マイケル・グーリアン(Michael Goulian、1968年9月4日 - )は、アメリカ合衆国のパイロット。マサチューセッツ州ウィンスロップ出身。2004年からレッドブル・エアレース・ワールドシリーズに参戦していた[2]。
実家は1964年に創立された、アメリカ合衆国北東部で最大の航空学校の1つである「エグゼクティブ・フライヤーズ・アビエーション」。父マイロン・グーリアンは連邦航空局の検査官だった。高校生の時にテレビ観戦したモナコGPでF1に魅了された[3]。子供の頃から、機体の洗浄や格納庫の掃除などをしながら育ち、車の運転より先に飛行機の操縦を覚え、1984年の16歳の誕生日にはセスナ 150で単独飛行を遂げた。
1985年、パイロットの訓練と同時に曲技飛行の訓練を始め、実家の航空学校内に曲技飛行学校を設立する。航空ショーの展示飛行や曲技飛行の大会でトップランクに入るようになり、パイロットとして生計を立てられるようになり、22歳の時に国内の大会でチャンピオンになった。国内の男性曲技飛行パイロットでは最高位に位置し、1992年と1993年にはアンリミティッド部門で銀メダルを獲得。1995年には全国大会でチャンピオンになった。1994年、1996年、1998年にはアメリカ代表に選ばれた。
2006年、国際航空ショー協議会でその手腕を認められ表彰された。また、「Art Scholl Memorial Award」、「Bill Barber Award」、「ICAS Sword of Excellence」の3個の賞を受賞している[3]。
マグロウヒルから出版されている曲技飛行の入門書"Basic and Advanced Aerobatics" は共著者として名前が挙がっている。
超軽量ジェット機のエクリプス500を使用したエアタクシー会社「リネア・エアー」の共同設立者である。
レッドブル・エアレースでは「Team Goulian」として活動していた。
レースではジブコ エッジ540(機体記号:N540BF)を使用しているが、実家の航空学校やリネア・エアーにはシーラス SR-22を導入しており、プライベートでも使用している。このため製造元のシーラス・エアクラフトは、レッドブル・エアレース・ワールドシリーズの2014年と2015年両シーズンにチーム・グーリアンのスポンサーになることを発表し[4][5]、2017年も引き続きスポンサーとなっている。この他、腕時計会社のアルピナ、グッドイヤー、ボーズなどがスポンサーとなっている。また、公式エンジンを供給するライカミング・エンジンズと規定のプロペラを供給するハーツェル・プロペラもスポンサーとなっている。
2012年、アメリカ海軍所属のアクロバット飛行隊「ブルーエンジェルス」と編隊飛行を行った。民間人パイロットによる編隊飛行は史上初である[3]。
私生活では、2000年に結婚。妻カリンとスキーやアイスホッケー、ゴルフを楽しんでいる。2006年に娘エミリーが誕生。
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