『ピーター・ガブリエル』[注釈 1](原題:Peter Gabriel)は、イングランドのプログレッシブ・ロック・バンドであるジェネシスを1975年に脱退したボーカリストのピーター・ガブリエルのソロ第1作である。アリス・クーパーの一連のアルバムやルー・リードの『ベルリン』(1973年)をプロデュースしたカナダ人のボブ・エズリンを迎えて1976年7月に制作が開始され、1977年に発表された。ジャケットはイギリスのデザイナー集団であるヒプノシスによる。
彼は本作に続けて同じ『Peter Gabriel』という題で、内容が異なるアルバムをさらに3作発表した。それらのアルバムと区別する為に、本作は『Peter Gabriel 1』、ジャケットにちなんで『Car』とも呼ばれる。
1974年に解散したキング・クリムゾンのロバート・フリップ(ギター)が参加している。彼はキング・クリムゾンを解散させてから半ば引退していたが、本作への参加をもって音楽活動を再開し[1][注釈 2]、次作『ピーター・ガブリエル II』ではプロデューサーを務めた。
収録曲
特記なき楽曲の作詞・作曲はピーター・ガブリエル
サイド1
- 「モリバンド・ザ・バーガーマイスター」 - "Moribund the Burgermeister" 4:20
- 「ソルスベリー・ヒル」 - "Solsbury Hill" 4:21
- 「モダン・ラヴ」 - "Modern Love" 3:38
- 「エクスキューズ・ミー」 - "Excuse Me" (ガブリエル、マーティン・ホール) 3:20
- 「ハムドラム」(旧邦題「うつろな日々」) - "Humdrum" 3:25
サイド2
- 「スローバーン」 - "Slowburn" 4:36
- 「ウェイティング・フォー・ザ・ビッグ・ワン」 - "Waiting for the Big One" 7:15
- 「ダウン・ザ・ドルチェ・ヴィータ」 - "Down the Dolce Vita" 5:05
- 「ヒア・カムズ・ザ・フラッド」(旧邦題「洪水」) - "Here Comes the Flood" 5:38
パーソネル
- ピーター・ガブリエル - ボーカル、キーボード、フルート、リコーダー
- ロバート・フリップ - エレクトリックギター、クラシックギター、バンジョー
- トニー・レヴィン - ベース、チューバ、バーバーショップ・カルテットのリーダー
- ジョゼフ・チロフスキー - キーボード
- ラリー・ファスト - シンセサイザー、プログラミング
- アラン・シュワルツバーグ - ドラム
- スティーヴ・ハンター - アコースティックギター (「ソルスベリー・ヒル」)、リード・ギター (「スローバーン」「ウェイティング・フォー・ザ・ビッグ・ワン」)、エレクトリックギター、リズム・ギター、ペダル・スティール
- ディック・ワグナー - バック・ボーカル、ギター (「ヒア・カムズ・ザ・フラッド」)
- ジミー・マーレン - パーカッション、シンシバム、ボーンズ
- ロンドン交響楽団 - オーケストレーション (「ダウン・ザ・ドルチェ・ヴィータ」「ヒア・カムズ・ザ・フラッド」)
- マイケル・ギブス - オーケストラ・アレンジ
チャート
脚注
注釈
- ^ 「ピーター・ガブリエル I」の表記もある。
- ^ 1981年には、本作の制作で出会ったトニー・レヴィンを誘って新しいキング・クリムゾンを結成した。
出典
外部リンク
|
---|
スタジオ・アルバム | |
---|
ライブ・アルバム | |
---|
コンピレーション・アルバム | |
---|
サウンドトラック | |
---|
楽曲 | |
---|
関連項目 | |
---|