パエトゥーサ(古希: Φαέθουσα, Phaëthūsa)は、ギリシア神話の女神あるいはニュムペーである。長母音を省略してパエトゥサとも表記される。
の2人が知られている。以下に説明する。
ヘーリオスの娘
このパエトゥーサは、太陽神ヘーリオスとネアイラの娘で、ラムペティエーと姉妹。ラムペティエーとともにヘーリオスの不死の家畜たちをトリーナキエー島に移して世話をしたとされる[1]。
ヘーリアデスの1人
このパエトゥーサは、太陽神ヘーリオスとアイティオピアー王メロプスの妻クリュメネーの娘たちヘーリアデスの1人で、パエトーンと兄弟[2]。一説に母は河神アーソーポスの娘ロデーで、ラムペティエー、アイグレー、パエトーンと兄弟であるという[3]。パエトゥーサはパエトーンが死んだとき、他の姉妹たちとともにポプラの木に変わった[4]。
脚注
- ^ 『オデュッセイア』12巻。
- ^ オウィディウス『変身物語』1巻、2巻。
- ^ 『オデュッセイア』17巻208への古註。
- ^ オウィディウス『変身物語』2巻。
参考文献
関連項目