ユライア・フェイバー(Urijah Faber、1979年5月14日 - )は、アメリカ合衆国の男性総合格闘家。カリフォルニア州アイラビスタ出身。チーム・アルファメール主宰。元WEC世界フェザー級王者。元KOTC世界バンタム級王者。UFC殿堂入り。
「ザ・カリフォルニア・キッド」のニックネームで呼ばれる[1]。総合格闘技の軽量級人気を開拓した選手の一人と目されており、2000年代半ばから2010年代半ばにかけて軽量級の第一線で活躍し、2017年にはその功績が評価され現代部門でUFC殿堂入りを果たした。
来歴
カリフォルニア大学デービス校時代はレスリング部に所属し、NCAAディビジョン1で活躍。卒業後の2003年に総合格闘技デビュー[1]。
2004年11月14日、KOTC 44のKOTC世界バンタム級(-66kg)王座決定戦でイーベン・カネシロと対戦し、パウンドで3RTKO勝ち。王座獲得に成功した[2]。
2005年5月7日、KOTC: Mortal Sins のKOTC世界バンタム級(-66kg)タイトルマッチで挑戦者阿部裕幸と対戦し、ドクターストップで3RTKO勝ち。王座の初防衛に成功した。
2005年9月10日、Gladiator Challenge 42のGladiator Challengeバンタム級(-66kg)タイトルマッチで挑戦者タイソン・グリフィンと対戦し、カウンターの右ストレートでダウンを奪われパウンドで3RTKO負け。王座から陥落した。
2006年1月28日、TKO 24でアイヴァン・メンジバーと対戦。2Rにメンジバーが反則であるグラウンド状態の相手の頭部に蹴りを放ったため、フェイバーの失格勝ちとなった。
2006年3月17日、WEC 19のWEC世界フェザー級タイトルマッチで王者コール・エスコヴィードに挑戦し、2R終了時にコーナーストップでTKO勝ち。王座獲得に成功した。
2006年7月1日、Gladiator Challenge 51 のGladiator Challengeバンタム級(-66kg)王座決定戦で植松直哉と対戦し、パウンドで2RTKO勝ち。王座獲得に成功した。
2006年10月28日、KOTC世界バンタム級(-66kg)タイトルマッチで挑戦者ビビアーノ・フェルナンデスと対戦。肘打ちで額をカットさせ、ドクターストップで1RTKO勝ち。3度目の王座防衛に成功した。
WEC
2007年1月20日、WEC 25のWEC世界フェザー級タイトルマッチで挑戦者ジョー・ピアソンと対戦し、パウンドで1Rギブアップ勝ち。王座の初防衛に成功した。
2007年3月24日、WEC 26のWEC世界フェザー級タイトルマッチで挑戦者ドミニク・クルーズと対戦し、ギロチンチョークで1R一本勝ち。2度目の王座防衛に成功した。
2007年6月3日、WEC 28のWEC世界フェザー級タイトルマッチで挑戦者チャンス・ファーラーと対戦し、リアネイキドチョークで1R一本勝ち。3度目の王座防衛に成功した。
2007年12月12日、WEC 31のWEC世界フェザー級タイトルマッチで挑戦者ジェフ・カランと対戦し、ギロチンチョークで2R一本勝ち。4度目の王座防衛に成功した。
2008年6月1日、WEC 34のWEC世界フェザー級タイトルマッチで挑戦者ジェンス・パルヴァーと対戦し、3-0の5R判定勝ち。5度目の王座防衛に成功した。
2008年11月5日、WEC 36のWEC世界フェザー級タイトルマッチで挑戦者マイク・トーマス・ブラウンと対戦し、右フックでダウンを奪われパウンドで1RTKO負け。5度にわたって防衛し続けた王座から陥落した。
2009年1月25日、WEC 38でジェンス・パルヴァーと再戦し、ギロチンチョークで1R一本勝ち。
2009年6月7日、WEC 41のWEC世界フェザー級タイトルマッチで王者マイク・トーマス・ブラウンと再戦。1Rに右手の甲を骨折し、テイクダウンで試合をコントロールされ0-3の5R判定負け。王座奪還に失敗した。
2010年1月10日、WEC 46でハファエル・アスンソンと対戦し、リアネイキドチョークで3R一本勝ち。サブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2010年4月24日、WEC 48のWECフェザー級タイトルマッチで王者ジョゼ・アルドに挑戦し、右ローキックを効かされるなど終始圧倒されて0-3の5R判定負け。王座獲得に失敗した[3]。
UFC
2011年3月19日、UFC初参戦となったUFC 128でエディ・ワインランドと対戦し、3-0の判定勝ち。
2011年7月2日、UFC 132のUFC世界バンタム級タイトルマッチで王者ドミニク・クルーズに挑戦し、0-3の5R判定負け。王座獲得に失敗し、約4年越しのリベンジを許したものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2011年11月19日、UFC 139でブライアン・ボウルズと対戦し、ギロチンチョークで2R一本勝ち。サブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2011年12月、ドミニク・クルーズと共にリアリティ番組「The Ultimate Fighter: Live」でコーチ役に選ばれ、2012年7月7日のUFC 148でコーチ対決としてクルーズとラバーマッチを行う予定であったが、クルーズが膝を負傷し欠場。代役のヘナン・バラオンとUFC 149でUFC世界バンタム級暫定王座決定戦を行い、0-3の5R判定負け。王座獲得に失敗した。
2013年2月23日、UFC 157でバンタム級ランキング10位のアイヴァン・メンジバーと約7年振りに対戦し、リアネイキドチョークで1R一本勝ち。
