム」となり黄1号の帯を巻いている。 寸法関係は全長は6,300 mm、全幅は2,587 mm、全高は2,895 mm、自重は9.7 t - 10.0 t、換算両数は積車2.4、空車1.0であった。 1971年(昭和46年)に最後まで在籍した車両が廃車になり同時に形式消滅となった。 脚注参考文献
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