小西川(こにしがわ)は、京都府北部の京丹後市(旧峰山町域)を流れる竹野川水系の二級河川。全長5.0キロメートル、流域面積10.5平方キロメートル[1]。
地理
小西川は奥吉原、小西にある切畑権現山から流れ出ている川で、西山、稲代、細谷、善明(現峰山町西山、安など)の支流を集め、峰山市街を東西に横断する。峰山町杉谷を東に流れ、同町丹波に入り、竹野川と合流する[2]。京都丹後鉄道宮豊線峰山駅北側を、同線路と京都府道663号掛津峰山線を横切り東に流れる。
橋梁
1927年(昭和2年)に起きた北丹後地震の影響により、小西川には鉄筋コンクリート造の橋がいくつか架けられた。破損等により完全な形で残るものは少ないが、建築年代が不明のものを含め、太平洋戦争前の小西川に建造された橋は7か所ある。同地震後、城崎温泉の復興に際して大硲川に架けられた橋に比べると、小西川の橋は建築年代が様々で、デザインの統一が見られないなどの特徴がある[3]。
建築年 |
橋名
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1928年(昭和3年)3月 |
大橋
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1929年(昭和4年)3月 |
樋田橋
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1929年(昭和4年)4月 |
田町口橋
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1929年(月日不明) |
御旅橋
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1935年(昭和10年)9月 |
朝日橋
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1935年(昭和10年)10月 |
千歳橋
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年代不明 |
早苗橋
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歴史
災害史
2008年(平成20年)7月28日近畿一円の大雨で、京丹後市峰山町浪花で、小西川の水があふれた。京都地方気象台によると、京丹後市峰山町で午後1時30分までの1時間で81.0ミリの雨量を記録している。[4]
改修
文化
2016年(平成28年)3月に閉校した京丹後市立吉原小学校の校歌の1番の中で「小西川」の名が歌われている。[7]
2012年度(平成24年度)には市民と行政が協働で活動するための組織「みんなで小西川に人集う小径(こみち)をつくろう協議会」が結成された。府民が遊歩道の活用を提案し、行政は空間整備を受け持つという事業において、小西川堤防を歩く企画、世界一長い丹後ばらずし作りを行うなど様々な活用方法が提案、採択された。2014年(平成26年)3月23日に河川の遊歩道「ゆめサンサンロード」が完成した。[8]
ギャラリー
脚注
参考文献
- 京丹後市史編さん委員会『京丹後市史本文編 図説京丹後市の自然環境』京丹後市、2015年。
- 峰山町『峰山郷土史 上・下』峰山町、1963年。
- 峰山町教育委員会『峰山年表』峰山町教育委員会、1966年。
外部リンク