メットライフ(メトロポリタンライフ生命保険会社)の原点は、ニューヨークのビジネスマンたちが1863年に設立した「the National Union Life and Limb Insurance Company」である。1868年に生命保険事業に特化することを決定し相互会社として運営されていたが、2000年に株式会社へ移行した。本社をニューヨーク市マンハッタンのメットライフビルに置き、ニューヨーク証券取引所に上場している。
子会社および関連会社を通じて、米国、日本、中南米、アジア、ヨーロッパ、中東においてマーケットリーダーとして事業を展開しており、9千万人の顧客に保険、年金、従業員福利厚生サービスを提供するグローバル・リーディングカンパニーとなっている(2012年10月11日時点)。メットライフ(MetLife, Inc.)の子会社メトロポリタン・ライフ・インシュアランス・カンパニー(Metropolitan Life Insurance Company)は、生命保険の保有契約高が米国第一位の生命保険会社である[1]。従業員数は、全世界で67,000人である(2011年12月末時点)。
日本におけるメットライフ
メットライフアリコ生命保険株式会社 ⇒ メットライフ生命保険株式会社
2010年3月8日にメットライフは、米国当局の公的管理下で再建中のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)から傘下の生保会社、アメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー(American Life Insurance Company、アリコ(Alico))を155億ドル(約1兆4000億円)で買収することを決定。アリコは、当時の総資産ベースで約7割を日本支社(通称:アリコジャパン)が占めている。アリコの買収によって、拠点はこれまでの17カ国から60カ国以上に、既存顧客ベースでは7000万人から9000万人となる[2]。
2005年、メットライフは、Travelers Life & Annuityと、シティグループのほぼすべての国際保険事業を120億ドルで買収。2005年7月1日に完了したTravelersの買収により、メットライフは売上高で北米第1位の個人向け生命保険会社となったほか、個人向け年金で第2位、法人向け年金で第1位となる。
2006年、メットライフはC・ロバート・ヘンリクソン(C. Robert Henrikson)を取締役会長(Chairman of the Board)、社長(President)兼最高経営責任者(CEO)に任命した。ヘンリクソンは2006年3月1日にCEO、2006年4月25日に取締役会長にそれぞれ任命した。
1997年、メットライフの研究機関として、多次元・多世代にわたる高齢化・寿命問題に関して率先して研究するため、Mature Market Institute (メットライフ熟年市場研究所)[11]を設立した。メットライフ熟年市場研究所の研究、老年学の専門知識、パートナーシップ、教材を通して、熟年市場に有用な知見を提供する。
メットライフは、フォーブスにおいて2008年の「Best Managed Insurance Company」に選ばれ、フォーチュンの「Most-Admired Companies」のリストでも常連の企業である。2007年から2010年までの4年間、Diversity MBA Magazineにおける「Top 50 Companies for Diverse Managers」に認定。[12]また、1999年から2009年の11年間、Working Mother magazineにおいて「100 Best Companies for Working Mother」に選出されている。さらに2004年から2010年の7年間、Human Rights Campaign Foundationの「Corporate Equality Index-Best Companies for Gays, Lesbians, Bisexuals, Transgenders」部門において、表彰を受けている。