1969年から1975年まで、レコード盤レーベルのA面デザインはロゴマークを最大に拡大したもので、このレーベル・デザインに因んで「スパイラル・ヴァーティゴ (spiral vertigo)時代」はレーベル初期を指す俗称でもある。第一弾でレコード番号「VO_01」はコロシアムのヴァレンタイン組曲で8枚目からレコード番号は「6360_000」に移行した(一部例外あり)。ジャズ・ロックでは、マンフレッド・マン解散後に結成された新たなバンドのマンフレッド・マン・チャプター・スリー、イアン・カーのニュークリアスやキース・ティペット、ハード・ロックはブラック・サバス、ユーライア・ヒープが高い評価を得た一方、ジェントル・ジャイアントやコロシアムなど実験的音楽を志向する多くのバンドが作品を発表し、現在高値で取引されている作品も多い。この時期にはロッド・スチュワートも所属し(その後、姉妹レーベルのマーキュリー・レコードに移籍)、当時のレーベル・カタログではイギリス国内においても異色の存在が占めるなか、イアン・マシューズ(Iain Matthews en)、ミッキー・ジャップ(Mickey Jupp en )のバンドであるレジェンド、もとマンフレッド・マンのポール・ジョーンズ(en)のソロ・アルバムなど、フォーク、ブルース・ロックやロックンロール作品も発表されている。ヴァーティゴはフォンタナ・レーベル同様にプロダクションやインディペンデント・レーベルから受託配給していたものも多く、その一つにゲリー・ブロン(Gerry Bron en)のブロンズ・レコード創立に伴って、コロシアムとユーライア・ヒープは廃盤になりブロンズから再発された。