オービスク峠またはオビスク峠(Col d'Aubisque)は、フランス、ピレネー=アトランティック県に位置する、ピレネー山脈にある峠。標高1709m。
概要
タルブとポー間、約30kmの道中にある峠で、例年、当年12月上旬から翌年5月上旬までは通行止め区間となっている。峠の南側には、標高2613mのジェル山頂(pic de Ger)がそびえる。
西側にあるラリュン(Laruns)起点の場合、水平換算距離16.6km、平均7.2%、最大10%の勾配で、標高差は1190m。東側にあるアルジュレ=ガゾズ(Argelès-Gazost)起点の場合、水平換算距離30.1km、平均4.1%、最大8.5%の勾配で、標高差は1019mとなっている。
また、スキーなどのウインタースポーツ観光地としても有名。さらに後述するとおり、ツール・ド・フランスのピレネー山脈超えステージにおいて、定番の難所としてほぼ毎年コースに組み入れられている。
ツール・ド・フランス
最初にコースに組み入れられたのは、ツール・ド・フランスに初めてピレネー山脈超えステージが設けられた1910年。最初の首位通過選手は、フランソワ・ラフルカド。以来、2010年まで実に71回の実績を誇る。内、3回は当峠がゴール地点となった。また、1985年は2回組み入れられた。
2012年の開催では、新城幸也が当峠を3位で通過した。
歴代首位通過選手
- 1947年以降。
当峠がゴール地点
2007年、当峠ゴールの第16ステージで優勝を果たし、総合優勝に大きく前進したはずのミカエル・ラスムッセンが、翌日、所属チームだったラボバンクから解雇されたことで、棄権を余儀なくされたシーンが思い出される。
外部リンク