『南海奇皇』(ネオランガ)は、スタジオぴえろ制作の日本のテレビアニメ、および作品の中に登場するロボットとも生物とも判らない身長18メートルの巨人のこと。
WOWOWノンスクランブル(無料放送)枠で、ファーストシーズンはアニメコンプレックスで1998年4月6日から9月28日まで、セカンドシーズンはアニメコンプレックス2で1999年4月6日から9月27日まで放送された。ファーストシーズンが1話から24話、セカンドシーズンが25話から48話で一話15分弱の全48話。
DVD-BOXの発売に合わせ、2007年10月12日から11月2日までTOKYO MXにてセレクション放送された。30分番組とするため、2話ずつの放送となり、1話から8話まで放送され、エンディングは省略されている。
当初は30分物として企画された。奇数話の予告はナレーターである上田が淡々と心理描写などを交えながら語る通常のもの、偶数話はメインの声優たちが順番にネタバレとギャグを交えながら軽快に語る簡単な(「ねおらー30」と呼ぶ)ものとがある。戦うヒロインをパロディしてシリアスな描写は表層的なもので実はやっているのはギャグという作品である[1][2]。
セカンドシーズンからは「ねおらー30」の代わりに声優のゆーりが嘘八百で語る、「虚神ずかん」が偶数話の予告に入る。
ポスターやソフトの表紙で散見される島原三姉妹の露出度の高い衣装・ボディペイント姿は、オープニング、エンディング映像に登場するのみで、本編では登場していない[2]。
ファーストシーズンの後すぐにセカンドシーズンが放送されず、間にファーストシーズンの再放送を「大南海奇皇大会」として放送した。その12回目に三姉妹役の声優が出演する「止まらない時間」が放送された。これはプレゼント用のDVDにしか収められていない。
舞台となるのは現代の東京武蔵野。貧しくもたくましく生きる島原三姉妹の元に10年以上行方不明だった兄、勝流からの手紙が届いた。手紙を持ってきた来た少年に導かれ、三姉妹は南の島バロウ王国へと旅立つ。そこで兄は島の姫と結婚したが2か月前に死に、姫も後を追うように死んだため、彼女らが新しい国王なのだと伝えられる。同時に島の人々が崇める神、ネオランガを託される。
ナレーションは、上田祐司が担当。
ちゆは前述の通り実はギャグ作品であるとされることについて、物語の前半では交通違反をした車に怪獣で襲いかかるも警察官に怒られて公権力の手に負えない悪をいっぱい捕まえていくと言ったらそのようなことはないと一蹴されるなど敵のない正義の味方が社会から疎んじられたり利用される展開で、海潮の友達が反社会的組織の構成員と一緒にいなくなって帰ってこなかったり、不正を告発しようとした銀行員が三姉妹の目の前で殺されてネオランガがしたのは殺害した犯人の下っ端を殺すだけだったり、コメディとしては無理のある重さで、魅波が勝流を想う関係や血の繋がりという関係は変わらないとするよくある話を夕姫が勝流と決別して妹視点から破壊する展開は、もう数年後なら『シスター・プリンセス』による妹ブームで一般作品でその傾向が広まっていたため受けたであろうネタをして注目されなかったのが本作だとした[2]。
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