カビンダ州(カビンダしゅう、Cabinda)は、アンゴラの地方行政区分の一つ。コンゴ共和国とコンゴ民主共和国に囲まれた飛び地で、アフリカの南西海岸にある。面積は7290km2、州都はカビンダ。
隣接行政区画
ムニシピオ
カビンダ州は4つのムニシピオに区分される。
経済
沖合は世界的にも重要な石油生産地域であり、アンゴラ内戦時、カビンダは内戦の被害に巻き込まれずに済んだ。カビンダのほかの経済は、熱帯林地帯で年約8万トンの木材を輸出。コーヒー、ココアを産出し、燐鉱石を産出。アブラヤシも栽培されている。
分離独立運動
この地域の宗主国ポルトガルの植民地支配が弱まった1960年代中頃より、カビンダでは反政府ゲリラ組織のカビンダ解放戦線(英語版)(FLEC)=カビンダ軍(英語版)(FAC)が存在しカビンダ共和国(英語版)として分離独立を宣言しており、外国人の誘拐や、ゲリラ活動等を繰り返している。2003年5月以降、同組織幹部が相次いで政府軍に投降しており、組織として弱体化していたが、未だに政府側との平和的な話し合いには応じず、小規模ながらゲリラ活動を続けている。
2010年1月9日にはサッカートーゴ代表が同組織に襲撃され、3人が死亡するという事件も発生している。
文学作品
カビンダを舞台とした作品に、ペペテラの小説『マヨンベ』がある。
脚注
関連項目