櫛木 理宇(くしき りう、1972年7月29日[1] -)は、日本の小説家。2012年、『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞し、小説家デビュー[2]。
経歴・人物
新潟県生まれ[3]。大学卒業後、アパレルメーカー、建設会社などの勤務を経て、執筆活動を開始する[4]。2012年、『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞[2]。同年、『赤と白』で第25回小説すばる新人賞を受賞する[5][6](投稿時のペンネームは串木里有)[7]。好きな作家として、ジョン・ソール、ルース・レンデルを挙げている[8]。シャーリイ・ジャクスン『山荘綺談』、コリン・ウィルソン『現代殺人百科』などが、ホラー小説に熱中するきっかけとなったという[9]。
2016年7月、『ホーンテッド・キャンパス』が、中山優馬主演で映画化。2022年5月、『死刑にいたる病』が、阿部サダヲ主演で映画化された。2022年8月、『鵜頭川村事件』がWOWOWでドラマ化された。
作品リスト
ホーンテッド・キャンパスシリーズ
夢見屋シリーズ
- ドリームダスト・モンスターズ(2014年5月 幻冬舎文庫)
- ドリームダスト・モンスターズ 白い河、夜の船(2014年12月 幻冬舎文庫)
- ドリームダスト・モンスターズ 眠り月は、ただ骨の冬(2015年5月 幻冬舎文庫)
元家裁調査官・白石洛シリーズ
- 虜囚の犬(2020年7月 KADOKAWA)
- 【改題】虜囚の犬 元家裁調査官・白石洛 (2023年3月 角川ホラー文庫)
- 死蝋の匣(2024年7月 KADOKAWA)
依存症シリーズ
- 殺人依存症(2020年10月 幻冬舎文庫)
- 残酷依存症(2022年4月 幻冬舎文庫)
- 監禁依存症(2023年10月 幻冬舎文庫)
捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎シリーズ
- 灰いろの鴉 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎(2021年8月 ハルキ文庫)
- 業火の地 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎(2023年3月 ハルキ文庫)
- 凶獣の村 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎 (2024年5月 ハルキ文庫 )
その他
- 赤と白(2013年3月 集英社 / 2015年12月 集英社文庫)
- 避雷針の夏(2014年4月 光文社 / 2017年7月 光文社文庫)
- 寄居虫女(ヤドカリオンナ)(2014年8月 KADOKAWA)
- 【改題】侵蝕 壊される家族の記録(2016年6月 角川ホラー文庫)
- お城のもとの七凪町 骨董屋事件帖(2015年2月 朝日エアロ文庫)
- チェインドッグ(2015年7月 ハヤカワ・ミステリワールド)
- 世界が赫に染まる日に(2016年1月 光文社 / 2019年9月 光文社文庫)
- FEED(2016年5月 新潮社)
- 僕とモナミと、春に会う(2016年12月 幻冬舎文庫)
- 209号室には知らない子供がいる(2016年12月 KADOKAWA)
- 【改題】瑕死物件 209号室のアオイ(2018年11月 角川ホラー文庫)
- アンハッピー・ウエディング 結婚の神様(2018年1月 PHP文庫)
- 鵜頭川村事件(2018年6月 文藝春秋 / 2020年11月 文春文庫)
- ぬるくゆるやかに流れる黒い川(2019年6月 双葉社 / 2021年9月 双葉文庫)
- 虎を追う(2019年9月 光文社 / 2022年6月 光文社文庫)
- 死んでもいい(2020年4月 ハヤカワ文庫JA)
- 収録作品:死んでもいい / ママがこわい / からたねおがたま / その一言を / 彼女は死んだ / タイトル未定
- 老い蜂(2021年9月 東京創元社)
- 氷の致死量(2022年5月 早川書房 / 2024年2月 ハヤカワ文庫JA)
- 少年籠城(2023年5月 集英社)
- 骨と肉(2024年7月 双葉社)
- 逃亡犯とゆびきり(2024年12月 小学館)
単行本未収録作品
短編
- クライベイビー、シスター(集英社『小説すばる』2013年4月号)
- SWEET DAYS(集英社『小説すばる』2013年12月号)
- 女菩薩像(集英社『小説すばる』2014年12月号)
- 住めば都(集英社『小説すばる』2015年12月号)
- やどりこ(集英社『小説すばる』2016年9月号)
- 夜に落ちる(集英社『小説すばる』2019年10月号)
- 夕鶴の郷(光文社『ダーク・ロマンス 異形コレクション XLIX』収録)
- 蜜のあわれ(光文社『秘密 異形コレクション LI』収録)
- 天窓のある家(光文社『小説宝石』2021年8・9合併号)
- 庵主の耳石(集英社『web集英社文庫』2022年4月)
- となりの借家(光文社『小説宝石』2023年5・6合併号)
- パンと蜜月(河出文庫『百合小説コレクション wiz』収録)
- みんなのいえ(講談社『嘘をついたのは、初めてだった』収録)
長編
- 七月の鋭利な破片(『小説宝石』2042年1月号 - )
インタビュー
- ファンタジーへの誘い-ストーリーテラーのことのは-(2016年6月 徳間書店)
メディア・ミックス
映画
テレビドラマ
脚注
関連項目
外部リンク
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- 第31回 増島拓哉 「闇夜の底で踊れ」
- 第32回 上畠菜緒 「しゃもぬまの島」、佐藤雫 「言の葉は、残りて」
- 第33回 鈴村ふみ 「櫓太鼓がきこえる」
- 第34回 永原皓 「コーリング・ユー」
- 第35回 青波杏 「楊花の歌」
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