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ティリンス丘砦の概観 |
英名 |
Archaeological Sites of Mycenae and Tiryns |
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仏名 |
Sites archéologiques de Mycènes et de Tirynthe |
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登録区分 |
文化遺産 |
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登録基準 |
(1), (2), (3), (4), (6) |
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登録年 |
1999年 |
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公式サイト |
世界遺産センター(英語) |
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使用方法・表示 |
ティリンス(ティーリンス)(古代ギリシア語:Τίρυνς、現代ギリシャ語:Τίρυνθα、Tiryns)は、ギリシャのペロポネソス半島アルゴリス県にあるミケーネ文明の遺跡。ナフプリオの北に位置する。現代ギリシャ語から、ティリンタとも呼ばれる。
ティリンスは青銅器時代の始まりから7,000年の間、丘砦だった。絶頂期は紀元前1400年から紀元前1200年の間だった。最も注目に値するのは、宮殿、サイクロプ式(en:Cyclopean masonry。巨石積み)の地下道、それにホメロスに「強力に囲まれたるティリンス」」と添え名させた壁である。古代、ティリンスはヘラクレスにまつわる神話と結びついていて、いくつかの言い伝えでは、ティリンスがヘラクレスの生地であるとされている[1]。
有名なティリンス宮殿のメガロン(en:Megaron。大広間)は大きな客間と主室を有している。主室は、右壁に玉座があり、中央には屋根を支える4つのミノス様式の木の柱と、その柱に囲まれた炉床がある。メガロンの3つの壁のうち2つは、後のアルカイック時代(en:Archaic period in Greece。紀元前750年〜紀元前480年)に作られたヘーラー神殿に取り込まれた。
ティリンスはミケーネ文明の終わり(紀元前1150年頃)になって衰退し、2世紀にパウサニアスが訪れた時には既に寂れ果てていた[2]。1884年から1885年にかけて、ハインリヒ・シュリーマンがティリンスを発掘し、現在もドイツ・アテネ考古学研究所(German Archaeological Institute at Athens)およびハイデルベルク大学による発掘が続けられている。
ティリンスは1999年に世界遺産の1つに登録された。
脚注
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