アウダス級駆逐艦(スペイン語: destructores clase Audaz)は、スペイン海軍が運用していた駆逐艦の艦級[1]。
概要
設計面では、フランス海軍が第二次世界大戦前に建造していたルフィエ級大型水雷艇(Torpilleurs classe Le Fier)およびナチス・ドイツによる改装(同級は全艦が建造途上でドイツ軍に接収、改造のうえで再建造されたが、いずれも竣工しなかった)を元にしており、魚雷による対水上打撃力を重視して装備されていた。しかしこの原設計によって4隻が建造されたのち、1959年から1963年にかけて、#諸元表のとおりに高速対潜フリゲートとして改装されることになり、残り4隻は当初からこの設計で建造された[1]。
諸元表
同型艦一覧
「アリエーテ」は1966年2月25日にガリシア州沿岸で座礁事故を起こして大破したことから、その損傷を修復せずに退役した[1]。
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艦名 |
起工 |
竣工 |
退役
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D-31 |
アウダス Audaz
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1945年9月 |
1953年2月 |
1974年
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D-32 |
オサード Osado
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1945年8月 |
1955年1月 |
1972年
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D-33 |
メテオロ Meteoro ※「アトレビード」(Atrevido)より改名
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1955年11月 |
1975年
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D-34 |
フロール Furor
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1960年9月 |
1974年
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D-35 |
ラジョ Rayo
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1956年1月 |
1974年
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D-36 |
アリエーテ Ariete
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1961年2月 |
1966年2月
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D-37 |
テメラリオ Temerario
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1945年7月 |
1964年3月 |
1975年
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D-38 |
イントレピド Intrépido
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1965年3月 |
1982年
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D-39 |
レランパゴ Relámpago
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1965年7月 |
1975年
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参考文献
関連項目