南山城村(みなみやましろむら)は、京都府の南部に位置し、相楽郡に属する村。
概要
京都府唯一の村となっており、京都府では最東端、且つ、最南端の自治体である。「自然が薫り 絆が生きる 自立するむら!みなみやましろ」を村の標語に掲げている。
地理
地形
河川
- 主な川
湖沼
- 主な湖
- 主なダム
人口
2010年(平成22年)国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、11.19%減の3,078人であり、増減率は府下26市町村中24位、36行政区域中34位。
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南山城村と全国の年齢別人口分布(2005年)
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南山城村の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 南山城村 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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南山城村(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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3,570人
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1975年(昭和50年)
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3,388人
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1980年(昭和55年)
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3,396人
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1985年(昭和60年)
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3,701人
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1990年(平成2年)
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3,890人
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1995年(平成7年)
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4,024人
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2000年(平成12年)
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3,784人
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2005年(平成17年)
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3,466人
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2010年(平成22年)
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3,078人
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2015年(平成27年)
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2,652人
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2020年(令和2年)
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2,391人
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総務省統計局 国勢調査より
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2017年(平成29年)には過疎地域に指定された[1]。京都府南部では隣接する笠置町、和束町が以前から指定されていたが、南山城村は長らく指定を受けていなかった。
隣接自治体
- 京都府
- 三重県
- 滋賀県
- 奈良県
歴史
古代
- 平安時代
- 896年(寛平8年)完成の『類聚三代格』に南山城村の「大河原」の名が見られる[2]が、『和名抄』には当村の領域と推定される地名は認められず、当時はこの地域の開発が進んでいなかった事がうかがえる[3]。
中世
- 南北朝時代
近世
- 江戸時代
- 高尾村、法ヶ平尾村、田山村、北大河原村、南大河原村、野殿村があった(いずれも柳生藩に所属)。
- 木津川の水運の起点で、信楽焼の出荷や木材の積み出し場であったが、1897年(明治30年)に加茂・伊賀上野間に鉄道が開通して以後水運は衰退した[2]。
近現代
- 明治
- 明治維新後、開拓により童仙房村ができ、高尾村と法ヶ平尾村が合併して高尾村となる[4]。
- 昭和
現代
- 平成
- 2015年(平成27年)-「日本茶800年の歴史散歩」が日本遺産に認定されたとき、南山城村の「童仙房・高尾・田山・今山の茶畑(高尾)」もその一部として認定された[5][6]。
行政
村長
- 村長 – 平沼 和彦(ひらぬま かずひこ)(2019年 – 1期目)
政治
村議会
衆議院
施設
警察
- 本部
- 駐在所
消防
- 本部
郵便局
- 主な郵便局
集会施設
- 公民館
- 高尾公民館
- 月ヶ瀬ニュータウン集会所
- 南大河原会館
- 南山城村文化会館(やまなみホール)
文化施設
- 教育施設
- 童仙房生涯学習センター
- 南山城村自然の家
- 南山城村農業者トレーニングセンター
- 多目的交流施設
経済
第一次産業
農業
- 宇治茶 - 静岡茶、狭山茶と並んで『日本三大茶』といわれ、生産量の少ない狭山茶を省いて静岡茶とともに『日本二大茶』ともいわれている。
南山城村の茶畑の面積は昭和中期以降大幅に拡大しており、1960年(昭和35年)には73.8ヘクタールであった作付面積は1982年(昭和57年)には263.9ヘクタールに拡大した。
なお同時期の宇治市の茶の作付面積は159.7ヘクタールから94.5ヘクタールに減少している[8]
第二次産業
工業
生活基盤
ライフライン
電力
- 発電所
電信
- 市外局番
市外局番は、0743(市内局番は20~99、このうちNTT西日本は主に93、94を割り当て)となっている。
当村は京都府内にありながらNTTの区域としては奈良県扱いのため、同じ市外局番の笠置町以外の京都府内への通話は県外通話となる。
また、市外局番0742の地域(奈良市の大部分)へは市内料金で通話できる。
なお、生駒市、天理市、大和郡山市などは隣接していないが、市外局番が同じ0743のため、市外局番を省略して通話可能である。
教育
高等学校
- 廃校
- 京都府立木津高等学校大河原分校(昼間定時制、1960年3月31日廃止)
中学校
- 公立
- 廃校
- 笠置町南山城村中学校組合立笠置中学校高山分校(1976年2月15日廃止、笠置中学校へ統合)
- 笠置町南山城村中学校組合立笠置中学校野殿童仙房分教場(1976年2月15日廃止、笠置中学校へ統合)
小学校
- 公立
- 廃校
- 南山城村立大河原小学校(2003年3月31日廃止、南山城小学校へ統合)
- 南山城村立高尾小学校(2003年3月31日廃止、南山城小学校へ統合)
- 南山城村立田山小学校(2003年3月31日廃止、南山城小学校へ統合、現・田山生涯学習センター[9])
- 南山城村立野殿童仙房小学校(2006年3月31日廃止、南山城小学校へ統合)
保育園
- 公立
交通
鉄道
村の代表となる駅:大河原駅
鉄道路線
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
バス
路線バス
- 南山城村村営バス(月曜 – 金曜運行・祝祭運休・無料)
- 南山城村コミュニティバス(毎週水曜日運行・無料)
- 相楽東部広域バス(月・水・金・土の運行)
- 三重交通
道路
国道
府県道
- 主要地方道
- 一般府道
道の駅
観光
名所・旧跡
- 日本遺産
- 日本遺産第1号『日本茶800年の歴史散歩』京都・山城
- 童仙房・高尾・田山・今山の茶畑が、2015年(平成27年)4月24日に日本遺産第1号『日本茶800年の歴史散歩』京都・山城を構成する文化財要素として、大規模な山なり茶園と茶園に囲まれ点在する茶農家群が指定。
- 童仙房地区は、明治初期に京都府主導により士族を転住させ開拓、府の支庁を設け、輸出増に対応すべく茶業振興に努めた地をストーリーの構成要素の1つとして、日本遺産認定[10]。
- 今山七尾鳥地区は、1969年(昭和44年)の高山ダムの建設に伴い、高尾や田山から移転してきた農家によって開墾され、茶畑が造成された[11]。
- 寺院
- 神社
- 田山地区の宗教施設
- 華将寺跡・磨崖仏
- 薬師神社(かさがみさん)
- はうずきさん(はがみさん)
観光スポット
- 大河原橋 別名:恋路橋
- 高山ダム湖公園
- 月ヶ瀬カントリークラブ
- 月ヶ瀬湖
- 名張川
- レイクフォレストリゾート
- 山のテーブル 童仙房地区の旧野殿童仙房保育園舎を利用したコミュニティスペース&カフェスペース[12]
- 夢絃峡温泉
文化・名物
祭事・催事
- 主な催事
関連著名人
脚注
外部リンク
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南山城村に関連するカテゴリがあります。