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この項目では、ディズニーのテレビアニメについて説明しています。キャラクターについては「ミッキーマウス」をご覧ください。 |
『ミッキーマウス!』(原題:Mickey Mouse)は、アメリカのディズニー・チャンネルで放送されているテレビアニメシリーズ。アメリカで2013年6月28日から2019年7月19日まで、日本ではディズニー・チャンネルで2013年11月18日[1]から2020年2月9日まで、Dlifeでは2014年2月16日から2020年3月27日まで放送された。テレビ東京系列では2015年10月4日から2017年2月12日までと2018年4月1日から4月8日まで『ディズニー・サンデー』の枠内にて放送された。2020年からは本作の続編となった『ミッキーマウスのワンダフルワールド』(原題:The Wonderful World of Mickey Mouse)と題して、ミッキーマウスの誕生日(スクリーンデビュー日)である同年11月18日からDisney+にて日米同時配信された[2][3]。
概要
ミッキーマウスを主人公にした短編アニメーション番組。デザインは旧時代をベースにした新たなものが採用され、全体的に少し小柄になっている。アメリカのみに留まらずアジアやヨーロッパなど世界各地を舞台にミッキー達がドタバタ劇を繰り広げる。
過去のミッキーマウス作品にあまり見られなかったグロテスクな演出やリアルな演出があるのが特徴だが、これらのハードなドタバタ劇はカートゥーン・アニメの表現(頭の上に重い物が落ちてくる、風圧で皮が剥がれる等)を多く踏襲している。そのような意味では昔ながらのアメリカ産アニメーションの雰囲気に近い。一部のエピソードでは実写の映像も用いられている。
日本語版では字幕放送にて、ミッキーの声は黄色、ミニーの声は水色、その他のキャラクターの声は白で表示される。
登場キャラクター
声は英語/日本語の順。
メインキャラクター
- ミッキーマウス
- 声 - クリス・ディアマントポロス / 青柳隆志[4]→星野貴紀[5]
- 本作の主人公で、ほぼ全話に登場。デビュー作同様白目の描かれていない白い肌のデザインとなっている。また、現在に比べ性格も好奇心旺盛でやんちゃな面が出ているがより品行方正な性格に描かれており、他の仲間が全員二人三脚で卑怯な手で勝とうする中、唯一正々堂々やろうとしたり、困っている人がいると鬱陶しがられるほどお節介を焼くこともある。他作品同様、耳が取れるシーンがある。今回はプルートの他に金魚のガブルスを飼っており、家もいつものものとアパートの二種類あるが、舞台は世界各国に至るためエピソードに応じて各地に居を構える[6]。
- メンバーのまとめ役で、特に主役回となるとリーダーとして活躍するが一方で色々な物に振り回されることもしばしば。時折凄い思いつきが騒動に繋がったり、普段の声から想像できない声を出すことも。また親友のドナルドやグーフィー、さらには恋人のミニー[7]まで何らかで対立した回もあるがほとんど和解している。
- 27年に渡り専属声優を務めてきた青柳が2018年に脳梗塞で降板して以降、星野が担当している[8]。英語版では2009年以降ブレット・イワンがミッキーの専属声優を務めているが、本作のみ俳優・コメディアンのクリス・ディアマントポロスが起用されている。
- ミニーマウス
- 声 - ルシー・テイラー / 水谷優子[9]→遠藤綾[10]
- 本作のヒロイン。ミッキーのガールフレンド。本作ではリボンではなく、花のついた帽子をかぶっている。現在のデザインとは違いクラシック時代同様、上の服は着ていない。スカートの下のパンツにはつぎはぎがある。
- 常にミッキーとはラブラブだが、現在のデザインと比べるといわゆるバカップルに近くなっており、ミッキーが大好き過ぎてとんでもない行動を取るが稀に何らかでミッキーと敵対する珍しい回もある。他にもたまに女の子らしからぬトラブルを起こすことがある(プルートにおやつをあげすぎたり、香水をつけすぎたり、グーフィーの冗談に乗ったりなど)。
- 放送回によっては主役となるケースもあり、その場合はオープニングタイトルも『ミニーマウス!』(原題:Minnie Mouse )と表示される[11]。
