島根県道・広島県道5号浜田八重可部線(しまねけんどう・ひろしまけんどう5ごうはまだやえかべせん)は、島根県浜田市から広島県広島市安佐北区に至る主要地方道(島根県道・広島県道)である。総延長距離が約100kmと中国地方の県道では一番距離が長い。
概要
島根県西部の石見地方の中心都市である浜田市と広島県都の広島市を結び、現行の道路法に基づく主要地方道として全国で初めて指定された路線のうちの1つである。国道への昇格はされていないものの、浜田自動車道が開通するまでは陰陽連絡道路としての役割を果たしていた。
第二次世界大戦前から1991年まで省営バス(国鉄バス、JRバス)広浜線が両県を直通するバスを運行していたが、道路環境はさほど良くない状況であった。特に県境の三坂峠は狭隘で約100箇所のカーブがあり[1]、全長を11 m車に抑えたバスがやっと通過できる程度の道を、あまり速度を落とさずに走り抜けていく[2] 国鉄バスに対して、車体の色から「青い暴走族」という異名がついた[1] ほどである。
路線データ
- 起点:島根県浜田市朝日町
- 終点:広島県広島市安佐北区191号分れ交差点
- 路線延長:100.3 km(総延長)[要出典]
- 路線延長:77.474 km(実延長)
- 島根県管理延長:48.001 km[3]
- 広島県管理延長:27.695 km[4]
- 広島市管理延長:1.778 km[4]
歴史
本路線は、旧道路法(大正8年法律第58号)によって県道浜田広島線の一部、県道広島浜田線の一部、県道吉田八重線の一部、県道壬生井原停車場線の一部を継承したものである。道路法(昭和27年法律第180号)第56条の規定に基づき、主要な都道府県道として1954年に指定された[5]。
年表
- 1954年(昭和29年)1月20日 - 建設省(当時)が主要地方道浜田八重可部線として指定。
- 1954年(昭和29年)9月17日 - 広島県が主要地方道浜田八重可部線として認定[4]。
- 1993年(平成5年)5月11日 - 建設省から、県道浜田八重可部線が浜田八重可部線として主要地方道に再指定される[6]。
- 2008年(平成20年)6月1日 - 山県郡北広島町大塚・島根県境 - 山県郡北広島町新庄・大朝インター前交差点の区間における県道の管理権限が広島県から北広島町へ移譲される。
- 2024年(令和6年)4月1日 - 安芸高田市の区間(国道54号・国道183号重用区間を除く)における県道の管理権限が広島県西部建設事務所から広島県北部建設事務所へ変更される。
路線状況
重複区間
道路施設
地理
通過する自治体
交差する道路
主な峠
脚注
関連項目
外部リンク