2013年4月13日、The Ultimate Fighter 17 Finaleでバンタム級ランキング7位のスコット・ヨルゲンセンと対戦し、リアネイキドチョークで4R一本勝ち。
2013年12月14日、UFC on FOX 9でバンタム級ランキング3位のマイケル・マクドナルドと対戦。2Rにギロチンチョークで一本勝ち。サブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞し、バンタム級4連勝となった。
2014年2月1日、UFC 169のUFC世界バンタム級タイトルマッチで王者ヘナン・バラオンと再戦し、右フックでダウンを奪われパウンドで1RTKO負け。王座獲得に失敗した。怪我で欠場したドミニク・クルーズの代役を受けての出場であった。
2014年7月5日、UFC 175でバンタム級ランキング11位のアレックス・カサレスと対戦し、リアネイキドチョークで3R一本勝ち。
2014年12月6日、UFC 181でバンタム級ランキング11位のフランシスコ・リベラと対戦し、ブルドッグチョークで2R一本勝ち。試合後、リベラがチョークの前にフェイバーによる反則のサミングがあったとレフェリーの裁定を不服とし、コミッションへ提訴するが、コミッションで審議した結果、提訴は退けられた[4]。
2015年5月16日、UFC Fight Night: Edgar vs. Faberでフランク・エドガーと対戦し、0-3の5R判定負け。ノンタイトル戦でキャリア初の敗北となった。
2015年12月12日、UFC 194でバンタム級ランキング13位のフランキー・サエンズと対戦し、3-0の判定勝ち。
2016年6月4日、UFC 199のUFC世界バンタム級タイトルマッチで王者ドミニク・クルーズとラバーマッチを行い、0-3の5R判定負け。王座獲得に失敗した。
2016年9月10日、UFC 203でバンタム級ランキング12位のジミー・リベラと対戦し、0-3の判定負け。
2016年12月17日、引退試合となったUFC on FOX 22でブラッド・ピケットと対戦し、3-0の判定勝ち。
2019年7月13日、約2年7カ月ぶりの復帰戦となったUFC Fight Night: de Randamie vs. Laddでバンタム級ランキング15位のリッキー・シモンと対戦し、開始早々右フックでダウンを奪い、パウンドで1RTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2019年12月14日、UFC 245でバンタム級ランキング4位のピョートル・ヤンと対戦し、左ハイキックで3RKO負け。
人物・エピソード
戦績
総合格闘技 戦績
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46 試合
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(T)KO
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一本
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判定
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その他
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引き分け
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無効試合
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35 勝
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8
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19
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7
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1
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0
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0
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11 敗
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4
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0
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7
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0
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獲得タイトル
表彰
- ブラジリアン柔術 茶帯
- UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(1回)
- UFC サブミッション・オブ・ザ・ナイト(2回)
- UFC殿堂入り(2017年)
- WEC ファイト・オブ・ザ・ナイト(2回)
- WEC サブミッション・オブ・ザ・ナイト(3回)
- SHERDOG 殿堂入り(2014年)
出演
映画
ドラマ
CM
脚注
関連項目
外部リンク