- 初代声優の水谷が2016年に死去して以降、遠藤が担当している。また、英語版で声を担当したテイラーが2019年に死去したため、本作が遺作となった。
- ドナルドダック
- 声 - トニー・アンセルモ / 山寺宏一
- ミッキーの親友であるアヒル。旧デザインの白い帽子ではなく現在のデザインの青い帽子をかぶっている。
- 短気で怒りっぽく、よくトラブルに巻き込まれることが多い為、よく悪い予感を感知して巻き込まれる前にミッキー達を止めようとしてはその被害に遭っている。本人も何かしらのトラブルを起こすことが多く、それが事件に繋がることも多い。周囲から嫌われているように見えるがドナルドが死にかけていると聞いた際、全員心配するなどなんだかんだで愛されている。グーフィーに対するツッコミ役でもあり、文句を言いながらも彼に協力することが多い。一度、伯父のフォン・ドレイクの発明で、怒りが抜けた無気力なドナルドと怒りに増した凶暴なドナルドが誕生したことがあった。なお、怒りが抜けた方のドナルドは英語・日本語と共に地声になっていた。
- 本作ではアヒルのため、寒さが苦手で冬になると家族と南の島に行くという設定。
- デイジーダック
- 声 - トレス・マクニール / 土井美加
- ドナルドのガールフレンドでミニーの親友。本作ではハイヒールではなく、ブーツを履いている。
- 勝ち気で気が強く短気なドナルドと喧嘩することもあるが、なんだかんだで彼を大事に思っており、ドナルドが怒りを切り離され、騒動が起きた時、その原因を作ったミッキーの前に想像として現れたこともある[12]。
- グーフィー
- 声 - ビル・ファーマー / 島香裕
- ミッキーの親友。デザインはディピー・ダウグ名義時代のもので、ズボンは履いていない。
- のんびりとした性格と間延びした口調がトレードマーク。気の良い性格だが天然故に空気が読めないことが多い。基本ミッキーの友達として出るが回によっては売店の店長やゾンビなど様々な役で登場することもある。「ポテトランド」に行くのが夢でミッキーとドナルドによってその夢が実現している。
- 一度、巨大な蜘蛛に部屋を占領され、お婆ちゃんに変装してミッキーの家に上がり込んだことがある。また、犬のためプルートの代役としてドッグショーに出たり、プルートから餌を横取りしたこともあった。他にも体がパズルのようにバラバラになったり、過去にタイムスリップして歴史を変えて大参事を起こしたこともあるなど悪気はないが騒動を起こすこともしばしばある。
- プルート
- 声 - ビル・ファーマー / (原語版流用)
- ミッキーの飼い犬。本作ではミッキーより小さく描かれている。ミニーにおやつを貰いすぎて太ったり、グーフィーのドジのせいで大怪我をしてドッグショーに出れなくなるなど何かと酷い目に遭う。一方で主人のミッキーのピンチの時は凄い力を発揮する。一度だけ空腹だった為、こっそりミッキーと敵対したこともあり、すぐに和解した。
サブキャラクター
- ピート
- 声 - ジム・カミングス / 大平透[13]→北川勝博[14]
- たびたびあらゆる役で登場している。主に悪役の立場として、以前のようにミニーを狙うミッキーのライバル役で登場するがたまにミッキーの誕生日ケーキ作りに協力したり、共闘するなど仲良くなる回もあるなど憎めない部分がある。また彼が登場するときは必ずクラシック時代の義足をつけており[15]、一度スランプに陥った際に抜いたこともある。
- 初代声優の大平が2015年に急病で降板し、2016年に死去して以降、北川が役を引き継いだ。
- スクルージ・マクダック
- 声 アラン・ヤング[16]→ジョン・カーシル[17] / 伊井篤史[16]→小形満[17]
- 29話、49話に登場するドナルドの叔父。29話では遊びに来た叔父らしく甥っ子のドナルドを温かく迎えるも即座に5万ドルを要求されたため態度を変え追い出したり、49話では大富豪にもかかわらずミッキーから5ドル借りよう(しかし、その後珍しく利子込みできちんと返した)としたり、64話の二人三脚大会では妨害のためにばらまいたお金をタッグを組んだドナルドと共に回収しようとし、挙げ句の果てにドナルドにお金を返すように三つ子達と共に暴力を振るなど強欲でケチな面が強調されている。一方、義弟のフォン・ドレイクとの仲は良好で、サンタクロースから互いに逆のプレゼントをもらった際に笑顔で交換している。
