西戸崎(さいとざき)は、福岡県福岡市東区に存在する町・大字。住居表示実施済みの西戸崎一丁目〜六丁目と、住居表示未実施の大字西戸崎からなる[1]。郵便番号は811-0321。
地理
博多湾(福岡湾)から北、香椎地区から西進するJR香椎線(海の中道線)の西戸崎駅周辺に、住居表示実施地区の西戸崎が位置する。北側・西側には大字西戸崎が広がり、西には大岳、東には大字奈多がある[2]。8キロに渡る海の中道の一部を成す。
江戸時代初期に砂土に土を入れて松を植林し、長い年月をかけ白砂青松の地になっている[3]。博多湾の中で比較的水深が深いことから、石炭積出港として周辺に博多湾鉄道(現在の香椎線)が敷設され発展した[3]。
西戸崎駅はJR九州・香椎線の始発駅であり、駅の西側(リカーハウスむらせ~堀井酒店)の通りは、「マリリンストリート」の愛称で呼ばれている[4]。
海の中道海浜公園には海岸線が飛び出した部分がある。シオヤ鼻と呼ばれ周辺からは8世紀後半から10世紀代の遺跡が見つかっている[5]。
歴史
- 1875年(明治8年) - 那珂郡志賀村西戸崎地区の戸数は14戸とされ、当時は西堂と呼ばれていた[6]。
- 1904年(明治37年)~ 1937年(昭和12年)- 石炭荷役会社であった博多湾運輸会社、ライジングサン石油株式会社(シェル石油の前身)による製油所の開設、西戸崎炭鉱開坑による産業発展を受け、日本各地より人々が移住し西戸崎という集落が形成された[6]。
- 1945年(昭和20年)10月- 終戦に伴い米軍が海軍航空隊跡地を接収し、「キャンプ・ハカタ」の一部となる[6]。
- 1953年(昭和28年) - 当時の志賀町の大字である志賀島より西戸崎が発足[6]。
- 1971年4月5日 - 志賀町の福岡市編入に伴い福岡市西戸崎となる[6]。
- 1972年(昭和47年)6月 - 米軍「キャンプ・ハカタ」閉鎖[6]。
- 1972年4月1日 - 東区設置に伴い、福岡市東区西戸崎となる[6]。
- 1981年(昭和56年)11月 - 米軍「キャンプ・ハカタ」跡地に「国営海の中道海浜公園」開園[6]。
- 1984年(昭和59年) - 西戸崎一丁目〜六丁目を設置する[6]
- 1987年(昭和62年)4月 - 「ホテル海の中道」(現在のルイガンズホテル)が完成した[6]。
- 2018年(平成30年)-志賀商工会において「キャンプ・ハカタ・プロジェクト」発足。
(福岡市の地名も参照)
人口と世帯
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世帯数
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人口数
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総人口
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男人口
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女人口
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西戸崎一丁目
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408世帯
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730人
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333人
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397人
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西戸崎二丁目
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678世帯
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1,454人
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686人
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768人
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西戸崎三丁目
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249世帯
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536人
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254人
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282人
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西戸崎四丁目
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277世帯
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531人
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259人
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272人
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西戸崎五丁目
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335世帯
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727人
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347人
|
380人
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西戸崎六丁目
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276世帯
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652人
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323人
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329人
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交通
周辺
西戸崎に拠点をおく団体
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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一覧は「福岡市区の設置等に関する条例」(昭和47年条例第1号)に基づく
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