『ソングズ・アバウト・ジェーン』(Songs About Jane)は、アメリカのバンド、マルーン5のデビュー・アルバム。日本ではBMGファンハウスから発売された(再発売はユニバーサルミュージック)。
解説
オクトーン・レコードと契約後の2001年後半から、プロデューサーのマット・ウォレス(Matt Wallace)とロサンゼルスでレコーディングを行った[27]。
アルバム・タイトルの「ジェーン」とはアダム・レヴィーンの元恋人の名前で、収録曲の大半が彼女について歌われている。また、「シー・ウィル・ビィ・ラヴド」は、バンド「ファントム・プラネット」(Phantom Planet)のサム・ファラー(Sam Farrar)のガールフレンドのことが歌われている[28]。
「ノット・カミング・ホーム」はスタジオ・ライブ音源で、曲のビートはアリーヤの「アー・ユー・ザット・サムバディ?」(Are You That Somebody?)からインスピレーションを得て作られたという[29]。
日本盤は翌2003年7月23日に発売され、さらに2004年7月21日にはエキストラ・トラック3曲を追加収録した『ソングズ・アバウト・ジェーン スペシャル・エディション』も発売された。12月からはノエビア「ブルー・アイス」シリーズCMソングに「シー・ウィル・ビィ・ラヴド」が起用され[30]、2005年にはトヨタ自動車「ヴィッツ」CMソングに「サンデイ・モーニング」が起用された。
2012年7月4日には、アルバム発売10周年を記念した『ソングス・アバウト・ジェーン<10周年記念盤>』が2枚組で発売され、未発表デモ音源や別ミックスが収録された[31]。
チャート
アメリカでは、発売当初はほとんど注目されなかった。しかしその後、アルバム収録曲「スウィーテスト・グッドバイ」が映画『ラブ・アクチュアリー』サウンドトラックに収録され、バンドとしてはミシェル・ブランチやジョン・メイヤー、マッチボックス・トゥエンティなどの前座を務めるツアー活動を行っていき、次第に話題となっていった。やがて、2003年8月16日付でのBillboard 200チャート92位から2004年9月4日には6位まで上昇した[32]。発売から2年以上経てのTOP10入りは音楽セールス集計機関(エーシーニールセン)の集計史上、最も長い時間をかけてTOP10入りをしたアルバムとなった[27]。
アルバムは全世界で1000万枚を突破した[33]。
収録曲
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
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1. | 「ハーダー・トゥ・ブリーズ」(Harder To Breathe) | アダム・レヴィーン/ジェシー・カーマイケル | |
2. | 「ディス・ラヴ」(This Love) | アダム・レヴィーン/ジェシー・カーマイケル | |
3. | 「シーヴァー」(Shiver) | アダム・レヴィーン/ジェシー・カーマイケル | |
4. | 「シー・ウィル・ビィ・ラヴド」(She Will Be Loved) | アダム・レヴィーン/ジェシー・カーマイケル/ジェイムズ・ヴァレンタイン | |
5. | 「タングルド」(Tangled) | アダム・レヴィーン | |
6. | 「ザ・サン」(The Sun) | アダム・レヴィーン | |
7. | 「マスト・ゲット・アウト」(Must Get Out) | アダム・レヴィーン/ジェシー・カーマイケル | |
8. | 「サンデイ・モーニング」(Sunday Morning) | アダム・レヴィーン/ジェシー・カーマイケル | |
9. | 「シークレット」(Secret) | アダム・レヴィーン/ジェシー・カーマイケル | |
10. | 「スルー・ウィズ・ユー」(Through With You) | アダム・レヴィーン/ジェシー・カーマイケル | |
11. | 「ノット・カミング・ホーム」(Not Coming Home) | アダム・レヴィーン/ジェシー・カーマイケル/ライアン・デューシック | |
12. | 「スウィーテスト・グッドバイ」(Sweetest Goodbye) | アダム・レヴィーン | |
ボーナス・トラック# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 備考 | 時間 |
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13. | 「ラグドール」(Ragdoll) | | | | |
『ソングズ・アバウト・ジェーン スペシャル・エディション』
追加収録曲# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 備考 | 時間 |
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14. | 「ディス・ラヴ - Kanye West Remix」(This Love - Kanye West Remix) | | | カニエ・ウエストによるリミックス。 | |
15. | 「ディス・ラヴ(ライヴ・アコースティック)」(This Love (Live Acoustic)) | | | 2003年1月22日にNYのザ・ヒット・ファクトリーで録音されたライヴ音源[34]。 | |
16. | 「ハーダー・トゥ・ブリーズ(ライヴ・アコースティック)」(Harder To Breathe (Live Acoustic)) | | | 2003年1月22日にNYのザ・ヒット・ファクトリーで録音されたライヴ音源[34]。 | |
『ソングズ・アバウト・ジェーン<10周年記念盤>』
- CD1は#1~#12と同じ。
CD2 |
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# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 備考 | 時間 |
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1. | 「ハーダー・トゥ・ブリーズ(デモ)」(Harder To Breathe (Demo)) | | | | |
2. | 「ディス・ラヴ(デモ)」(This Love (Demo)) | | | | |
3. | 「シーヴァー(デモ)」(Shiver (Demo)) | | | | |
