グランドスラム・アブダビ2015

グランドスラム・アブダビ2015は2015年10月30日から11月1日の3日間にわたって、アラブ首長国連邦アブダビで開催された[1]。 

大会結果

男子

階級
60kg以下級 ジョージア (国)の旗 アミラン・パピナシビリ モンゴルの旗 ツェンドオチル・ツォグトバータル ウズベキスタンの旗 ディヨルベク・ウロズボエフ
アゼルバイジャンの旗 ルスタム・イブラエフ
66kg以下級 大韓民国の旗 アン・バウル ロシアの旗 アルセン・ガルスチャン ウクライナの旗 ゲオルグリー・ザンタラヤ
ウズベキスタンの旗 リショド・ソビロフ
73kg以下級 大韓民国の旗 安昌林 ドイツの旗 イゴール・ヴァントケ ジョージア (国)の旗 ラシャ・シャフダトゥアシビリ
IJF サギ・ムキ
81kg以下級 ブルガリアの旗 イバイロ・イバノフ アラブ首長国連邦の旗 セルジュ・トマ ロシアの旗 シラジュディン・マゴメドフ
ハンガリーの旗 ラスロー・チョクニャイ
90kg以下級 モンゴルの旗 ルハグバスレン・オトゴンバータル オランダの旗 ノエル・ファントエンド ハンガリーの旗 トート・クリスティアーン
スウェーデンの旗 マルクス・ニマン
100kg以下級 ロシアの旗 タギル・ハイブラエフ チェコの旗 ルカシュ・クルパレク ドイツの旗 カール=リヒャルト・フライ
ベルギーの旗 トマ・ニキフォロフ
100kg超級 大韓民国の旗 金成民 ウクライナの旗 ヤキフ・ハンモ チュニジアの旗 ファイサル・ジャバラ
ドイツの旗 アンドレ・ブライトバルト

女子

階級
48kg以下級 ロシアの旗 イリーナ・ドルゴワ トルコの旗 エブル・シャヒン トルコの旗 ディララ・ロクマンヘキム
中華人民共和国の旗 謝獅獅
52kg以下級 フランスの旗 アナベル・ウラニ ブラジルの旗 エリカ・ミランダ フランスの旗 プリシラ・ネト
コソボの旗 マイリンダ・ケルメンディ
57kg以下級 大韓民国の旗 金珍迪 チャイニーズタイペイの旗 連珍羚 ドイツの旗 ビオラ・ベヒター
ルーマニアの旗 ロレダナ・オハイ
63kg以下級 フランスの旗 クラリス・アグベニュー ドイツの旗 マルティナ・トライドス 不明の旗オランダの旗 アニカ・ファンエムデン
IJF ヤーデン・ジェルビ
70kg以下級 ドイツの旗 ラウラ・ヴァルガス=コッホ オランダの旗 キム・ポリング 日本の旗 新井千鶴
ポーランドの旗 キャサリン・クライス
78kg以下級 オランダの旗 マリンド・フェルケルク ブラジルの旗 マイラ・アギアル オランダの旗 フーシェ・ステーンハイス
ハンガリーの旗 ヨー・アビゲール
78kg超級 中華人民共和国の旗 馬思思 オランダの旗 テシー・サフェルカウルス フランスの旗 エミリ・アンデオル
中華人民共和国の旗 于頌

各国メダル数

国・地域
1 大韓民国の旗 韓国 4 0 0 4
2 ロシアの旗 ロシア 2 1 1 4
3 フランスの旗 フランス 2 0 2 4
4 オランダの旗 オランダ 1 3 2 6
5 ドイツの旗 ドイツ 1 2 3 6
6 モンゴルの旗 モンゴル 1 1 0 2
7 中華人民共和国の旗 中国 1 0 2 3
8 ジョージア (国)の旗 ジョージア 1 0 1 2
9  ブルガリア 1 0 0 1
10 ブラジルの旗 ブラジル 0 2 0 2
11 トルコの旗 トルコ 0 1 1 2
 ウクライナ 0 1 1 2
11  チェコ 0 1 0 1
チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ 0 1 0 1
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 0 1 0 1
16  ハンガリー 0 0 3 3
17 IJF 0 0 2 2
ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン 0 0 2 2
17 ベルギーの旗 ベルギー 0 0 1 1
日本の旗 日本 0 0 1 1
カザフスタンの旗 カザフスタン 0 0 1 1
コソボの旗 コソボ 0 0 1 1
ポーランドの旗 ポーランド 0 0 1 1
 ルーマニア 0 0 1 1
 スウェーデン 0 0 1 1
チュニジアの旗 チュニジア 0 0 1 1

トラブル

今大会に出場を予定していた元63kg級世界チャンピオンのヤーデン・ジェルビや73kg級ヨーロッパチャンピオンのサギ・ムキなどを含むイスラエルの選手15名が、イスラエルと国交のないアブダビ当局からビザ発給を拒否される事態となった。IJFが事態の打開に向けて動き出した結果、イスラエル選手団にもビザが発給されて大会への参加が可能となった。ただし、イスラエルの旗の下ではなく、IJFの旗の下での参加を余儀なくされることになった[2]。今回の措置はイスラエル選手団の安全を確保し、なおかつ大会をスムーズに進行させるために取られたものであり、イスラエル柔道連盟会長のモシェ・ポンテもそれに同意した[3]。ジェルビによれば、アブダビで開催される国際大会への参加は6年前から試みられていたが、今回ようやくそれが実現されることになったという。一方で、イスラエルのスポーツ・文化大臣であるミリ・レジェブは、今回の事態は決して許容できるものではないとして、このようなことを常態化させないために何らかの対策を講じる必要があると語った[4]

なお、イスラエル選手団は2015年5月にモロッコラバトで開催されたワールドマスターズ2015では入国こそ認められたものの、空港で一時拘束される事態となり、会場では選手が畳に上がるたびに野次ブーイングを浴びるなどのトラブルが発生していた(ワールドマスターズ2015#トラブルの項を参照のこと)[5][6][7][8][9]

脚注

外部サイト