アイコンテーラー

アイコンテーラー
2023年JBCLクラシック
欧字表記 Icon Tailor[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2018年5月2日(6歳)[1]
抹消日 2024年11月15日
ドゥラメンテ[1]
ボイルトウショウ[1]
母の父 ケイムホーム[1]
生国 日本の旗 日本北海道新ひだか町[1]
生産者 畠山牧場[1]
馬主 中西浩一[1]
調教師 河内洋栗東[1]
競走成績
生涯成績 28戦6勝[1]
中央:23戦5勝
地方:5戦1勝
獲得賞金 2億3578万円[1]
中央:1億3978万円
地方:9600万円
勝ち鞍
JpnI JBCレディスクラシック 2023年
Listed BSN賞 2023年
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アイコンテーラー(欧字名:Icon Tailor2018年5月2日 - )は、日本競走馬[1]2023年JBCレディスクラシックの勝ち馬である。

馬名の意味は、コンピューターで用いられる記号冠名[2]

経歴

2歳(2020年)

11月1日京都芝1400mの2歳新馬戦でデビューしたが終始後方追走のまま12着と大敗。続く2戦も着外に終わり、2歳シーズンを終える。

3歳(2021年)

5月9日新潟芝2000mの3歳未勝利戦では好位追走から早め先頭に立ったマテンロウアレスを差し切って4戦目で初勝利を挙げる。続く早苗賞では2番手追走から直線で抜け出して2勝目を挙げる。その後、重賞初挑戦となったラジオNIKKEI賞と9月のローズステークスでは共に8着と惨敗するが、10月9日の村上特別では2番手追走から逃げ粘るフローズンスタイルを交わすと後続に2馬身差をつけ3勝目となった。続く10月30日の魚沼ステークスでも1番人気に応えて勝利し、オープン入りを果たした。

4歳(2022年)

1月15日の愛知杯では道中軽快に逃げ、最後の直線で後続馬にかわされるも5着に粘った。続く関門橋ステークスと大阪城ステークスでは共に3着に入るも、その後のレースでは着外が続いた。12月10日の中日新聞杯では10番人気と低評価であったが、3番手追走からしぶとく脚を伸ばして3着と好走した[3]

5歳(2023年)

1月14日の愛知杯では道中2番手追走から4コーナーで抜け出しを図るも、アートハウスにかわされて2着[4]。4か月休養の後、5月20日のメイステークスで12着と大敗を喫する。初のダート挑戦となった8月26日のBSN賞(L)では好位追走から4コーナーで先頭に立つと、最後は中団から脚を伸ばしてきたブルベアイリーデに2馬身差をつけオープン特別初勝利を挙げる[5]。9月30日のシリウスステークスでは騎乗予定であった菱田裕二が負傷[6]のため、団野大成に乗り替わったレースでは3・4番手追走から早め先頭に立つも、ハギノアレグリアスに差し切られ2着と惜敗する[7]。11月3日のJBCレディスクラシックでは2番手追走から3コーナーで先頭に立つと最後はグランブリッジに4馬身差をつけ圧勝、JpnI初制覇を果たした[8]。12月3日のチャンピオンズカップに7番人気で出走、2025年2月に定年を迎える河内調教師にとって残り少ないJRAGI制覇を期待する声もあった[9]が、1着のレモンポップから3コンマ6秒離された14着惨敗。鞍上J.モレイラは「ダートに使うようになって初めて砂をかぶる競馬になり、それに抵抗してやる気がなくなっていました。びっくりしてリズムが乱れて進んで行かず、ベストを出せませんでした」[10]とコメントし、アイコンテーラーの弱点が明らかとなった。

6歳(2024年)

2月24日のリステッド競走・仁川ステークスに武豊とコンビを組み、1番人気で出走。レースでは道中好位追走から直線でしぶとく脚を伸ばすもダイシンピスケスとウェルカムニュースの後塵を拝し3着となる[11]。続く4月3日の川崎記念では2番手追走から2周目3コーナーで逃げるライトウォーリアに一旦は先頭に並びかけるも捕え切れず、またゴール前で中団から追い上げてきたグランブリッジにもかわされ3着に敗れる[12]。5月8日のエンプレス杯では逃げるオーサムリザルトを2番手でマークしながら追走するも直線で一杯になり5着に終わる。秋に入り、10月1日に行われたレディスプレリュードでは2番手追走から直線で早めに先頭に立つもゴール前でグランブリッジに頭差で差し切られ2着となった[13]。そして、連覇をかけて挑んだ11月4日のJBCレディスクラシックでは道中2番手で脚を溜めるも直線で失速して7着に敗れた。その後、東京大賞典に向けて調整されていたが、メンバー的に出走が難しく、他に適鞍もないことにより現役を引退。11月15日付けでJRAの競走馬登録を抹消された[14]。引退後は生まれ故郷の畠山牧場で繁殖牝馬となる[15]

