『九月の恋と出会うまで』(くがつのこいとであうまで)は、松尾由美による恋愛小説。それを原作とした同名映画が2019年に公開された[1]。
あらすじ
2004年の夏の事だった。北村志織は旅行代理店で働く27歳のOL。カメラが趣味の志織は現像液の匂いで住んでいたマンションで隣人とトラブルになっていた。ある時、雑貨屋で出会ったクマのぬいぐるみに勧められたような気がして引っ越しを決意。苦情の出ない新居を探し始める。よそでは入居を断られ、不動産屋に勧められたのは芸術活動をしている人だけが借りられる一風変わったアパート「アビタシオン・ゴトー」。新居に引っ越し生活を始めたある日、志織がクマのぬいぐるみのバンホーに話しかけていると、壁にある誰もいないはずのエアコンの穴の向こうから笑い声が聞こえてきた。声の主は小説家志望の隣人の平野進。しかも彼は1年後の2005年の秋から志織に話しかけているという。そして2005年の平野は志織に2004年の平野を尾行するように頼んでくる。
書籍情報
2007年に新潮社より単行本が出版され、2016年に全国のTSUTAYAの書店員が絶版した書籍の中から選ぶ「今、本当にオススメしたい文庫」恋愛部門第1位に輝き、TSUTAYA復刊プロデュース文庫の第一弾として双葉社より再出版された[2]。
映画
2019年3月1日に全国公開。監督は山本透、主演は高橋一生と川口春奈[1]。上映館数は248。週末興行ランキングでは初登場で11位だった[4]。
キャスト
- 小説家を目指している営業マン。
- 平野の住むマンションの隣人。OL。
スタッフ
漫画
めちゃコミックにて双葉社KoiYuiレーベルより独占先行配信され、単行本は双葉社ジュールコミックスより2019年2月に発売。上下巻。
作画は、菅田うりによる。
脚注
外部リンク