『楽園のカンヴァス』(らくえんのカンヴァス、仏: La toile du paradis)は、日本の小説家原田マハによる小説である。
概要
『小説新潮』2010年9月号から2011年6月号までに「夢をみた J'ai rêvé」というタイトルで連載された。単行本は、2012年1月20日に新潮社より刊行された[2]。
単行本の装画には、アンリ・ルソーの『夢』(1910年)が採用されている。2012年、第25回山本周五郎賞を受賞する[3]。文庫版は、2015年5月1日に新潮文庫より刊行された[4]。2018年、フランス語版 « La toile du paradis » がフィリップ・ピキエより刊行された[5]。
あらすじ
ソルボンヌ大学院で博士号を26歳で取得している早川織絵は、国際美術史学会で注目を浴びている、アンリ・ルソー研究者である。ティム・W・ブラウンは、ニューヨーク近代美術館 (MoMA) のアシスタント・キュレーターである。コレクターのコンラート・バイラ―は、スイスのバーゼルにある、自らが住む大邸宅に織絵とティムを招き、彼が所蔵する、ルソーが最晩年に描いた作品『夢』に酷似した作品『夢をみた』について、1週間以内に真作か贋作かを正しく判断した者に、その作品の取り扱い権利を譲ると宣言する。
主な登場人物
- 早川織絵
- 大原美術館の監視員。日本人女性。
- ティム・W・ブラウン
- ニューヨーク近代美術館 (MoMA) のチーフキュレーター。
書評
小説家の逢坂剛は、「著者は、本来ミステリー作家ではないはずだが、本作品の構成はまさに手だれのそれであり、終始飽きさせることがない」[6]と評価している。書評家の大森望は、「ゲラで読んで仰天した。原田マハがこんな堂々たるエンターテインメントを書こうとは……」「本書の趣向は前代未聞。いやはや、こんな絵画ミステリーは初めてだ」[4]と評価している。KADOKAWAによるウェブサイト「ダ・ヴィンチニュース」には、「ミステリーとしての謎の設定や構成のすばらしさもさることながら、キャラクターの絵画に対する情熱の深さに圧倒された」[7]との書評が掲載されている。
脚注
参考文献
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