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ[16]およびnetkeiba.com[17]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2020.11.01 京都 2歳新馬 芝1400m(良) 18 6 11 077.3(14人) 12着 R1:24.3(35.5) -1.3 0酒井学 54 ララクリスティーヌ 466
0000.11.23 阪神 2歳未勝利 芝1600m(良) 14 5 8 277.7(13人) 06着 R1:35.7(34.2) -0.5 0鮫島克駿 54 テーオーダヴィンチ 464
0000.12.19 阪神 2歳未勝利 芝1800m(良) 18 7 15 105.9(11人) 07着 R1:49.3(35.0) -1.1 0幸英明 54 ショウナンアレス 468
2021.05.09 新潟 3歳未勝利 芝2000m(良) 12 6 7 047.60(9人) 01着 R2:04.6(37.2) -0.3 0亀田温心 53 (マテンロウアレス) 456
0000.05.22 新潟 早苗賞 1勝 芝1800m(稍) 9 8 8 010.90(5人) 01着 R1:49.3(37.5) -0.3 0亀田温心 54 (バガン) 456
0000.07.04 福島 ラジオNIKKEI賞 GIII 芝1800m(稍) 16 6 12 038.7(13人) 08着 R1:49.0(35.9) -1.0 0亀田温心 51 ヴァイスメテオール 458
0000.09.19 中京 ローズS GII 芝2000m(良) 18 2 3 126.1(17人) 08着 R2:00.7(34.7) -0.7 0亀田温心 54 アンドヴァラナウト 458
0000.10.09 新潟 村上特別 2勝 芝1800m(良) 8 5 5 003.20(3人) 01着 R1:47.5(33.2) -0.3 0亀田温心 53 (フローズンスタイル) 464
0000.10.30 新潟 魚沼S 3勝 芝2000m(良) 9 4 4 002.20(1人) 01着 R1:59.7(34.5) -0.2 0亀田温心 53 (ミスミルドレッド) 464
2022.01.15 中京 愛知杯 GIII 芝2000m(良) 16 4 8 027.90(9人) 05着 R2:01.3(35.1) -0.3 0亀田温心 51 ルビーカサブランカ 474
0000.02.06 小倉 関門橋S OP 芝2000m(良) 12 2 2 005.00(3人) 03着 R2:00.8(34.7) -0.8 0亀田温心 53 ダブルシャープ 472
0000.03.06 阪神 大阪城S L 芝1800m(良) 12 5 6 006.50(4人) 03着 R1:45.0(34.4) -0.2 0亀田温心 52 アルサトワ 472
0000.05.08 新潟 新潟大賞典 GIII 芝2000m(良) 15 2 2 004.90(1人) 09着 R1:58.4(35.6) -0.7 0亀田温心 52 レッドガラン 466
0000.06.19 阪神 マーメイドS GIII 芝2000m(良) 16 5 10 013.90(9人) 11着 R1:59.7(35.9) -1.4 0亀田温心 53 ウインマイティー 470
0000.10.23 新潟 新潟牝馬S OP 芝2200m(稍) 14 6 10 005.70(3人) 09着 R2:15.2(35.3) -0.7 0亀田温心 54 ホウオウエミーズ 464
0000.11.19 阪神 アンドロメダS L 芝2000m(良) 11 7 8 011.20(6人) 05着 R1:59.9(35.9) -0.6 0和田竜二 52 マテンロウレオ 474
0000.12.10 中京 中日新聞杯 GIII 芝2000m(良) 18 5 9 029.3(10人) 03着 R1:59.5(34.9) -0.1 0菱田裕二 52 キラーアビリティ 476
2023.01.14 中京 愛知杯 GIII 芝2000m(重) 15 7 13 014.90(7人) 02着 R2:03.4(34.5) -0.3 0菱田裕二 53 アートハウス 480
0000.05.20 東京 メイS OP 芝1800m(良) 18 3 5 014.80(6人) 12着 R1:45.9(34.9) -1.2 0菱田裕二 54 サクラトゥジュール 474
0000.08.26 新潟 BSN賞 L ダ1800m(良) 13 8 12 020.70(8人) 01着 R1:50.8(36.9) -0.3 0菱田裕二 54 (ブルベアイリーデ) 474
0000.09.30 阪神 シリウスS GIII ダ2000m(良) 14 5 7 005.20(2人) 02着 R2:04.6(37.6) -0.2 0団野大成 55.5 ハギノアレグリアス 474
0000.11.03 大井 JBCレディスクラシック JpnI ダ1800m(良) 12 4 4 002.80(1人) 01着 R1:52.9(38.6) -0.8 0松山弘平 55 グランブリッジ 477
0000.12.03 中京 チャンピオンズC GI ダ1800m(良) 15 8 14 018.30(7人) 14着 R1:54.1(40.2) -3.5 0J.モレイラ 56 レモンポップ 506
2024.02.24 阪神 仁川S L ダ2000m(稍) 16 8 16 003.00(1人) 03着 R2:04.9(38.4) -0.1 0武豊 57 ダイシンピスケス 476
0000.04.03 川崎 川崎記念 JpnI ダ2100m(重) 11 6 7 009.10(4人) 03着 R2:15.5(39.9) -0.0 0松山弘平 55 ライトウォーリア 467
0000.05.08 川崎 エンプレス杯 JpnII ダ2100m(稍) 12 6 7 003.30(2人) 05着 R2:15.4(40.0) -0.9 0松山弘平 55 オーサムリザルト 475
0000.10.01 大井 レディスプレリュード JpnII ダ1800m(良) 7 5 5 002.70(2人) 02着 R1:53.2(37.2) -0.0 0松山弘平 57 グランブリッジ 475
0000.11.04 佐賀 JBCレディスクラシック JpnI ダ1860m(良) 11 7 9 002.70(2人) 07着 R2:01.0(37.0) -1.4 0松山弘平 55 アンモシエラ 482

