『ロミオとジュリエット』(原題:Romeo and Juliet)は、1968年に製作・公開されたイギリス・イタリアの合作映画である。
概要
ウィリアム・シェイクスピアの著名な戯曲を映画化したもので、フランコ・ゼフィレッリが脚色・監督、イギリス出身のレナード・ホワイティングとオリヴィア・ハッセーが主演した。従来の映画化(1936年版など)と比較して、より登場人物の実年齢に近づけたキャスティングが行われ、イタリアでロケーションが行われている。
ロータが担当した音楽も評判となり、テーマ曲は古今東西の映画音楽の代表的な名作として、現在に至るまで親しまれている。当時16歳のハッセーがヌードシーンを演じていることも大いに話題となった。
ストーリー
キャスト
スタッフ
- 監督:フランコ・ゼフィレッリ
- 製作:ジョン・ブレイボーン、アンソニー・ヘイヴロック=アラン
- 脚色:フランコ・ゼフィレッリ、フランコ・ブルサーティ、マソリーノ・ダミコ
- 音楽:ニーノ・ロータ
- 撮影:パスクァリーノ・デ・サンティス
- 編集:レジナルド・ミルズ
- プロダクションデザイン:ロレンツォ・モンジャルディーノ
- 美術:エミリオ・カルカーノ、ルチアーノ・プッチーニ
- 衣裳:ダニロ・ドナティ
映画賞受賞・ノミネーション
エピソード
訴訟
- 児童虐待・児童ポルノ画像配布
- 2022年12月、50年以上前に制作されたこの作品でのヌードシーンが児童虐待に当たるとして、俳優のオリビア・ハッセーとレナード・ホワイティングが、米製作会社パラマウント・ピクチャーズを提訴した。当時、ジュリエット役のハッセーは15歳、ロミオ役のホワイティングは16歳だった。
- 訴訟時点で70代の2人は、裸の臀部や胸の一部が見える寝室でのシーンは性的搾取であり、児童ポルノ画像配布に当たると主張している。ゼフィレッリ監督からは当初、「実際に裸になることはなく、肌色の下着を着用してもらう」と説明を受けていたが、後に「ヌードなしでは映画が失敗する」と言って説得されたという。
- 2人は映画公開から50年以上にわたって精神的苦痛を受け、その結果として俳優としての仕事が限定されたとして、数億ドルの損害賠償を請求している。一方で、2018年にハッセーは、米娯楽誌『バラエティ』のインタビューにおいて、このヌードシーンについて「映画にとって必要だった」と述べており、ゼフィレッリ監督を擁護していたことが判明している[3]。
脚注
外部リンク
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