ミュージック・アワー

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「ミュージック・アワー」
ポルノグラフィティシングル
初出アルバム『foo?
B面 PRIME
Century Lovers (LIVE!)
リリース
規格 マキシシングル
ジャンル J-POPロック
時間
レーベル SME Records
作詞 ハルイチ
作曲 ak.homma
プロデュース 田村充義、本間昭光
ゴールドディスク
日本レコード協会
チャート最高順位
オリコン
  • 週間5位
  • 2000年度年間55位
ポルノグラフィティ シングル 年表
ヒトリノ夜
(2000年)
ミュージック・アワー
(2000年)
サウダージ
(2000年)
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ミュージック・アワー」(英語: Music Hour)は、ポルノグラフィティの楽曲。2000年7月12日SME Recordsより3作目のシングルとしてリリースされた。

概要

前作『ヒトリノ夜』から5か月半ぶりのリリース。

リリース当時のポルノグラフィティは、ポルノグラフィティ=アポロという世間のイメージと闘っている時期であり、本作のリリース前にはアミューズの先輩である福山雅治から「次は3枚目だね、勝負の時だね」とプレッシャーをかけられたという[1]。そんな中で表題曲は大塚製薬ポカリスエット」2000年度CMソングに起用され、オリコン週間シングルランキングでは最高5位を獲得[2]。半年近くに渡ってチャートにランクインするロングヒットとなり、最終的には『アポロ』を上回る約46万枚の売上を記録した[2]

本作の大ヒットによって「アポロ」との闘いに終止符を打つこととなり、岡野昭仁は「このシングルによって、より一層ポルノチームに結束感が生まれたと思う」と語っている[3]

収録曲

#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「ミュージック・アワー」ハルイチak.hommaak.homma
2.「PRIME」アキヒトシラタマak.homma
3.Century Lovers (LIVE!)」ハルイチak.hommaak.homma
4.「ミュージック・アワー (Backing track)」   
合計時間:

楽曲解説

  1. ミュージック・アワー
    大塚製薬「ポカリスエット」2000年度CMソング
    • 曲に合わせて手を左右上下に交互に動かす「変な踊り[注釈 1]」がお馴染みのライヴ定番曲[5][6][7]
    • 当初は次作の「サウダージ」をポカリスエットCMソングとしてリリースする予定であったが「夏のイメージに合わない」という理由から急遽本楽曲が制作された。ちなみに、サウダージに関してはリリース前に出演した『ポカリスエット MUSIC LEAGUE 2000 ザ・ライブ!』で披露した際に販売元の大塚製薬側が気に入り、最終的にはサウダージも同CMソング(ミュージックリーグver.)に使用されたとのこと。
    • 岡野・新藤共に「楽曲制作で一番大変だった曲は?」との問いに本楽曲と答えている[8]
    • 歌詞はラジオ番組の進行風の展開で描かれている[9]。これは当時メンバーがパーソナリティを務めていたbay-fm限界ポルノラジオ』での出来事を参考にしているという。作詞を手掛けた新藤は「今回は言葉の裏側を探してみたりとかじゃなくて、ただ楽しいっていう曲」と語っており、"夏"というテーマに合わせ「海に行きたくなるような、うきうきする感じの曲だったらいいな」という気持ちで詞を書いたとのこと[10]。また、制作当初から何度か詞を書き直しており[11]、『東京ロマンスポルノ vol.4 "横G"』(2000年6月17日)での初披露後にもサビを一部書き直したという[12]
    • 曲の冒頭の「love up! Station」というフレーズ箇所を全国のラジオ局名や『オールナイトニッポン』『コンビニラジオ相本商店いらっしゃいませ〜』といったラジオ番組名に言い換えた限定バージョンがあり、2ndアルバム『foo?』に収録された「ミュージック・アワー Ver.164」を含め、その数は全164バージョンに及ぶ[注釈 2][3]
    • 2000年9月1日に放送された『第20回全国高等学校クイズ選手権』では本楽曲が挿入歌として使用された。
    • 『5thライヴサーキット "BITTER SWEET MUSIC BIZ"』および『幕張ロマンスポルノ'11 〜DAYS OF WONDER〜』で披露されたブラスセクションをフィーチャーしたアレンジや『ポルノグラフテー IN OKINAWA Shine on the beach[注釈 3]』で披露された倍速アレンジ[注釈 4]など、ライヴアレンジの種類も豊富である。近年では『18thライヴサーキット "暁"』でのファンクアレンジ[13][14]の披露頻度が高まっている[注釈 5]
  2. PRIME
    • インディーズ時代の1997年頃に制作された楽曲[10][12]
    • サム&デイヴっぽくしたかった」という理由からブラスが加わるなどアレンジは変わったが、歌詞は当時のままである[10][12]
    • スタッフから「何か面白いことやれば?」と言われたことがきっかけで、岡野は舌を巻いた歌い方に挑戦している[10][12]
    • Tamaが脱退後、自身のライヴ『3rd Live"Natural Born Wild Tour"』でセルフカバーした。
  3. Century Lovers (LIVE!)
    • 1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』収録曲のライヴバージョン。音源は『1stライヴサーキット "Tour 08452 〜Welcome to my heart〜"』渋谷ON AIR EAST公演(2000年4月20日)で収録されたもの。
    • ライヴバージョンの音源化について、メンバーは「秋のツアー(2ndライヴサーキット "D4-33-4")に向けて」と語っている[12]

Additional Musicians

  1. ミュージック・アワー
  2. PRIME
    • 不明
  3. Century Lovers (LIVE!)