4. | 「シー・ウィル・ビィ・ラヴド(デモ)」(She Will Be Loved (Demo)) | | | | |
5. | 「タングルド(デモ)」(Tangled (Demo)) | | | | |
6. | 「ザ・サン(デモ)」(The Sun (Demo)) | | | | |
7. | 「マスト・ゲット・アウト(デモ)」(Must Get Out (Demo)) | | | | |
8. | 「サンデイ・モーニング(デモ)」(Sunday Morning (Demo)) | | | | |
9. | 「シークレット(デモ)」(Secret (Demo)) | | | | |
10. | 「スルー・ウィズ・ユー(デモ)」(Through With You (Demo)) | | | | |
11. | 「ノット・カミング・ホーム(デモ)」(Not Coming Home (Demo)) | | | | |
12. | 「スウィーテスト・グッドバイ(デモ)」(Sweetest Goodbye (Demo)) | | | | |
13. | 「テイク・ワット・ユー・ウォント(デモ)」(Take What You Want (Demo)) | | | | |
14. | 「ラグドール(デモ)」(Ragdoll (Demo)) | | | | |
15. | 「ウーマン(デモ)」(Woman (Demo)) | | | 『スパイダーマン2』オリジナル・サウンドトラック収録曲のデモ音源[35]。 | |
16. | 「チリー・ウィンター(デモ)」(Chilly Winter (Demo)) | | | | |
17. | 「ザ・サン(オルタネイト・ミックス)」(The Sun (Alternate Mix)) | | | | |
クレジット
- アダム・レヴィーン:ボーカル、ギター
- ジェイムズ・ヴァレンタイン:ギター
- ミッキー・マデン:ベース
- ジェシー・カーマイケル:キーボード、バック・ボーカル on "スウィーテスト・グッドバイ"
- ライアン・デューシック:ドラム、バック・ボーカル on "ハーダー・トゥ・ブリーズ"
0
- Matt Wallace:プロデュース、ミキシング
- ラス・カンケル:プロデュース on "ラグドール"
- Mark Endert:プロダクション、ミキシング on "ディス・ラヴ"
- Michael Barbiero:ミキシング on "ハーダー・トゥ・ブリーズ"
- Nathaniel Kunkel:ミキシング on "ラグドール"
- Mike Landolt:レコーディング・エンジニア
- Posie Muliadi:アシスタント・エンジニア
- Danny Wright:アシスタント・エンジニア
- Michael McCoy:エンジニア、ミキシング on "デイス・ラヴ(ライブ・アコースティック)"、"ハーダー・トゥ・ブリーズ(ライブ・アコースティック)"
- Leon Zervos:マスタリング
- Bruce Smith:プログラミング on "ハーダー・トゥ・ブリーズ"
- John O'Brien:プログラミング on "シーヴァー"、"サンデイ・モーニング"
- Sam Farrar:プログラミング on "シー・ウィル・ビィ・ラヴド"
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- ラシダ・ジョーンズ:バック・ボーカル on "タングルド"、"シークレット"、"ノット・カミング・ホーム"
- Mystic:バック・ボーカル on "サンデイ・モーニング"
- Mark K. Schoenecker:ホルン on "サンデイ・モーニング"
- Cey Adams:アート・ディレクション
- Gregg Gordon:イラストレーション
- Bobby Carmichael:フォトグラフィー
- Chris McCann:フォトグラフィー
- 田中宗一郎:日本盤ライナーノーツ
- 服部のり子:日本盤ライナーノーツ(スペシャル・エディション)
- 斉藤真紀子:日本盤対訳
|
受賞
- 2004年
- 2005年
- MTV ASIA AIDS(MTV Asia Awards)「最優秀ビデオ賞」(「シー・ウィル・ビィ・ラヴド」)[40]
- 第47回グラミー賞「最優秀新人賞」[41]
- NRJ Music Awards 2005「Révélation Internationale de l'année」、「Chanson Internationale de l'année」(「ディス・ラヴ」)[42]
- 2006年
脚注・出典
- ^ “MAROON 5 | Artist” (英語). The Official Charts Company(OCC). 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Maroon 5 - Songs About Jane”. australian-charts.com. 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Maroon 5 - Songs About Jane”. charts.org.nz. 2014年8月10日閲覧。
- ^ “Maroon 5 dans les charts français (albums)” (フランス語). Charts in France. 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Maroon 5 - Songs About Jane”. dutchcharts.nl. 2014年8月10日閲覧。
- ^ “Maroon 5 - Songs About Jane”. danishcharts.com. 2014年8月10日閲覧。
- ^ “Maroon 5 - Songs About Jane”. finnishcharts.com. 2014年8月10日閲覧。
- ^ “Maroon 5 - Songs About Jane”. norwegiancharts.com. 2014年8月10日閲覧。
- ^ “Maroon 5 - Songs About Jane”. swedishcharts.com. 2014年8月10日閲覧。
- ^ “Maroon 5 | Longplay-Chartverfolgung” (ドイツ語). music line.de. メーディア・コントロール・ゲーエフカー・インターナツィオナール. 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Maroon 5 - Songs About Jane”. portuguesecharts.com. 2014年8月10日閲覧。
