『マイネーム・イズ・ハーン』(英語:My Name Is Khan、ヒンディー語:माइ नेम इज़ ख़ान)は、2010年のインドのドラマ映画。アスペルガー症候群を患う主人公リズワン・ハーンが、さまざまな差別や偏見、対立を受け、「ある決意」を胸にアメリカ大陸を横断する姿を追う人間ドラマ。日本劇場未公開でDVDスルーされた。
ストーリー
主人公のリズワン・ハーンはアスペルガー症候群を患うインド人でイスラム教徒である。母の死後、アメリカにいる弟を頼り渡米し、サンフランシスコでの生活を始める。仕事先の美容室で、同じインド人でヒンドゥー教を信仰するシングルマザーのマンディラに出会い、やがて二人は宗教の違いを乗り越えて結婚する。
しかし、アメリカ同時多発テロ事件以降、イスラム教徒に対する強烈な差別や偏見が始まり、全てが変わってしまった。マンディラの連れ子サミールは、マンディラが再婚したことにより、イスラム教徒の姓に変わってしまい、それを理由に激しい差別やイジメを受け、ついには命を落としてしまう。子供を失い絶望したマンディラはハーンと結婚したことを強く後悔し、激しくハーンを責めたてた。子供を失い、妻から激しく罵倒され追い出されたハーンは、妻の言った一言による「ある決意」を胸にアメリカ横断の旅に出る。
キャスト
スタッフ
- 監督:カラン・ジョーハル
- 脚本:シバニ・バティージャ
- 音楽:シャンカル・イフサーン・ローイ
- 撮影:ラヴィ・K・チャンドラン(ISC)
- 編集:ディーパー・バーティア
日本語版スタッフ
受賞
- 第56回フィルムフェア賞(2011年)[1]
- 最優秀監督賞 - カラン・ジョーハル
- 最優秀男優賞 - シャー・ルク・カーン
- 最優秀女優賞 - カージョル
作品に関する逸話
- 主演のシャー・ルク・カーンの発言をきっかけにヒンズー過激派が反発を起こし上映を妨害すると表明し、公開初日(2010年2月12日)のムンバイ市内は厳戒態勢が敷かれる事態となった[2]。
参考文献
- DVD 「マイネーム・イズ・ハーン日本語版」(2010年12月23日) ASIN: B0047CPJLW
脚注
関連項目
外部リンク