アンブライドルド (Unbridled) とはアメリカ合衆国の競走馬、種牡馬である。
競走馬時代
デビュー前
1987年、アメリカ合衆国・フロリダ州のタータンファームズに生まれ、当歳時に生産者の解放セールに出され、ここでフランシス・ジェンターに7万ドルで購買された[1]。
2歳時のデビュー前の調教において、日本の武豊が跨っている。武は何歳馬なのか聞かされていなかったため跨った時には古馬だと思ったといい、調教後に何勝しているのか関係者に聞いたところデビューしていないと言われて驚いたという[2]。
戦績
1989年にアメリカ合衆国のアーリントンパーク競馬場でデビュー戦を飾った。この年は6戦2勝。
3歳となった1990年は、3戦目のガルフストリームパーク競馬場のフロリダダービーを優勝しアメリカ三冠競走の有力候補として名乗りを上げた。ブルーグラスステークス(キーンランド競馬場)3着を経て向かった三冠初戦ケンタッキーダービーでは単勝5番人気に支持され、クレイグ・ペレ騎乗のもとで優勝した。最後の2ハロン(残り400m)で記録した24秒4は、ケンタッキーダービー史上では1973年のセクレタリアトに次ぐ2番目に速いタイムだった[1]。
残る三冠競走のプリークネスステークスはケンタッキーダービー2着のサマースコールが、ベルモントステークスはアイルランドから遠征したゴーアンドゴーが優勝し、アンブライドルドはそれぞれ2着、4着に終わった。秋にはブリーダーズカップ・クラシック(ベルモントパーク競馬場)に駒を進め、ここでも単勝4番人気ながら優勝した。騎手はパット・デイ。この年は11戦4勝。エクリプス賞最優秀3歳牡馬を受賞した。
翌1991年もブリーダーズカップ・クラシック(チャーチルダウンズ競馬場)に出走したが、勝ち馬ブラックタイアフェアーの3着に敗れ、この競走を最後に引退した。この年は7戦2勝。
競走成績
種牡馬時代
競走馬引退後の1992年からゲインズウェイファームで種牡馬となり、1997年からはクレイボーンファームに移動して繋養され、数多くの産駒を送り出したが、2001年10月18日にクレイボーンファームで疝痛のため死亡。グラインドストーンは1996年のケンタッキーダービーを優勝し、親子制覇を果たしたほか、計3頭のブリーダーズカップ優勝(2006年現在)馬を送り出し成功を収めている。
代表産駒
- 1993年産
- 1995年産
- 1996年産
- 1997年産
- 1998年産
- 2000年産
- 2001年産
- 2002年産
母父としての代表産駒
- 2001年産
- 2004年産
- 2005年産
- 2006年産
- 2007年産
- 2008年産
- 2010年産
- 2011年産
- 2012年産
- 2016年産
血統表
脚注
- ^ a b 「Mr.フリスキーの「不敗神話」崩れる!レディ・オーナー半世紀の夢をかなえた伏兵アンブライドルド」『Number』244号、文藝春秋、1990年6月5日発売、pp.77-79
- ^ 「[20時間インタビュー]武豊「まじめに競馬の話をしよう」」『Number』278号、文藝春秋、1991年11月5日発売、pp.48-49
外部リンク