アレクサンダー・フライ(Alexander Frei, 1979年7月15日 - )は、スイス・バーゼル出身の元サッカー選手、サッカー指導者。現役時代のポジションはFW。スイス代表の通算最多得点記録の保持者である。
日本ではアレクサンダー・フレイと表記される場合が多いがフレイは英語読みで、ドイツ語読みではフライである。
選手経歴
クラブ
母国スイスのクラブでプロ選手としての経験を積み、2003年1月にリーグ・アン・スタッド・レンヌへ移籍すると、2003-04シーズンには19得点で得点ランク2位、2004-05シーズンには20得点で得点王になりヨーロッパ中の注目を浴びた。各チームが争奪戦を繰り返す中、2006年8月にヤン・コレルの抜けたボルシア・ドルトムントへと移籍した。移籍初年度の2006-07シーズンには16得点するなど3シーズンで34ゴールを挙げる活躍をみせた。ドルトムントのライバルであるシャルケと相性が良く、いくつものゴールを決めている[2] [3]。ドルトムントでは、3シーズンの在籍で公式戦83試合に出場し、37得点を挙げた[4]。
2009年7月、移籍金400万ユーロ(約5億3000万円)、3年契約で10代まで在籍していたバーゼルに復帰した[5]。2009-10シーズン、リーグ戦優勝が懸かったFCシオンとの試合では、後半アディショナルタイムに逆転弾を挙げ、バーゼルのリーグ制覇に貢献した。その後、2010-11シーズンと2011-12シーズンの2シーズン連続でスーパーリーグ得点王に輝き、2011年9月21日のFCローザンヌ・スポルト戦では、同リーグ通算100得点目を記録した。現役ラストシーズンとなった2013-14シーズンは、公式戦31試合で14得点を挙げるなど、全く衰えを見せない活躍だったが、2013年4月11日に行われたUEFAヨーロッパリーグ準々決勝のトッテナム・ホットスパーFC戦にて、前半11分にモハメド・サラーと途中交代して現役最後の試合を終えた[6]。
代表
スイス代表では2001年ユーゴスラビア戦にてデビューを果たす。この時同時にU-21スイス代表のストライカーとしても活躍、2002年のU-21欧州選手権で2得点を挙げている。EURO2004では無得点に終わったが、同大会のイングランド代表戦で対戦相手のスティーヴン・ジェラードに対して唾を吐き、公式戦3試合の出場停止処分を受けた[7]。2006 FIFAワールドカップでは2得点を挙げ、スイスのベスト16進出に貢献した。2007年3月、ヨハン・フォーゲルに代わってスイス代表のキャプテンに就任した。
2008年5月30日に行われたスイス対リヒテンシュタインの親善試合において2得点をあげ、歴代代表FWの得点記録34得点を更新した。同年に開催されたEURO2008で更なる記録が期待されたが、初戦のチェコ戦で前半終了間際に左膝の靭帯損傷を負い離脱。大会中の復帰はかなわなかった[8]。
2010 FIFAワールドカップでは直前合宿で捻挫するなどコンディションが整わず、初戦のスペイン戦は欠場。後の2試合に出場するも得点はなく、チームもグループリーグで敗退。ワールドカップ前後からパフォーマンスに批判が多くなり、2011年4月に代表引退を表明した[9]。
代表での最後の得点は2010年11月の親善試合、ウクライナ戦での2得点で、代表での通算成績は84試合42得点。先述の通り、得点数はスイス代表歴代1位である。
指導者経歴
2015年からFCバーゼルの下部組織で指導者としての経験を積み、2020年9月7日、チャレンジリーグに在籍していたFCヴィル1900の監督に就任した[10]。
2021年12月20日、FCヴィンタートゥールのトップチームの監督に就任することが発表された[11]。2021-22シーズン終了後に同クラブを退任したが、チームをチャレンジリーグ優勝に導いた。
2022年5月31日、現役時代の古巣であるFCバーゼルの監督に招聘された[12]。
所属クラブ
タイトル
クラブ
- セルヴェットFC
- FCバーゼル
- スーパーリーグ 2009-10, 2010-11, 2011-12, 2012-13
- スイス・カップ 2009-10, 2011-12
- Uhrencup 2010-11
個人
脚注
外部リンク
タイトル・受賞歴 |
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1930年代 | |
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1940年代 |
- 1940-41 WWIIのため中断
- 1941-42 WWIIのため中断
- 1942-43 WWIIのため中断
- 1943-44 WWIIのため中断
- 1944-45 WWIIのため中断
- 1945-46 ビエル
- 1946-47 シニバルディ
- 1947-48 バラテ
- 1948-49 バラテ / フンパール
- 1949-50 グルメロン
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1950年代 | |
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1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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MVP - 得点王 - GK賞 - 若手選手賞 - 監督賞 |
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