- 前任の北村弘一没後、ディズニーのゲーム作品や東京ディズニーリゾート内のパレード等でスクルージの声を担当していた伊井がテレビシリーズに初登板したが、2016年をもって降板したため代わりに小形が3代目としてスクルージ役を引き継いだ又、英語版でアラン・ヤング演じるスクルージは本作が最後となった。
- ルードヴィヒ・フォン・ドレイク
- 声 コリー・バートン/ 沢りつお
- ドナルドのもう一人の伯父で、スクルージの義弟にあたる発明家であるため、ドナルドを含む皆から「教授」と呼ばれている。彼の作った発明が事件の原因となることが多い。主な例として、ミクロ光線を発射してミッキーとグーフィーを縮小してドナルドの体内で暴れさせたり(ただしミクロ光線発射の直接の原因はドナルド)、ドナルドの怒りを切り離して凶暴なドナルドを誕生させたり、自動サンドイッチ切断機のスイッチを消し忘れてドナルドの尻を切断したりなど。いずれも本人の不注意ではあるが、本人は全く気にせず、ミッキーたちに暴れられるドナルドを見てただ唖然としたり、マシン作りにそっちのけでランチを食べたり、ドナルドに尻を接着剤で付けたもののうまく接着しなかったりなど、やや無責任な面もあったり、計算に集中しすぎて海に投げ出されて貝に食われたことに気付かない鈍感な面もある。
- チップとデール
- 声 - トレス・マクニール / 滝沢ロコ(チップ)、コーリー・バートン / 稲葉実(デール)
- リスのコンビ。円盤に乗って宇宙に行っていたところを、ミッキーとプルートにフリスビーと間違えて投げられミッキーに怒り、プルートに追いかけられ、ドナルドと入れ替わったグーフィーに三つ子と共に容赦なく攻撃するなどライバル達との関係は変わっていない。なお、本来のクラシック時代では未登場であるため、デザインもオリジナルである。
その他のキャラクター
- ホセ・キャリオカ
- 声 マーク・ゾス/ 中尾隆聖
- 15話に実況解説役で登場するドナルドの友達。その他の回ではパンチートとダブルで登場することがある。
- パンチート
- 声 - / 古川登志夫
- フルネームは「パンチート・ロメロ・ミゲル・フニペロ・フランシスコ・クインテロ・ゴンザレス」。ドナルドやホセとは『三人の騎士』で共演して以来の仲で二人と一緒に出る回が多いが喋る回があまりない。
- クララベル・カウ
- 声 エイプリル・ウィンチェル / 福島桂子
- 56話に登場するミニーの友達で容姿もクラシックデザイン。常にハエがたかっており、それが原因で高級レストランの入店を拒否されたが、3人で力を合わせてディナーを楽しむ。他の回では台詞はほとんどないがクラシック時代のようにホーレスとコンビを組むことが多い。
- ヒューイ・デューイ・ルーイ
- 声 ルーシー・テイラー / 坂本千夏
- 49話に登場するドナルドの三つ子の甥っ子。ミッキーにトイレットペーパーを貸すよう要求する他、二人三脚大会ではまきびしをばらまいたり、チップとデール、そして大叔父のスクルージと共にドナルドに容赦なく攻撃するなど悪ガキな面が強調され、根は良いところはほとんど見せない。
- モーティマー・マウス
- 声 ポール・ルディッシュ 、ジェフ・ベネット / 水内清光
- 49話に登場するミッキーの恋のライバル。ミッキーにミニーを貸すよう要求したが最後はミニーに叩きのめされ、ミッキーに返却した。また、ピートに代わって悪役としてミッキーに悪さをしたこともあるが、最終的にはピートに殴り飛ばされた。
- ホーレス・ホースカラー
- 声 - / 魚建
- ミッキーやクララベルの友達の馬。クララベルとコンビを組んだりするがほとんど台詞はなく、モブキャラとして出ることが多い。
- ガス・グース
- 声 クリス・ディアマントポロス /
- ドナルドの従兄弟のガチョウ(正確に言うとガチョウとアヒルのハーフ)。食いしん坊な性格は相変わらずで、ジュースを作ってデイジーたちにドナルドと間違われたこともあった。本作は喋ることができ、サンタクロースからアヒルもクリスマスをお祝いして良いと言われ、他の仲間達と喜び合った。
- クララ・クラック
- フィフィ
- ミニーの飼い犬でプルートの彼女。普段はミニーにしか懐かないが、ふとしたことがきっかけでミッキーにも懐くようになる。
- その他ディズニー作品のキャラクター
- オズワルド・ザ・ラッキー・ラビットや『シンデレラ』『白雪姫』など、他のディズニー作品からゲストキャラクターがわずかなシーンだけ出演することもある。
スタッフ
