「ろくなもんじゃねえ 」は、日本 のシンガーソングライター である長渕剛 の16枚目のシングル 曲。
1987年 5月25日 に東芝EMI のエキスプレスレーベルからリリースされた。作詞・作曲およびプロデュースは長渕、編曲は瀬尾一三 および長渕が担当している。
十代の頃の鬱屈とした感情を吐露した曲であり、アコースティック・ギター を全面に出したフォークロック ナンバー。長渕主演のTBS系 テレビドラマ『親子ジグザグ 』(1987年)の主題歌として使用され、オリコンチャート では最高位3位と「GOOD-BYE青春 」(1983年 )以来のトップ10入りを果たした。
オリジナル・アルバム 『LICENSE 』(1987年)からの先行シングル。それ以降では、ベスト・アルバム 『SINGLE COLLECTION 』(1988年 )、『SINGLES Vol.2 (1983〜1988) 』(1997年 )、『BEST〜空〜 』(2002年 )、『Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。 』(2014年 )に収録されている。
音楽性
前作に続く、十代の頃の挫折や苦悩により、鬱積した感情を歌い上げている曲。アコースティック・ギター 、ピアノ がメインとなったアレンジ となっている。
音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「その詞世界には、意地っ張りで不器用な彼の人間性が如実に表われている。そんなところに思わず共感してしまう人も少なくないはず[ 1] 」、「夢中でしがみついたものに裏切られた傷心を吐露したやさぐれ加減の“ろくなもんじゃねぇ!”の叫び声には、世知辛さが染み込んでいる[ 2] 」と表記されている。
リリース
1987年 5月25日 に東芝EMI のエキスプレスレーベルよりリリース された。
B面収録の「勇次」は1987年1月12日の日本武道館でのライブ音源が収録されている。ベストアルバム『SINGLES Vol.2 (1983〜1988) 』(1997年)には"'85武道館ライブ"と掲載されているが、正確には"'87武道館ライブ"と書くのが正解である。
批評
専門評論家によるレビュー レビュー・スコア 出典 評価 CDジャーナル 肯定的[ 1] [ 2]
音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「イントロと間奏の「ぴいぴいぴい」はあまりにも有名。長渕節が炸裂した、男気あふれる哀愁歌[ 1] 」、「“ぴいぴいぴい”のコーラスやハーモニカも印象深い[ 2] 」と評されている。
チャート成績
オリコンチャート では最高位3位、登場回数19回となり、売り上げ枚数は27.3万枚となった。
前作「SUPER STAR」(1986年)に続いて自身が主演したテレビドラマ主題歌となったが、前作を遥かに凌ぐヒットとなった。音楽番組『ザ・ベストテン 』(1978年 - 1989年、TBS系列)などの歌謡曲ランキングでは年間チャートベスト20以内にランクインした。
受容
ライブ・パフォーマンス
本作に関するテレビ出演は、1987年6月18日にTBS系 音楽番組『ザ・ベストテン 』(1978年 - 1989年)においてランキング1位での出演、さらに同年12月24日にも出演したが、ライブ・ビデオ『LICENSE』編集中のためVTRのみとなった。
同年12月31日にはTBS系音楽番組『輝く!日本レコード大賞 』(1959年 - )においてアルバム大賞受賞者として出演、本曲と「LICENSE」を歌唱した。
ライブでの演奏は、本曲が収録されたアルバム『LICENSE』を引っ提げてのライブツアー「LIVE'87 LICENSE」、翌1988年のライブツアー「LIVE'88 NEVER CHANGE」、翌々1989年の「LIVE'89 昭和」にてセットリストに組み込まれていたものの、「JEEPTOUR90-91」で演奏されたのを最後に以後のライブではほとんど演奏されなかった[ 4] 。その後、2000年5月に大阪城ホール と日本武道館 にて開催されたライブイベント「LIVE ONLY 2X2 an unplugged」において久しぶりに演奏され、以後2002年のライブイベント「YOKOHAMA Stadium Live 2002.9.7」、2007年のライブツアー「COME ON STAND UP! 2007 ARENA TOUR」、2009年のライブツアー「Tsuyoshi Nagabuchi Acoustic Live 30th Anniversary」、2010年のライブツアー「TSUYOSHI NAGABUCHI ARENA TOUR 2010 - 2011 "TRY AGAIN"」、2015年のライブツアー「HALL TOUR 2015 "ROAD TO FUJI"」、2017年の年越しカウントダウンライブ「TSUYOSHI NAGABUCHI WELCOME TO MY HOMETOWN PREMIUM LIVE AT KAGOSHIMA ARENA」等において演奏された[ 4] 。
メディアでの使用
長渕本人も出演したTBS系テレビドラマ 『親子ジグザグ 』(1987年)の主題歌 として使用された。このドラマは前作『親子ゲーム』をスケールアップさせた内容だが、共演は後に妻となる志穂美悦子 ではなく安田成美 となっている。
カバー
シングル収録曲
全作詞・作曲: 長渕剛。 # タイトル 作詞 作曲・編曲 編曲 時間 1. 「ろくなもんじゃねえ 」 長渕剛 長渕剛 瀬尾一三 、長渕剛4:08 2. 「勇次 (1987 1.12日本武道館 ライヴ・ヴァージョン) 」 長渕剛 長渕剛 5:58 合計時間:
10:06
収録作品
スタジオ音源
ライブ音源
ライブ映像
『LICENSE』(1988年)
『LIVE ONLY 2×2 an unplugged』(2000年)
脚注
外部リンク
シングル
オリジナル
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