- フティオティダ県
- Περιφερειακή ενότητα Φθιώτιδας
- 測地系: 北緯38度54分 東経22度32分 / 北緯38.900度 東経22.533度 / 38.900; 22.533座標: 北緯38度54分 東経22度32分 / 北緯38.900度 東経22.533度 / 38.900; 22.533
![中央ギリシャ地方におけるフティオティダ県の位置](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4e/Nomos_Fthiotidas.png/250px-Nomos_Fthiotidas.png)
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フティオティダ県(フティオティダけん、Φθιώτιδα / Fthiótida)は、ギリシャ共和国の中央ギリシャ地方を構成する行政区(ペリフェリアキ・エノティタ)のひとつ。県都はラミア。
名称
古代ギリシャにおいて、プティーア(古代ギリシア語: Φθία / Phthίa) あるいは プティオーティス(Φθιῶτις / Phthiôtis)と呼ばれた地域を含む。
現代の県名フティオティダ(ギリシア語: Φθιώτιδα / Fthiótida)は、その現代ギリシャ語形に由来する。カサレヴサではフティオティス(Φθιώτις / Fthiótis)と表記されるため、「フティオティス県」とも記される。
このほか、Φθιώτιδα のカナ転記には「フシオティダ」「フシオティザ」も用いられる。
地理
イパティの集落
県の東にはマリアク湾があり、県の南はヴィオティア県およびフォキダ県、南西はエトリア=アカルナニア県、西はエヴリタニア県、北はカルディツァ県およびラリサ県、北東はマグニシア県にそれぞれ接している。
フティオティダ県の北部と南部、および西部は山がちの地形であり、中部は低地が多い。国道1号線は、トンネルが開通するまでは、県西部の地域を囲い込むように通っていた。
主要な都市
人口3,000人以上の都市には以下がある(人口はいずれも2001年国勢調査)。
歴史
フティオティダの名称は古代から存在する。現在のフティオティダ県は、ギリシャ独立戦争中の1821年に、それまでフティオティダ・フォキスとして知られていた地域が分割され、北部がフティオティダ県となった。(南部は現在のフォキス県。)
1950年代には、フティオティス県で国道1号線(アテネ - ラミア - テッサロニキ 間)の建設が開始された。また、1950年代から1960年代にかけて、電線の敷設、および道路の舗装が行われた。1990年代末には、県東部のスティリダ近郊においてマリャコス・トンネルの建設が始められ、2000年代中頃に開通した。
また、2005年5月6日には県内のスペルヒャダで洪水が起こったために、土石流などの影響で大きな被害を受けた。
行政区画
フティオティダ県
市(ディモス)
フティオティダ県は、以下の自治体(ディモス、市)から構成される。人口は2001年国勢調査時点。
旧自治体(ディモティキ・エノティタ)
フティオティダ県の旧自治体(2010年まで)
カリクラティス改革(2010年)以前の広域自治体(ノモス)としてのフティオティダ県は、以下の25の基礎自治体(23のディモス、2つのキノティタ)から構成されていた。改革後、旧自治体は新自治体(ディモス)を構成する行政区(ディモティキ・エノティタ)となっている。
下表の番号は右図と対応している。「自治体名」欄で※印を付したものはキノティタ、それ以外はディモス。「政庁所在地」欄で太字になっているものは、新自治体の政庁所在地となったものを示す。
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旧自治体
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綴り
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政庁所在地
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新自治体
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1 |
ラミア |
Λαμία |
ラミア |
ラミア
|
2 |
アイオス・ゲオルギオス・ティンフリストゥ |
Άγιος Γεώργιος Τυμφρηστού |
アイオス・ゲオルギオス・ティンフリストゥ |
マクラコミ
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3 |
アイオス・コンスタンティノス |
Άγιος Κωνσταντίνος |
アイオス・コンスタンティノス |
モロス=アギオス・コンスタンディノス
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4 |
アンフィクリア |
Αμφίκλεια |
アンフィクリア |
アンフィクリア=エラティア
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5 |
アタランティ |
Αταλάντη |
アタランティ |
ロクロイ
|
6 |
ゴルゴポタモス |
Γοργοπόταμος |
モスホホリ |
ラミア
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7 |
ダフヌーシア |
Δαφνούσια |
リヴァナテス |
ロクロイ
|
8 |
ドモコス |
Δομοκός |
ドモコス |
ドモコス
|
9 |
エラティア |
Ελάτεια |
エラティア |
アンフィクリア=エラティア
|
10 |
エヒネイ |
Εχιναίοι |
ラヘス |
スティリダ
|
11 |
テサリオティダ |
Θεσσαλιώτιδα |
ネオ・モナスティリオ |
ドモコス
|
12 |
カメナ・ヴルラ |
Καμένα Βούρλα |
カメナ・ヴルラ |
モロス=アギオス・コンスタンディノス
|
13 |
リャノクラディ |
Λειανοκλάδι |
リャノクラディ |
ラミア
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14 |
マクラコミ |
Μακρακώμη |
マクラコミ |
マクラコミ
|
15 |
マレシナ |
Μαλεσίνα |
マレシナ |
ロクロイ
|
16 |
モロス |
Μώλος |
モロス |
モロス=アギオス・コンスタンディノス
|
17 |
クシニャダ |
Ξυνιάδα |
オンヴリャキ |
ドモコス
|
18 |
オプンディア |
Οπουντία |
マルティノ |
ロクロイ
|
19 |
ペラスギア |
Πελασγία |
ペラスギア |
スティリダ
|
20 |
スペルヒャダ |
Σπερχειάδα |
スペルヒャダ |
マクラコミ
|
21 |
スティリダ |
Στυλίδα |
スティリダ |
スティリダ
|
22 |
ティトレア |
Τιθορέα |
カト・ティトレア |
アンフィクリア=エラティア
|
23 |
イパティ |
Υπάτη |
イパティ |
ラミア
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24 |
パヴリャニ ※ |
Παύλιανη |
パヴリャニ |
ラミア
|
25 |
ティンフリストス ※ |
Τυμφρηστός |
ティンフリストス |
マクラコミ
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郡(エパルヒア)
県には以下の郡(エパルヒア)があったが、2006年以降法的な位置づけは行われていない。
交通
ティトレア駅
アガトノス修道院
著名な出身者
スポーツ