『テセウスの船』(テセウスのふね、英語: Ship of Theseus)は、漫画家・東元俊哉による日本の漫画[1]。講談社発行の漫画雑誌『モーニング』にて、2017年30号から2019年30号まで連載[1]。
1989年(平成元年)6月24日に北海道・音臼村の音臼小学校で児童16人、職員5人の犠牲者を出した無差別毒殺事件。自宅から凶器の青酸カリが発見されたため容疑者として逮捕された駐在所警察官・佐野文吾は一貫して否認したものの、最高裁でも死刑判決が下り収監中である。
事件から28年後の2017年[注 1]、文吾の息子であり母の旧姓を名乗る田村心は1989年7月10日に生まれたため父との面識はないが、目立たないように生き「殺人犯の家族」と周囲に知られる度に引っ越しを繰り返す日陰の道を物心ついた時から歩んでいた。心の妻である由紀は、「事件には不自然な点があり冤罪の可能性がある」と励ますものの、心は妻とこれから生まれる子供の幸せを守ることだけを考えたいと答える。
だが、そんな願いも虚しく由紀は娘の未来を出産した際に死亡し、娘は義父母(由紀の両親)に引き取られることになる。心は「文吾が冤罪であれば娘は犯罪者の孫ではなくなる」との思いから、音臼小無差別殺人事件に初めて正面から向き合う決心をする。由紀が遺した事件の資料を手に、事件が起きた旧音臼村を訪れた心は、奇妙な霧に包まれる。
そして心がたどり着いたのは、1989年1月7日[注 2]、事件が起こる約半年前の音臼村だった。雪に埋もれていた少女を助けた心は、村の三島医院に少女を運んだが、現在が28年前であり、少女が自分の姉の佐野鈴であることに気づく。本来の歴史では、姉の顔は凍傷のため酷い痣ができていたが、発見が早かったため軽い霜焼けで済んでいた。
由紀の資料から、村では同じ1月7日に除草剤パラコートを誤飲して医者の次女である5歳の三島千夏が死亡することを知り、心は病院倉庫からパラコートを持ち去り歴史を変えようとする。しかし千夏は、歴史通りにパラコート中毒を起こして死亡してしまう。千夏が死ぬ前に文吾と共にいたのを見た心は、父が犯人という疑いを持つが、文吾もまた、村の人間ではなく「病院から何かを盗んでいた」との目撃証言がある心に疑いを抱く。
そんな両者の思いをよそに、文吾の妻であり心を妊娠中である佐野和子は、行く当てがない心を「娘の恩人」として駐在所に住まわせるのだった。そして、心の荷物を調べた文吾は、「平成27年」交付のありえない運転免許証を発見する(ここまで第1巻)。
2020年1月19日から同年3月22日までTBS系「日曜劇場」で放送された。主演は同枠初主演の竹内涼真[2]。大映テレビとTBSテレビの共同制作。なお、本作品の真犯人は原作とは別人となっている[3]。
最終回放送後、動画配信サービスParaviにおいて特典映像「テセウスの船 完全ネタバレ!犯人の日記大公開」が配信された(前編は最終回放送直後、後編は3月29日21:00)[4]。本放送中に真犯人がTwitterアカウント「おじいさんの古い斧(@gfsoldaxe)」で心情をつぶやいていた[5]。2020年5月11日から5月23日(22日深夜)まで、TBSテレビ、IBC岩手放送、テレビユー山形、テレビユー福島、北陸放送、山陰放送、RKB毎日放送、長崎放送で「テセウスの船ネタバレSP」が放送された[5]。
◆(1989年3月12日、青酸カリが入った「オレンジジュース」を飲んで死亡した人物)※番組開始時点
●(1989年3月12日、青酸カリが入った「はっと汁」を飲んで死亡した人物)※第二章(現代編)
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