アゴスタ級潜水艦 (Classe Agosta) は、フランスが開発した攻撃型通常動力型潜水艦。フランス海軍のほか、スペイン海軍やパキスタン海軍が導入した。
概要
ダフネ級潜水艦に続くフランスの通常動力型潜水艦で、乗員数は士官5名、水兵36名と最大規模である。
運用
フランス海軍
4隻を導入した。2001年までに全て退役した。後継はリュビ級原子力潜水艦となった。
スペイン海軍
ガレルナ級潜水艦として4隻を導入した。2010年代のうちに後継艦となるS-80型潜水艦により更新が始まる予定であったが様々な理由で遅延。更新が行われないまま稼働不能艦が増え、2020年には稼働可能な艦は1隻のみとなった[1]。2024年2月までに2~4番艦が退役し、1番艦「ガレルナ」のみ現役[2]。
南アフリカ海軍
2隻をフランスに発注したが、1977年の国連安保理決議418号(英語版)に基づく国連制裁により、キャンセルされた。
パキスタン海軍
南アフリカが発注していた2隻を1979年と1980年に購入したほか、改良型のアゴスタ90Bを1999年から2008年に3隻導入した。2021年からソナーや潜望鏡、指揮管制システムの更新などの近代化改修が始まった[3]。
マレーシア海軍
スコルペヌ型潜水艦の導入にあたり、乗員訓練のためフランス海軍で最後まで就役していたウェッサンを練習潜水艦として2005年から2009年まで運用した。その後、ムラカで記念艦として一般公開している。
同型艦
脚注
関連項目
外部リンク