国鉄セム3750形貨車(こくてつセム3750がたかしゃ)は、かつて、日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した15 t 積の石炭車である。
概要
1943年(昭和18年)5月1日に小倉鉄道が戦時体制により国有化され、小倉鉄道に在籍していたセム1形(小倉鉄道の形式名であり同名の鉄道省セム1形とは異なる。)110両(セム1 - セム110)は新形式名セム3750形(セム3750 - セム3859)に改められた。中途半端な形式番号であるが当時鉄道省にはセム3700形(セム3700 - セム3711)が在籍していた為その続番と思われる。
同年7月1日には更に産業セメント鉄道が国有化されセム1形(産業セメント鉄道の形式名であり同名の鉄道省セム1形とは異なる。)3両(セム1 - セム3)セムフ1形1両(セムフ1)が本形式に編入(セム3860 - セム3863)された。
以上合計114両のセム3750形全車が門司鉄道局へ配属され運用された。
戦後の1947年(昭和22年)5月に「貨車特別廃車」の対象形式に指定され、1955年(昭和30年)11月15日に最後まで在籍した2両(セム3803・セム3825)が廃車になり同時に形式消滅となった。
注釈
出典
参考文献
- 鉄道史料編集スタッフ『鉄道史料 第38号』(初版)鉄道史資料保存会、1985年5月。
- 貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。
関連項目
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