シアン酸カリウム(シアンさんカリウム、英 Potassium cyanate)はカリウムのシアン酸塩で、化学式KOCNで表される。
用途
尿素誘導体、セミカルバジド、ウレタン、イソシアネートなどの有機合成原料や、除草剤原料として使われる。
生成
尿素と炭酸カリウムを400℃に加熱して得られる。
溶液には、ビウレットやシアヌル酸、アロファン酸カリウムなどの不純物が生じる。未反応の尿素は、400℃では不安定になる。シアン酸ナトリウムに比べ、水溶性は低い。
安全性
ラットに経口投与した場合の半数致死量(LD50)は567mg/kg[1]と、シアン化カリウムに比べ毒性は低い。眼に対する刺激性があり、発赤や痛みを引き起こす場合がある。
脚注