スクワール・バイト(Squirrel Bait)は、アメリカ合衆国のロックバンド。1989年にケンタッキー州ルイビルにて結成。
概要
刺々しいサウンドやテンポの変化が著しい音楽性は、1980年代後半以降に流行したグランジや1990年代のマスロックの先駆けとなった。ハスカー・ドゥと並んで、後のワシントンD.C.のポスト・ハードコア・シーンに多大な影響を与えた。
略歴
高校時代の同級生同士であったデヴィッド・グラブス(ボーカル、ギター)、クラーク・ジョンソン(ベースギター)、リッチ・シュルター(ドラムス)の3人で結成されたハードコア・パンクバンド、Squirrelbait Youthが前身。1984年にボーカルとしてピーター・サーシー、ドラマーにブリット・ウォルフォードが加入。後にウォルフォードが脱退し、新ドラマーにベン・ドートリーが、2人目のギタリストにブライアン・マクマハンが加入[1]。精力的にツアーを続け、1985年にホームステッド・レコードよりデビューEP、『Squirrel Bait』でデビュー。その後シングルとアルバムをそれぞれリリースした。1988年、グラブスとジョンソンが大学に進学し、バンド内の求心力が弱まり解散。
解散後
バンド解散後、グラブスはビッチ・マグネットやバストロ、ガスター・デル・ソルといったバンドの作品に参加したり、メンバーとして加入し活動、ソロのシンガーソングライターとしても活躍している。ドートリーはレモンヘッズに参加し、マクマハンとウォルフォードはスリントを結成した。ジョンソンはグラブスと共にバストロに参加したが、その後は音楽活動から引退しルイビルで弁護士となった。サーシーはBig WheelやStarbillyというバンドに参加し、ソロアーティストとして活動。
メンバー
- ピーター・サーシー(Peter Searcy) - ボーカル
- デヴィッド・グラブス(David Grubbs) - ギター
- ブライアン・マクマハン(Brian McMahan) - ギター
- クラーク・ジョンソン(Clark Johnson) - ベースギター
- ベン・ドートリー(Ben Daughtrey) - ドラムス
元メンバー
- ブリット・ウォルフォード(Britt Walford) - ドラムス
作品
- Squirrel Bait EP (1985年)
- "Kid Dynamite" 7" (1986年)
- Skag Heaven (1987年)
- "Motorola Cloudburst" 7" (1989年)
出典
- ^ Strong, Martin C. (2000). The Great Rock Discography (5th ed.). Edinburgh: Mojo Books. pp. 924–925. ISBN 1-84195-017-3