- ^ “Maroon 5 | Awards | AllMusic” (英語). オールミュージック. オール・メディア・ガイド. 2014年8月11日閲覧。
- ^ “Maroon 5 - Songs About Jane”. austriancharts.at. 2014年8月10日閲覧。
- ^ “Maroon 5 - Songs About Jane”. ウルトラトップ200アルバム. ウルトラトップ. 2014年8月10日閲覧。
- ^ “Maroon 5 - Songs About Jane”. spanishcharts.com. 2014年8月10日閲覧。
- ^ “Maroon 5 - Songs About Jane”. italiancharts.com. 2014年8月10日閲覧。
- ^ “Maroon 5 - Songs About Jane”. シュヴァイツァー・ヒットパラーデ. 2014年8月10日閲覧。
- ^ “ソングス・アバウト・ジェーン スペシャル・エディション”. ORICON STYLE. 2014年8月10日閲覧。
- ^ “Maroon 5 - Songs About Jane”. ウルトラトップ200アルバム. ウルトラトップ. 2014年8月10日閲覧。
- ^ “Gold & Platinum Searchable Database” (英語). アメリカレコード協会(RIAA). 2014年7月23日閲覧。
- ^ “Certified Awards” (英語). 英国レコード産業協会(BPI). 2014年7月23日閲覧。
- ^ “ARIA Charts - Accreditations - 2005 Albums” (英語). ARIAチャート(ARIA). 2014年7月24日閲覧。
- ^ “Gold/Platinum” (英語). Music Canada. 2014年7月24日閲覧。
- ^ “Gold-/Platin-Datenbank” (ドイツ語). 音楽産業連邦協会 (ドイツ)(BVMI). 2015年11月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月24日閲覧。
- ^ “Notre Base de Données” (フランス語). 全国音楽出版組合 (フランス). 2014年7月24日閲覧。
- ^ “サンデイ・モーニング”. ORICON STYLE. 2014年8月10日閲覧。
- ^ a b Mitch Michaels (2007年5月27日). “Maroon 5 - It Won’t Be Soon Before Long Review” (英語). 411mania.com. 2014年7月23日閲覧。
- ^ 2004年8月に、ファンクラブの会員とチャットをした時のジェイムス・ヴァレンタインの発言を参照。サムはこの曲でプログラマーとしてクレジットされている
- ^ Christian Hoard "Maroon5's White Funk" Archived 2008年6月22日, at the Wayback Machine. 2004年5月19日 ローリング・ストーン
- ^ “CM情報”. ノエビア. 2014年7月21日閲覧。
- ^ “マルーン5のデビュー作『Songs About Jane』が発売10周年記念エディションで再発”. amass (2012年5月30日). 2014年8月10日閲覧。
- ^ “Maroon5 Discography - Songs about Jane” (英語). Billboard.com. ビルボード. 2006年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月23日閲覧。
- ^ “マルーン5『ソングス・アバウト・ジェーン』 全世界で1000万枚を売り上げたデビューアルバム”. 47NEWS. 全国新聞ネット (2010年9月29日). 2014年8月12日閲覧。
- ^ a b ライブ・アルバム『1.22.03.ACOUSTIC』にも収録されている。
- ^ “SPIDER-MAN2”. ソニー・ミュージックエンタテインメント. 2014年7月21日閲覧。
- ^ “2004 MTV Video Music Awards” (英語). 2004 MTV VMAs. MTV (2004年8月29日). 2014年7月24日閲覧。
- ^ “2004 World Music Awards Winners” (英語). ビルボード (2004年9月16日). 2014年7月23日閲覧。
- ^ “MTV Europe Awards 2004: The winners” (英語). BBCニュース. 英国放送協会 (2004年11月18日). 2014年8月11日閲覧。
- ^ “2004 Billboard Music Awards Winners” (英語). ビルボード (2004年12月8日). 2014年7月23日閲覧。
- ^ “フーバスタンク、アシュリー他MTVアジア賞”. BARKS (2005年2月7日). 2014年8月23日閲覧。
- ^ a b “Maroon 5” (英語). GRAMMY.com. ナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンス(NARAS). 2014年7月22日閲覧。
- ^ “NRJ Music Awards 2005 - NMA.fr” (フランス語). NRJ Music Awards. 2014年8月26日閲覧。
外部リンク
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アルバム |
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シングル |
CD |
- ディス・ラヴ
- サンデイ・モーニング
- ウォント・ゴー・ホーム・ウィズアウト・ユー
- コンパクト・ベスト〜マルーン5
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配信 | |
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映像作品 | |
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