安芸山本駅(あきやまもとえき)は、かつて広島県安佐郡長束村(現・広島市安佐南区長束)にあった、鉄道省可部線の駅。1943年(昭和18年)10月1日に営業休止となった。
概要
現在の可部線の原点となる大日本軌道広島支社線の開業とともに設置された。当初は長束停留場を名乗っていたが、後に開業した隣の大師停留場(現在の安芸長束駅)が新たに長束停留場を名乗ることになり、また当駅が山本村(現在の安佐南区山本)の入り口に位置していたことから山本停留場に改称、後に国有化により安芸山本駅となった。
1943年(昭和18年)、可部線内の他のいくつかの駅とともに休止された。
小説「黒い雨」においては「山本駅」として当駅が登場するが、広島市への原子爆弾投下時(1945年(昭和20年)8月6日)には既に営業を休止(実質廃止)しており、事実と異なっている。
可部線と並行する旧国道(県道277号)に、広島交通の「安芸山本」バス停が存在している。
歴史
脚注
- ^ 『広島県統計書. 昭和3年 第1編(其ノ2)』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ^ 「鉄道省告示第271号」『官報』1943年9月15日(国立国会図書館デジタル化資料)