収録作品

タイトル 収録作品
ミュージック・アワー
PRIME
Century Lovers

カバー

ミュージック・アワー
  • Poppin'Party
  • KAWAII BOX
    • 『Summer festival -夏祭-』(2020年6月19日) に収録。
    • 『女性が歌うJ-POP BEST -元気歌-』(2020年11月10日) に収録。
    • 『J-POP ROCK BEST ~FUN~』(2020年12月15日) に収録。
    • 『恋うた 〜アガるJ-POP〜』(2021年6月2日) に収録。
    • 『出かけたくなる ドライブJ-POP 夏』(2021年7月16日) に収録。
    • 『令和も懐メロ! ~女性が歌うJ-POPカバー~』(2021年8月2日) に収録。
    • 『思い出ドライブ ~旅行・キャンプ・里帰り・思い出をJ-POPカバーに乗せて~』(2021年8月18日) に収録。
  • BEMANI Sound Team "PON"

脚注

注釈

  1. ^ この「変な踊り」はアミューズの社長から「昭仁、あの曲には振り付けをつけろ」と言われたことが始まりである[4]。岡野は振りを付けるのは嫌だったというが、社長の指示を断るわけにもいかないため、定着しないような、岡野自身が考えうる一番「ダサい」振り付けをリリース直後のツアー(2ndライヴサーキット "D4-33-4")で披露した結果、浸透してしまったとのこと。
  2. ^ 新藤は「約180バージョンもある」と当時開設していた自身のブログに綴っている。
  3. ^ 2005年7月23日に開催された『7thライヴサーキット "SWITCH"』のサマースペシャル公演。
  4. ^ メンバーは「ミュージック・サワー」と呼称している。
  5. ^ 2023年8月に出演した『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023』『SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2023』では共に同アレンジで披露されている。
  6. ^ アルバムバージョンでの収録。
  7. ^ a b c d メドレー内の1曲として収録。
  8. ^ "NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY1』『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY2』にメドレー内の1曲として収録。
  9. ^ 特典映像の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023』に収録。

出典

  1. ^ 『ポルノグラフィティ ワイラノクロニクル―B.PASS SPECIAL EDITION』シンコーミュージック、2001年3月1日、90頁。 
  2. ^ a b 食卓ON楽”. 広島FM (2008年8月8日). 2022年6月7日閲覧。
  3. ^ a b 『PORNOGRAFFITTI × PATi・PATi COMPLETE BOOK ~15years file~ 1』エムオン・エンタテインメント、2014年12月22日、115頁。 
  4. ^ Inc, Natasha. “ポルノグラフィティ「ミュージック・アワー」斎藤さんバージョンへの反応は”. 音楽ナタリー. 2022年10月20日閲覧。
  5. ^ ポルノ、和義、サカナ、星野、flumpoolが夢の競演6時間”. 音楽ナタリー (2012年10月10日). 2022年10月20日閲覧。
  6. ^ ポルノグラフィティ、20年を凝縮した東京ドーム公演 “祝祭”にふさわしいステージに”. Real Sound (2019年9月14日). 2022年10月20日閲覧。
  7. ^ ポルノグラフィティ、全国ツアー『18th ライヴサーキット“暁”』が日本武道館で閉幕 新曲も初披露したファイナル公演の公式レポート到着”. エンタメ特化型情報メディア スパイス (2023年1月25日). 2023年8月30日閲覧。
  8. ^ ポルノグラフィティ岡野昭仁のオールナイトニッポン”. ニッポン放送 (2007年9月8日). 2022年10月20日閲覧。
  9. ^ ポルノグラフィティ / ミュージック・アワー”. CDジャーナル. 2022年10月20日閲覧。
  10. ^ a b c d 『ポルノグラフィティ ワイラノクロニクル―B.PASS SPECIAL EDITION』シンコーミュージック、2001年3月1日、190,192頁。 
  11. ^ 『ポルノグラフィティ ワイラノクロニクル―B.PASS SPECIAL EDITION』シンコーミュージック、2001年3月1日、88頁。 
  12. ^ a b c d e 『PORNOGRAFFITTI × PATi・PATi COMPLETE BOOK ~15years file~ 1』エムオン・エンタテインメント、2014年12月22日、61頁。 
  13. ^ 【ライブレポート】ポルノグラフィティが“暁”の向こう側を見せた全国ツアー、日本武道館2DAYSで29公演完走(写真5枚)”. 音楽ナタリー (2023年1月25日). 2024年8月19日閲覧。
  14. ^ ポルノグラフィティ ツアー最終公演レポ。8年ぶりの武道館で魅せた、新たな姿と“暁の先””. THE FIRST TIMES (2023年2月1日). 2024年8月19日閲覧。

関連項目

外部リンク