オシピー(英: Ossipee)は、アメリカ合衆国ニューハンプシャー州の町。キャロル郡の郡庁所在地である[2]。人口は4,443人(2022年推計)。町内には幾つかのビレッジが入っている。リゾート地であり、パイン川州有林の一部が入っている。
歴史
オシピーとなった地域は当初ウィグワム・ビレッジと呼ばれ、その後ニューガーデンとなり、最後はアルゴンキン語族インディアン12部族の1つであるオシピー族からオシピーと名付けられた。インディアンが防御柵を施した砦のあった場所であり、西に居たモホーク族からの防御を目指していた。1725年、インディアンの砦が破壊され、その後ジョン・ラブウェル大尉が砦を再建した。1785年2月22日、ニューハンプシャー議会がオシピーを町として法人化した[3]。
町の土地は「粗くて平坦ではなく、一部では岩や山がある」が、農夫達は牧草栽培に適していると判断し、さらに小麦やジャガイモを育てた。主要産品は農産物、材木、牛だった。1859年、この時の人口は2,123人であり、町内には製材所12か所、扉工場1つ、窓枠とブラインドの工場1つ、製紙工場1つ、革なめし場4か所があった[4]。1871年、ポーツマス・グレートフォールズ・アンド・コンウェイ鉄道がオシピーコーナーまで開通し、1875年にはセンターオシピーまで延伸された。鉄道は商売と観光客をもたらし、町が夏のリゾート地として発展するのに貢献した。しかし、旅客鉄道の運行は1961年に停止され、1972年には貨物列車もなくなった[5]。
町の西にはオシピー山地もあり、古代の火山性環状岩脈がある円形をした山地である。砂と砂利の産地であり、ニューハンプシャー・ノースコースト鉄道によってマサチューセッツ州ボストン市まで運ばれている。
地理
アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、町域全面積は75.6平方マイル (196 km2)であり、このうち陸地70.8平方マイル (183 km2)、水域は4.8平方マイル (12 km2)で水域率は6.37% である[6]。オシピー町内をオシピー川、パイン川、ビーチ川、ベアキャンプ川、ラベル川が流れている。町の北東部にオシピー湖がある。町内最高地点は標高2,080フィート (630 m) の無名の山であり、町内西部のオシピー山地の中にある。
町内をニューハンプシャー州道16号線、同25号線、同28号線、道171号線が通っている。町の北東はフリーダムとエフィンガム、南東はウェイクフィールド、南西はウルフボロ、タフトンボロ、ムールトンボロ、北西はタムワース、北はマディソンの各町に接している。
町の中に2つある主要な地区はセンターオシピーとオシピーコーナーである。センターオシピーはニューハンプシャー州道16号線と同25号線の交差点南近くにあり、オシピーコーナー(地形図では『オシピー』と表示されている)はセンターオシピーの南5マイル (8 km)、州道28号線と同171号線の交差点にあり、州道16号線も近い。その他のビレッジとして、ウェストオシピーが州道16号線と同25号線の交差点北、タムワースとの町境近くにあり、ムールトンビルはセンターオシピーの直ぐ西にあり、ウォータービレッジは州道171号線沿い、タフトンボロとの町境近くにある。
人口動態
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである[7]。
基礎データ
- 人口: 4,211 人
- 世帯数: 1,672 世帯
- 家族数: 1,153 家族
- 人口密度: 22.9人/km2(59.2 人/mi2)
- 住居数: 2,742 軒
- 住居密度: 14.9軒/km2(38.5 軒/mi2)
人種別人口構成
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年齢別人口構成
- 18歳未満: 23.9%
- 18-24歳: 6.2%
- 25-44歳: 25.9%
- 45-64歳: 26.2%
- 65歳以上: 17.8%
- 年齢の中央値: 42歳
- 性比(女性100人あたり男性の人口)
世帯と家族(対世帯数)
- 18歳未満の子供がいる: 29.6%
- 結婚・同居している夫婦: 54.7%
- 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 9.2%
- 非家族世帯: 31.0%
- 単身世帯: 25.3%
- 65歳以上の老人1人暮らし: 11.5%
- 平均構成人数
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収入
収入と家計
- 収入の中央値
- 世帯: 34,709米ドル
- 家族: 38,790米ドル
- 性別
- 男性: 27,388米ドル
- 女性: 21,579米ドル
- 人口1人あたり収入: 18,092米ドル
- 貧困線以下
- 対人口: 10.0%
- 対家族数: 7.7%
- 18歳未満: 15.0%
- 65歳以上: 6.6%
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見どころ
- オシピー歴史協会博物館[8]
- オシピー湖
- オシピー・パイン荒地[9]
脚注
外部リンク