忠北清州FC(チュンブクチョンジュFC、朝鮮語: 충북 청주 FC、英語: Chungbuk Cheongju Football Club)は、大韓民国の忠清北道清州市をホームとするサッカークラブである。
概要
2002年、前身となる清州ソルヴェイグサッカー会が創立。清州放送がスポンサーとなり2009年に清州興徳FCに改名し旧K3リーグに参加した[1]。
2014年に清州放送がスポンサーから撤退し市民クラブとして運営することになり忠北清州FCに改名。しかし、翌2015年には清州FCへと再度改名する。
一方、2016年には同じ清州市に清州シティFC(朝鮮語版)が設立された。以前は忠清南道天安市を本拠とする天安FC(朝鮮語版)というクラブであったが経営破たんし、清州市を本拠とするSMCエンジニアリングの創業者社長のキム・ヒョンジュによって買収され、本拠地を移転して成立したクラブである。SMCエンジニアリングも実業団である清州SMCエンジニアリングFC(朝鮮語版)を擁してK5リーグ忠北(朝鮮語版)に参戦しているが、LG半導体や現代電子での勤務を経て1992年にSMCエンジニアリングを創業したキム・ヒョンジュはサッカー愛の強い人物として知られており[2][3][4]、これ以降彼は清州市にプロサッカークラブを作る構想を推進していくこととなる。
2016年9月27日、清州FCと清州シティFCは統合協約書を交わした。清州FC社会的共同組合という統合法人を設立して、清州シティFCを母体とするプロチームおよび清州FCを母体とするアマチュアチームの運営にあたるという計画であった[5]。しかし、この年には統合は実現しなかった。
2017年には清州市がプロサッカークラブ創設運営支援同意案とプロサッカークラブ支援条例案を相次いで市議会に提出したが、いずれも市議会の行政文化委員会で否決された[6]。
2018年、清州FCと清州シティFCの統合が正式に決定し、公募を経て12月5日に統合クラブの名称が清州FCに決定した[7]。
2019年9月30日、清州はSMCエンジニアリングと中堅建設会社の新東亜総合建設からなるコンソーシアムが後援する企業クラブとして韓国プロサッカー連盟にプロサッカー団創団意向書を提出した[1]。ところが、12月2日に行われた韓国プロサッカー連盟理事会で、企業クラブとして加盟申請した清州については持続的な運営が難しいと判断されて却下され、Kリーグ参入はまたしても果たせなかった。他方で、牙山ムグンファFCの純粋な市民クラブへの転換およびKリーグ2参加については理事会で承認された[8]。
2022年4月25日、清州市が提出した株式会社忠北清州FC創立運営支援協約締結同意案が清州市議会行政文化委員会を通過。この同意案には忠清北道と清州市がそれぞれ年20億ウォンの補助金を株式会社忠北清州FCに対して創立後5年間交付することが盛り込まれている[9]。議会の決定を受けて、株式会社忠北清州FCは4月末に韓国プロサッカー連盟にプロサッカークラブ創立申請を行なった[4]。
2022年6月23日、韓国プロサッカー連盟の理事会において株式会社忠北清州FCの入会が承認された。これにより2016年シーズンを最後に解散した忠州ヒュンメルFC以来7シーズンぶりに忠清北道のプロサッカークラブが誕生することになり、また、韓国の第一級行政区画では世宗特別自治市を除き全てKリーグクラブを有することになる[10][11]。
理事会での承認を受けて6月27日、初代監督にSHINeeのミンホの父親としても知られる崔允謙(朝鮮語版)を選任。7月から統括ディレクターを務めて、チーム編成やアカデミーの構築に着手することになった[12]。
なお、清州FCとしての最後のシーズンをK3リーグ16チーム中14位で終えているが、Kリーグ入会要件にK3リーグの成績は含まれていないためKリーグ2参入に支障はない。
過去の成績
シーズン
|
ディビジョン
|
韓国FAカップ
|
リーグ |
試 |
勝 |
分 |
敗 |
得 |
失 |
点 |
順位
|
2009
|
K3リーグ(旧) |
32 |
15 |
6 |
11 |
61 |
47 |
51 |
8位 |
2回戦敗退
|
2010
|
K3リーグ(旧) |
25 |
13 |
7 |
5 |
47 |
24 |
46 |
6位 |
1回戦敗退
|
2011
|
チャレンジャースリーグ |
22 |
11 |
7 |
4 |
43 |
25 |
40 |
6位 |
1回戦敗退
|
2012
|
チャレンジャースリーグ |
25 |
14 |
7 |
4 |
72 |
30 |
49 |
4位 |
ベスト32
|
2013
|
チャレンジャースリーグ |
25 |
13 |
7 |
5 |
52 |
31 |
46 |
4位 |
2回戦敗退
|
2014
|
K3チャレンジャースリーグ |
25 |
12 |
6 |
7 |
60 |
38 |
42 |
6位 |
1回戦敗退
|
2015
|
K3リーグ(旧) |
25 |
10 |
4 |
11 |
52 |
51 |
34 |
10位 |
3回戦敗退
|
2016
|
K3リーグ(旧) |
19 |
5 |
2 |
12 |
20 |
33 |
17 |
15位 |
2回戦敗退
|
2017
|
K3リーグアドバンス |
22 |
7 |
9 |
6 |
18 |
19 |
30 |
7位 |
3回戦敗退
|
2018
|
K3リーグアドバンス |
22 |
6 |
2 |
14 |
19 |
37 |
20 |
10位 |
2回戦敗退
|
2019
|
K3リーグアドバンス |
22 |
8 |
4 |
10 |
29 |
32 |
28 |
8位 |
ベスト16
|
2020
|
K3リーグ |
22 |
9 |
7 |
6 |
25 |
25 |
34 |
10位 |
2回戦敗退
|
2021
|
K3リーグ |
28 |
9 |
7 |
12 |
37 |
39 |
34 |
11位 |
3回戦敗退
|
2022
|
K3リーグ |
30 |
7 |
9 |
14 |
21 |
41 |
30 |
14位 |
2回戦敗退
|
2023
|
Kリーグ2 |
36 |
13 |
13 |
10 |
37 |
42 |
52 |
8位 |
3回戦敗退
|
歴代監督
歴代所属選手
脚注
外部リンク