血統表

アイコンテーラー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 キングマンボ系

ドゥラメンテ
2012 鹿毛
父の父
キングカメハメハ
2001 鹿毛
Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
*マンファス *ラストタイクーン
Pilot Bird
父の母
アドマイヤグルーヴ
2000 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
エアグルーヴ *トニービン
ダイナカール

ボイルトウショウ
2011 栗毛
*ケイムホーム
1999 黒鹿毛
Gone West Mr. Prospector
Secrettame
Nice Assay Clever Trick
*インフルヴユー
母の母
*ミッドナイトオアシス
2000 鹿毛
Java Gold Key to the Mint
Javamine
Northernette Northern Dancer
South Ocean
母系(F-No.) (FN:4-j)
5代内の近親交配 Mr. Prospector 4×4 = 12.50%
出典
  1. ^ [18]

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o アイコンテーラー”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年11月3日閲覧。
  2. ^ 競走馬情報 - アイコンテーラー”. jra.go.jp. 日本中央競馬会. 2023年11月3日閲覧。
  3. ^ 【中日新聞杯】10番人気アイコンテーラーが3着に健闘 菱田「最後までしぶとく脚を使ってくれました」サンケイスポーツ、2022年12月10日配信・閲覧
  4. ^ 【愛知杯】アイコンテーラーが前走に続き好走見せ2着 菱田「先行力を生かしたいと思って乗りました」サンケイスポーツ、2023年1月14日配信・閲覧
  5. ^ 【BSN賞結果】初ダートのアイコンテーラーがオープン特別初勝利を挙げるnetkeiba.com、2023年8月26日配信・閲覧
  6. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2023年10月3日). “落馬負傷の菱田裕二騎手は近日中に左肩を手術 「今以上のバランスで騎乗できるようになって復帰したい」”. サンスポZBAT!. 2023年12月5日閲覧。
  7. ^ 【シリウスS】砂2戦目の紅一点アイコンテーラーは2着 代打騎乗の団野大成騎手「返し馬での脚さばきからもダートは合っていると感じました」サンケイスポーツ、2023年9月30日配信・閲覧
  8. ^ 【大井・JBCレディスクラシック結果】アイコンテーラーが4馬身差VでJpnI初制覇!netkeiba.com、2023年11月3日配信・閲覧
  9. ^ 河内洋調教師がアイコンテーラーでJRA・GI初制覇へ 定年まで残り1年4カ月で決めるか(netkeiba.com)”. Yahoo!ニュース. 2023年12月5日閲覧。
  10. ^ 【チャンピオンズC】モレイラ騎乗のアイコンテーラーは14着 「初めて砂をかぶる競馬になり、やる気がなくなっていました」”. スポーツ報知 (2023年12月3日). 2023年12月5日閲覧。
  11. ^ 【仁川S】ダイシンピスケスが早め先頭で後続振り切る!3連勝でリステッド初Vサンケイスポーツ、2024年2月24日配信・閲覧
  12. ^ 【川崎記念】ライトウォーリアが中央勢を完封!地方馬3年ぶり、地元川崎所属馬は20年ぶりV日刊スポーツ、2024年4月3日配信・閲覧
  13. ^ 【レディスプレリュード】グランブリッジがゴール寸前で差し切りV!惜敗続きに終止符打ち交流重賞5勝目サンケイスポーツ、2024年10月1日配信・閲覧
  14. ^ アイコンテーラーの競走馬登録抹消日本中央競馬会、2024年11月15日配信・閲覧
  15. ^ アイコンテーラー引退 河内調教師「自分に初めてGⅠ級を取らせてくれたし、夢を見せてくれた」サンケイスポーツ、2024年11月13日配信・閲覧
  16. ^ アイコンテーラー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年11月5日閲覧。
  17. ^ アイコンテーラーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年11月5日閲覧。
  18. ^ 血統情報:5代血統表|アイコンテーラー”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年11月3日閲覧。

外部リンク