ラ・オレハ・デ・バン・ゴッホ(La Oreja de Van Gogh - 略称:LOVG、またはLODVG)は、スペインのバスク州サン・セバスティアンで1996年に結成されたバンド。ラテン・グラミー賞受賞の経験もあり、バンドのデビュー以来のアルバム4作品は全世界で600万枚以上を売り上げているが、日本ではこれまでCDが発売されていない。
1994年 前身バンド結成。 このバンドの経歴は、男性メンバー4人が地元の大学で結成したバンド『Los Sin Nombre (名も無き者たち)』 に端を発する。彼らは活動の中で、U2やニルヴァーナ、パール・ジャム等の曲をカバーしていた。そして、メンバーは友人とのパーティでアマイア・モンテロと出会い、その時にシネイド・オコナーの曲、『ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー (邦題:愛の哀しみ) 』を歌った彼女の声に惹かれたパブロ・ベネガスは、地元のカフェでの数回の接触で、バンド加入を説得した。
2008年 A las cinco en el Astoria (アストリアに五時に) - バンドの再始動を期して完成した、レイレ加入後初のアルバム。先行シングル曲「El Último Vals (最後のワルツ) 」の他、2004年3月11日のマドリッド列車爆破テロの犠牲者を悼んで作られた 「Jueves (木曜日)」』等、ボーナストラックを含め全13曲を収録。
2011年 Cometas por el cielo (空に舞う凧) - 2作目以降、作品のプロデュース面で協力してきた英国人・ナイジェル・ウォーカー (Nigel Walker) と別れ、スウェーデン人・シモン・ノードベリ (Simon Nordberg) を迎えて製作された。先行シングル曲「La niña que llora en tus fiestas (あなたのパーティで泣く女の子) 」等を含め、通常盤では11曲、iTunesとSpotify(スウェーデン発祥の音楽ストリーミングサービス)の両デジタルダウンロード仕様では12曲 (ボーナストラック収録曲が異なる) を収録。
2016: El Planeta Imaginario前作から5年後にリリース。バンドがラテンアメリカ圏をツアーし、2つのライブアルバムをリリースした後の作品。 2013年のライブアルバム『プリメーラ・フィラ』をプロデュースしたウレオ・バケイロがプロデュース。リード・シングルはヴェラーノ(夏)が選ばれた。キーボードのシャビ・サンマルティンが、初めてボーカリストのレイレ・マルティネスの代わりに歌ったボーナストラック「タングアパ」が収録されている。
2020: Un Susurro en la Tormenta 2020年9月リリース予定。
編集盤(ライブ・企画アルバムなど)
2003年 La Oreja de Van Gogh - Gira(ツアー) 2003
2004年 París (Lo que te conté mientras te hacías la dormida のフランス盤)
2006年 LOVG 1996-2006
2008年 LOVG - Grandes éxitos
2009年 Nuestra casa a la izquierda del tiempo(時の左の私たちの家 - フェデリコ・ガルシーア・ロルカの詩の一節からの表題) - ボーカル交代後の新録ベストアルバム。過去の代表曲11曲とアカペラのバスク民謡カヴァー曲1曲を収録。主な録音はスロバキアの首都・ブラチスラヴァで行われ、楽曲はクラシック調にアレンジされている。
2010年 Un viaje al Mar Muerto (死海への旅)ドキュメンタリー
2013年 Primera fila メキシコシティで撮影のライブCD・DVD。ナタリア・ラフォルカデや、アベル・ピントスや、サモとのコラボ。