ハーザンド (英:Harzand[1]) は、アイルランドの競走馬、種牡馬である。主な勝ち鞍は2016年の英ダービー(GI)、愛ダービー(GI)。
戦績
2015年9月にデビューし、初戦は5着となる。2歳時はこの1戦のみで終え、2016年3月の未勝利戦で2着に16馬身差をつけて初勝利を挙げる。3戦目のバリーサックスステークスで重賞初制覇を果たし、クラシック戦線に名乗りを上げる[4]。
英ダービーではレースの数時間前に落鉄して蹄に不具合が生じるアクシデントに見舞われる。一時は出走を危ぶまれるほどであったが、陣営の決断によりゲートインを果たすと、クールモアグループが送り出した1番人気ユーエスアーミーレンジャー(US Army Ranger)に1馬身半差をつけて1着となり、栄冠を手にした。調教師のダーモット・ウェルドと騎手のパット・スマレンはともに英ダービー初制覇となった[5]。
続く愛ダービーでもクールモアグループのアイダホ(Idaho)を退けて2ヶ国ダービー制覇を達成した。同馬主のシンダーが2000年に達成した英愛ダービーと凱旋門賞の同一年制覇が期待され、ブックメーカーのオッズではポストポンドに次ぐ2番人気に浮上した[6]。
しかし、古馬初対戦となった愛チャンピオンステークスでは、アルマンゾルの8着とまさかの大敗を喫した。鞍上のスマレンはレース後の歩様の乱れを指摘した[7]。凱旋門賞でもファウンドの9着に終わり、同レースを最後に現役を引退した[8]。
競走成績
以下の内容は、Irish Racing.comの情報[3]に基づく。
出走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離 |
着順 |
騎手 |
着差 |
1着(2着)馬
|
2015.09.20 |
ゴーランパーク |
未勝利 |
|
芝8f
|
5着 |
P.スマレン |
4.19馬身 |
(Newsman)
|
2016.03.26 |
コーク |
未勝利 |
|
芝10f
|
1着 |
P.スマレン |
16馬身 |
(Sword Fighter)
|
0000.04.10 |
レパーズタウン |
バリーサックスステークス |
G3 |
芝10f
|
1着 |
P.スマレン |
1馬身1/4 |
(Idaho)
|
0000.06.04 |
エプソム |
英ダービー |
G1 |
芝12f
|
1着 |
P.スマレン |
1馬身1/2 |
(US Army Ranger)
|
0000.06.25 |
カラ |
愛ダービー |
G1 |
芝12f
|
1着 |
P.スマレン |
1/2馬身 |
(Idaho)
|
0000.09.10 |
レパーズタウン |
愛チャンピオンステークス |
G1 |
芝10f
|
8着 |
P.スマレン |
7馬身1/4 |
Almanzor
|
0000.10.2 |
シャンティイ |
凱旋門賞 |
G1 |
芝12f
|
9着 |
P.スマレン |
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Found
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種牡馬時代
2017年より父シーザスターズも繋養されているアイルランドのギルタウンスタッドで種牡馬となった[8]。
血統表
脚注
外部リンク