- 製作総指揮・監督 - ポール・ルーディッシュ
- アートディレクター - ジョセフ・ホルト
- キャラクター&プロップデザイン - タラ・ビリンジャー、スティーブン・デステファーノ、カリィ・フォンテッキオ、アンディ・スリアーノ
- ロケーションデザイン - ジャスティン・マーティン、ジャスティン・パルパン、アーロン・スパージョン
- アニメーションディレクター - グラハム・マクドナルド
- 色彩設定 - クリス・ハッカー
- 編集 - イリヤ・オーウェンズ
- 録音監督 - カーティス・コラー
- 音楽 - クリストファー・ウィリス
- アニメーション制作 - マーキュリー・フィルムワークス、ディズニー・テレビジョン・アニメーション
吹替版スタッフ
その他の声の出演
古屋家臣、宮本崇弘、野一祐子、増山浩一、須沢朝美、丸田光、長尾明希、竹本和正、松島昭浩、尾花かんじ、田尻浩章、後藤光祐、品田美穂、藤高智大、岡井カツノリ、森田了介、佐久間元輝、祐仙勇、藤田彩、佐瀬弘幸、臼木健士朗、小島敬介、井上祐子、影平隆一、内野孝聡、戸田めぐみ、有川知江、多田野曜平、各務立基、宮本克哉、堀越富三郎、露木徳幸
エピソード
放送は基本的に5分枠であるが、それを超える回があり、その場合は30分以上の特番などでまとめて放送される。
例:2017/11/19のDlifeの30分枠で、通常の5分枠でスキップされた#16、#52、#54が放送された。
5分超え回は他に#47、#74がある。
シーズン1
シーズン2
シーズン3
シーズン4
シーズン5
スペシャル
特別放送概要
ディズニー・チャンネル内での特別編成では、新エピソードが放送された。
ハッピーバースデー!ミッキーマウス(2013年11月18日)
- 1話「入店お断り」が日本初放送として放映された。
ハッピーバースデー!ミッキーマウス(2014年11月18日)
- 24話「ミッキーモンキー」が日本初放送として放映された。
ディズニー・チャンネル オール新作ミッション(2015年10月12日)
- 38話「いとしのミニー」が日本初放送として放映された。
ハッピーバースデー!ミッキーマウス(2015年11月18日)
- バースデーエピソードである、41話「大荒れの誕生日」が日本初放送として放映された。
ハッピーバースデー!ミッキーマウス(2016年11月18日)
- 52話「魅惑のメロディ」と54話「別れても好きな人」が日本初放送として放映された。
ハッピーバースデー!ミッキーマウス(2017年11月18日)
- バースデーエピソードである、66話「バースデー・ソング」が日本初放送として放映された。
ディズニー・チャンネル15周年 ハッピーバースデー!ミッキーマウス ミッキーマウス!特集(2018年11月10日)
- 65話「あやしい地図」が日本初放送として放映された。
ハッピーバースデー!ミッキーマウス(2018年11月18日)
- バースデーエピソードである77話「サプライズ」が日本初放送として放映された。
ハッピーバースデー!ミッキーマウス(2019年11月18日)
- 78話から83話までのエピソードが日本初放送として放映された。
アトラクション
本作品が題材となったアトラクションがディズニーパークに存在する。
ディズニー・ハリウッド・スタジオ(ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート)に存在、ディズニーランド(ディズニーランド・リゾート)に建設中である。
関連項目
脚注
外部リンク
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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現在放送中 | |
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近日放送開始 |
- StuGo(2025–)
- Cookies & Milk(2025–)
- Sam Witch(2025–)
- (新)フィニアスとファーブ(2025–)
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製作所 | |
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